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2025年04月11日 絵画 買取

絵画買取相場の疑問解消!損しない売り方とは

「今持っているこの絵、いくらで売れるの?」と疑問をお持ちではありませんか?

絵画の買取相場は定価がなく、需要によって大きく変動するため、正しい判断がとても難しいのが実情です。間違った知識で査定に出してしまうと、本来の価値よりも大幅に安く買い取られてしまうリスクもあります。

この記事では、美術品査定の実績が豊富な専門業者による監修のもと、絵画の相場を正しく見極め、損をせず高く売るための知識と実践方法を徹底解説しています。

実際の絵画買取相場【重要】

気になるのは、実際にいくらで売れるかという具体的な金額です。この章では、有名作家・無名作家・版画などの絵画について、現在の買取価格の目安をご紹介します。相場感をつかむ参考にしてください。

有名作家の代表作品とその相場例

絵画の相場を正しく知るには、実際に取引された金額を見ることが最も参考になります。実際に査定額がついた例を見てみましょう。たとえば、東山魁夷の日本画は数百万円から5000万円前後、草間彌生の現代アートは数万円から1億円以上、クリスチャン・ラッセンの版画は数千円〜15万円で取引されることがあります。

参考|有名作家の絵画買取相場一覧(弊社事例)

作家名 モチーフ 買取相場
草間彌生 シルクスクリーン 50万~1000万円
アンディ・ウォーホル シルクスクリーン ~3000万円
東郷青児 人物画 ~200万円
有元利夫 人物画 ~800万円
鴨居玲 老人 ~700万円
千住博 ウォーターフォール 400万~600万円
片岡球子 富士 100万~1000万円
上村松園 美人画 50万~1000万円

無名作家の作品はいくらで売れるのか

有名作家でなくても、絵画に一定の価値が認められるケースはあります。たとえば構図や色使いが魅力的であったり、保存状態が良好だったりすれば、無名作家の作品でも数千円から数万円の買取価格がつくことがあります。

また、サインがある絵画や、ギャラリーなどで展示されていた経歴がある作品は、無名であっても評価されやすい傾向にあります。額縁や裏書きなどの付加情報も価格判断の材料になります。

「よくわからないから価値がないだろう」と判断する前に、一度無料査定に出すことで、思わぬ価値が判明するかもしれません。

版画や複製画の相場と価値の目安

絵画には、画家が一点ずつ描いた「原画」のほかに、同じ絵柄を複数制作する「版画」「複製画」もあります。原画に比べて安価なイメージのある版画ですが、草間彌生、ラッセン、ヒロ・ヤマガタといった人気作家による限定制作のものは高い価値を持ち、数万円〜数十万円以上で取引されるケースもあります。

高価買取のポイントは、「制作枚数が少ない」「保存状態が良い」「エディションナンバーや直筆サインが入っている」など。こうした条件を満たす作品は、原画でなくても十分に価値が認められる可能性があります。

まずは、手元の作品の技法や特徴を確認し、疑問があれば専門業者にオンライン査定を依頼してみましょう。

ここまでで、絵画の実際の相場感をつかんでいただけたかと思います。

とはいえ、「なぜこんなに価格に差があるのか?」と疑問に思われた方も多いでしょう。

次章では、その理由──つまり「絵画の相場がなぜわかりにくいのか」を、2つの大きな要因に分けて解説します。

査定

絵画の買取相場はなぜわかりにくいのか

絵画の買取相場がなぜこんなにもわかりづらいのか──その原因は主に「定価を一律に判断しづらいこと」と「需要によって大きく価格が変動すること」の2つに集約されます。これは他の商品とは異なり、美術品や骨董品といった“価値があいまいなもの”特有の特徴です。

絵画には定価がなく、価格が個別に決まるから

ブランド品や車などの商品であれば、メーカーが設定した定価が存在し、それを基準に市場価格が形成されます。しかし絵画の場合、定価を一律に判断するのが難しく、明確な基準がないのが特徴です。同じ作家の作品でも、描かれた時期やモチーフ、技法、サイズ、サインの有無など、あらゆる要素が価値を左右します。

たとえば、東山魁夷の作品であっても、モチーフや技法によって買取価格に数十万円以上の差が生まれることがあります。また、保存状態ひとつでも価格は大きく変動し、汚れやシミがあると評価が下がる要因となります。

さらに、真贋の問題も価格を不明瞭にする大きな理由です。本物と認められる真作であれば高値で取引されますが、一般的に模写や複製品は真作と比較して価値が大幅に低くなります。真贋を見極めるには専門知識が必要であるため、一般の方にとって判断が難しく、買取価格の妥当性を把握しにくいのです。

需要によって市場価格が大きく変動するから

もう一つの理由は、「作品の価格は市場の需要で決まる」ということです。いくら有名な作家でも、現在の市場で求められていなければ高値はつきません。逆に、SNSやテレビ番組で注目されたことで、一気に価値が跳ね上がるケースもあります。

特に現代アートや中国の作家作品などは、海外のマーケットや富裕層の動向に左右されやすく、相場が数か月単位で大きく動くこともあります。絵画の価格は固定されたものではなく、常に“今いくらで売れるか”を見極める必要があるのです。

また、無名作家や複製画になると、需要がほとんどないため、価格の目安をつけることすら難しくなります。業者によって提示金額に大きな差が出るのもこうした理由からであり、売却する側にとって「どれが本当の相場なのか」が非常に見えにくいのです。

つまり絵画の相場が分かりにくいのは、定価という指標がない上に、常に変動する需要に価値が左右されるからと言えます。この2つの要因が重なることで、素人目には価格の根拠が見えず、「いくらで売れるのか」がますます不透明になるのです。

ここまでで、「相場がなぜわかりづらいのか」という疑問に対する答えと、業界の仕組みが見えてきたかと思います。

では実際に、買取業者はどんな点をチェックして絵画の価格を決めているのでしょうか?

次章では、査定において重視される5つの要素を、初心者の方にもわかりやすく解説します。

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現代アート(美術)の買取で知っておきたい買取相場と評価方法

絵画の買取相場を決める5つの要素

絵画の買取価格は、作品によって大きく異なります。ここでは「なぜこの絵は高くなるのか?」「なぜ安いのか?」を判断するために、業者が実際に見ている5つのポイントをわかりやすくご紹介します。

作家名(有名な人が描いた絵かどうか)

誰が描いたかは、価格に最も大きな影響を与える要素です。知名度の高い作家や人気のある画家の作品は、それだけで評価が高くなります。たとえば草間彌生、村上隆、ピカソやシャガールなどの世界的に有名な作家の作品は、高値で買取される傾向があります。

無名の作家でも、受賞歴や展覧会の実績がある場合には価値が認められることもあります。作品だけでなく、作家の背景も含めて判断されます。

年代(いつ描かれた作品か)

同じ作家の作品でも、描かれた時期によって価値が異なります。特に「初期作品」「絶頂期の代表作」「晩年の集大成」などは、それぞれ市場での評価が違います。

また、戦前・戦後などの歴史的背景や、当時の画風の変化によっても査定額が変わることがあります。絵が描かれた「タイミング」も重要な判断材料です。

絵画のジャンル(日本画・洋画など)

日本画、洋画、現代アート、抽象画、写実画など、絵画のジャンルによっても価値は変わります。ジャンルによって買い手の数や流通の規模が異なるためです。

日本の生活様式の変化により、掛軸などの日本画は需要が減少傾向にあり、相場にもその影響が見られます。現在では、現代アートや中国絵画など、国内外で注目されているジャンルがオークション市場でも活発に取引されており、特に世界的な需要がある作品は高値が期待できます。

流通量(世の中にどれくらい出回っているか)

絵画には、「原画」と「版画(複製画)」の2種類があります。原画は世界に一つしかないため、希少性が高く、買取市場でも高額になりやすい特徴があります。

一方、版画は原画よりも安価で取引されることが多いですが、有名な画家が自ら監修して限定数のみ発行する場合があります。このような場合は作品ごとにエディションナンバー(○/100など)が付いており、制作数が少ないほど希少性が高まり、価値も上がります。つまり、複製画であっても条件次第では高額買取が期待できるのです。

売却時期(いつ売るかのタイミング)

絵を売る時期によっても査定金額は変わります。たとえば、作家がメディアで紹介された直後や、展覧会が開催されているタイミングは注目が集まりやすく、相場が上がる傾向があります。

また、アートフェアやオークションシーズンなど、市場が活発な時期に売却することで、高価買取が期待できます。ただし、最適なタイミングを見極めるのは一般の方にとって難しいこともあります。

そのため、まずは査定を受けて市場の価格感を知ることから始めるのが安心です。

将来の価値が上がる可能性がある作品とは?

絵画を売るときは、「今いくらか」だけでなく「これから価値が上がる可能性があるか」も意識したいポイントです。特に現代アートや新進気鋭の作家の作品は、数年後に評価が高まるケースがあります。

たとえば草間彌生や村上隆のように、国内外で評価が定着している作家の作品は、安定した価格帯で推移しています。一方、若手作家や新ジャンルの作品はまだ評価が定まっておらず、メディアやSNSを通じて注目されたことをきっかけに、数倍の価格になることもあります。

市場の動向を見ながら、焦らずタイミングを見計らって売却することが、損をしない重要な要素です。将来的な資産価値を意識するなら、まずは信頼できる業者に相談して、市場での評価傾向を把握しましょう。

買取相場

絵画を高く売るための準備と注意点

せっかく売るなら、少しでも高く売りたいと誰もが思うはず。査定に出す前に準備すべきことや、評価を下げないための注意点を知っておけば、損をせず納得のいく売却につながります。

査定前にやっておくべきこと

絵画をより高く売却したい場合、査定前の準備がとても重要です。

ちょっとした手入れや付属資料の整理など、以下のポイントを押さえるだけでも、買取価格に数千円〜数万円以上の差が生まれる可能性があります。

  • 額縁がある場合は、そのままの状態で査定に出す
  • 軽いホコリや汚れは、柔らかい布で優しく拭き取る
  • 汚れがひどい場合は、自己処理せず専門家に任せる
  • 作家のサインの有無を確認しておく
  • 購入時の証明書や領収書、ギャラリーの展示歴がわかる資料などをそろえる

傷や汚れがある場合の対処法

絵画にシミや破れ、色褪せがあると買取価格に影響します。ただし、専門の業者では補修や修復を前提とした査定も行っているため、あきらめる必要はありません。

汚れがひどい場合やキャンバスに破損がある場合は、そのままの状態で査定を依頼しましょう。無理に自己処理すると、逆に傷がついたり、素材を傷めてしまい、かえって評価が下がるおそれがあります。

状態を良く見せたい気持ちはわかりますが、あくまで「今の状態」を正確に伝えることが査定にとってもプラスになります。

オンライン査定・出張買取を活用する方法

忙しい方や遠方の方におすすめなのが、オンライン査定や出張買取です。

オンライン査定はスマートフォンで作品の写真を撮り、メールフォームやLINEから画像と情報を送るだけで、無料で概算の査定金額を知ることができます。

また、持ち運びが難しい大型の絵画や額装作品には、出張買取が便利です。弊社では全国対応の出張サービスを提供しており、担当者が直接ご自宅までお伺いして丁寧に査定いたします。

査定額が低くなる理由

思っていたより査定額が低くなる原因には、保存状態の悪さ、流通量の多さ、作者の知名度が低いことなどがあります。また、相場が下落傾向にあるジャンルや、海外での需要が少ない作風も価格に影響します。

納得できない場合は、他の業者にも査定を依頼し、複数の意見を比較することが大切です。

偽物や模写を避けるためのチェックポイント

高額査定となるのは真作であることが前提です。しかし、市場には模写や偽物も多く出回っており、特に遺品整理で出てきた作品や譲り受けた作品では真贋が不明なケースも珍しくありません。

まず確認すべきは、作家のサインの有無・署名の位置・筆跡の一致など。さらに、購入時の証明書(ギャラリーの領収書や鑑定書など)があれば、真作と認定される可能性が高まります。

自己判断が難しい場合は、信頼できる業者に無料で査定を依頼し、真贋も含めて確認してもらいましょう。専門家の目を通すことで、不安が解消され、適正価格での売却につながります。

遺品整理や相続で見つかった絵画の扱い方

「実家の片付けで出てきた絵」「親から譲り受けたけれど価値がわからない」──このような理由で査定を希望される方も多くいます。特に古い絵画は、思わぬ価値がある場合もあり、処分してしまう前に一度査定を受けることをおすすめします。

相続財産として美術品を評価する必要がある場合にも、買取価格=評価額の目安として活用できるケースもあります。額縁の裏や付属書類に価値判断のヒントが隠されていることもあるため、なるべく元の状態で保管したまま査定に出すようにしましょう。

弊社では、遺品整理や相続に伴う買取のご相談も多数受け付けており、専門スタッフが丁寧に対応いたします。不安なことがあれば、まずはお気軽にご相談ください。

片付け

信頼できる絵画買取業者の選び方

絵画の価値を正しく評価してもらうには、業者選びがとても重要です。この章では、安心して任せられる業者を見分けるための具体的なチェックポイントと、失敗しない選び方を解説します。

美術商や古物商の資格を持っているか確認する

絵画の買取を安心して任せるには、業者が「古物商許可」を取得していることが重要です。これは法律で義務づけられており、無許可の業者はトラブルのリスクが高くなります。加えて、美術商や鑑定士としての実績があるかどうかも判断基準になります。

弊社は公安委員会より古物商許可を受けており、専門スタッフによる正確な査定を心がけています。安心してご依頼ください。

実績・口コミ・対応地域をチェックする

買取実績が豊富な業者は、相場を熟知しており、高額査定の可能性が高まります。また、公式サイトにある口コミやGoogleレビューを参考にすることで、接客対応や信頼度を確認できます。

全国対応や無料出張査定の有無も重要です。地域に根差した業者よりも、広い対応範囲を持つ業者の方が柔軟な対応が期待できます。

無料査定・手数料の有無を比較する

査定や出張費、キャンセル料などが無料かどうかは、業者選びにおいて大切なポイントです。中には「高く買い取る」と言いつつ、手数料を差し引いて実際の受取金額が少なくなるケースもあります。

弊社では、すべて無料対応となっており、明朗な金額提示をお約束しています。

査定結果に納得できなかったときの対処法

査定金額が希望と大きく異なる場合、すぐに売却せず他社と比較することが大切です。複数業者に依頼して価格を比べることで、適正な買取価格を把握できます。

また、相場が上昇しているジャンルであれば、時期を見て売却の判断をするのも有効です。焦らず、冷静に検討しましょう。期間を空けて再度無料査定をしてもらうことで、より納得のいく取引が実現します。

損をせず絵画を売るための最重要ポイント

絵画を納得の価格で売却するには、正確な相場の把握、適切な準備、そして信頼できる業者選びが欠かせません。ジャンルや状態によって金額は大きく変わるため、「この絵がいくらで売れるのか?」を自分で判断するのは簡単ではありません。だからこそ、経験豊富な専門業者による査定が重要です。

当社では、美術品・骨董品の豊富な取引実績を活かし、一点一点正確に評価しております。「この絵の価値が知りたい」「売却を検討しているが不安がある」とお考えの方は、まずはお気軽に当社へご相談ください。無料査定にて丁寧に対応いたします。


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