陶器作家 細川護熙
1938年~現在に至る。
東京都生まれ。肥後熊本藩主だった肥後細川家の第18代当主。1963年に上智大学法学部を卒業し、朝日新聞社へ入社する。1968年に退社し、1971年に第32回衆議院議員通常選挙で全国区・自由民主党公認で当選する。熊本県知事、臨時行革審部会長等を経て、1993年に第79代内閣総理大臣に任命される。翌年には総理大臣を辞任し、1998年に議院議員を辞職し、政界を引退する。1999年から陶芸家、茶人としての生活を始める。師は陶芸家・辻村史朗。2001年に日本橋壷中居、京都古美術柳にて初個展を開催する。2018年に松江歴史館で「細川護熙 美の世界 ~薬師寺奉納障壁画と茶陶」を開催する。2019年に京都柳孝で「細川護熙展」を開催する。
公益財団法人・永青文庫、公益財団法人・鎮守の森のプロジェクト、一般社団法人原発ゼロ・自然エネルギー推進会議などの要職を歴任する。
細川護熙ってどんな人?元内閣総理大臣でありながら陶芸家・茶人の細川護熙を徹底解説
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買取ポイント
細川護熙の作風
元々が政治家という異色の作家です。60歳を超えてから本格的に芸術の道へ進み、神奈川県湯河原の「不東庵」にて作陶、書、水墨、茶杓作り、漆芸などを手がけています。茶人という顔を持ち、侘び寂の世界に合う作品を中心に制作活動をしていますが、創作活動は陶芸の世界に留まらず、大きな広がりを見せています。
実際に京都の南禅寺や建仁寺などに奉納するふすま絵を水墨画で制作し、オランダのアートフェアに出品する油絵や漆絵も描くなど多岐にわたって活躍しています。
近年(2018年)では、サザビーズコンテンポラリーアートのオークションに世界的に著名な建築家である安藤忠雄氏とコラボレーションによるアート作品が出品されました。細川護熙の工房から陶器のかけらを材料にして作り上げた立体作品です。陶芸家とはこうあるべきだという固定概念に囚われず、自由な芸術道を歩んでいます。
細川護熙の現在の評価と価値
60歳から本格的に作家としてスタートを切ったため、同世代の作家と比べると作品数は多いと言えません。しかしながら、安定した技術と卓越した好奇心からマーケットでは高い評価を得ています。買取金額は数万円台から10万円以上と様々ですが、お茶碗になると10万円を切る事は少ない印象です。また、表千家や裏千家の家元の書付(かきつけ)があると、高価買取が期待できます。
陶芸以外にも精力的に作品を残しているため、今後の評価が楽しみな作家です。相場が安定しているのは陶芸全般ですが、それ以外の作品も問い合わせ時点での評価を参考にお調べさせていただきます。細川護熙の作品のご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。