身寄りがない人にとって、老後の生活は不安に感じることも多いのではないでしょうか。
自分が元気なうちはいいですが、年を重ねるごとに不安は大きくなっていくものです。
そこで大事になってくるのが「終活」です。
昨今、耳にする機会が増えている終活という言葉ですが、おひとりさまにこそ終活が必要といえます。
ではなぜおひとりさまにこそ終活が必要なのでしょうか。
この記事では、終活をしない場合のリスクや、利用できる制度について詳しく解説していきます。
終活というと、人生の終わりに向けた準備というイメージがあるかもしれませんが、それだけではありません。終活は、充実した老後を送るためにも大切な活動なのです。
おひとりさまとは、同居する人がいない状態のことを指す言葉で、生涯独身の人や子どもがおらず配偶者に先立たれてしまった人のこと。しかし終活においては、死後の手続きを任せられる人がいない人もおひとりさまに含まれます。
例えば、親族と疎遠になっている、親族がいても迷惑をかけたくないので頼るつもりはないと考えている人などがこれに該当します。
そうなると、自分の老後や死後についての事前準備が必要になるというわけです。
長寿化が進み、子ども世代も高齢者という状況も多くなる現代では、誰しも今後おひとりさまになる可能性があるということを頭に入れておきましょう。
超高齢社会である日本は、高齢者の人口の割合が世界一高い国です。
内閣府の令和5年版高齢社会白書によると、令和4年10月1日現在、65歳以上人口の割合は29%。
それに伴い、65歳以上の一人暮らしも男女ともに増加傾向にあるのが現状です。
核家族化が進んでいること、寿命が延び配偶者が亡くなってからの余命が長くなっていることも、一人暮らしの高齢者が増えている要因といえるでしょう。
50歳の時点で一度も結婚したことのない人の割合を示す生涯未婚率も年々増加しており、今後もおひとりさまは増加すると予想されます。
おひとりさまの場合、最も懸念されることは孤独死のリスクではないでしょうか。
積極的に地域のコミュニティに参加したり、訪問介護や宅配サービスなど、定期的に自宅に来てもらえる状況を作っておけば、孤独死のリスクは軽減できます。
このように、人との関わりが大事になるおひとりさまの一人暮らし。コミュニケーションを深めることで身元保証人や身元引受人を確保できなくなるリスクも減らすことができます。
財産がある場合には、きちんと相続の意思を示しておかないと希望通りの相続ができないリスクが発生します。
おひとりさまの終活も、基本的には一般の終活と変わりありません。ただし、おひとりさまならではのおさえるべきポイントがいくつかありますので、一つずつ確認していきましょう。
おひとりさまにとって心強い助けとなる制度についても解説していきますので、ぜひ利用を検討してみてください。
身元保証人とは、名前のとおり身元を保証する人のことです。病気で入院するとき、介護施設に入所するときなどに必要になるのがこの身元保証人。
各種手続きや支払いの連帯保証が求められます。
信頼できる友人や知人にお願いできればよいですが、なかなか難しいのが現状でしょう。その場合は、身元保証会社に依頼する方法もあります。
身元引受人とは、法的に明確に定められた言葉ではありませんが、病院や介護施設を退所する際に身元を引き受ける責任を負う人を指す言葉として多く使われます。亡くなった後の対応も身元引受人の役割となります。
ただ明確な区別がないため、施設ごとに責任を負う範囲が異なることに注意が必要です。
成年後見制度とは、認知症や知的障害、精神障害などにより判断力が低下してしまった人を保護、支援する制度です。
成年後見制度には任意後見制度と法定後見制度の2種類がありますが、自分の判断能力があるうちに自ら後見人を選ぶことのできる任意後見制度がおすすめです。
任意後見契約は、判断能力が不十分だと判断されたときに効力を発揮するもの。その場合は本人の意思に従い、生活に関すること、療養看護や財産管理などを支援してもらうことができます。
任意後見人には誰を選定してもよいのですが、財産管理を行うため、身寄りのないおひとりさまの場合は弁護士や司法書士などの専門家に依頼すると安心です。
判断能力の低下は誰にでも起こりうるため、もしものときに備えておくとよいでしょう。
ほとんどのおひとりさまが、自分の死後に周りの人の手を煩わせるのは避けたいと思っているのではないでしょうか。そんな不安を軽減してくれるのが死後事務委任契約です。
死後事務委任契約とは、亡くなった後に発生する事務手続きを第三者に委任する契約のこと。
具体的には、死亡届の提出、もろもろの行政手続き、葬儀や納骨の手続き、医療費、公共料金の支払い、遺品整理などです。これらの内容を明確化し、死後の手続きをお願いしたい人と契約を結びます。
注意すべきは、死後事務委任契約では財産に関する手続きは依頼できないという点。
そのため、財産管理を任せられる制度と併せて利用することをおすすめします。
おひとりさまが亡くなると、その後の指示がない場合、一般的には行政機関により火葬のみが行われることになります。
自分の死後、きちんと葬儀を行いたいという希望がある人は、葬儀の生前契約をしておくとよいでしょう。
おひとりさまが増えている今、生前契約への注目度が高まっており、生前契約を結べる葬儀会社も増えています。
自分の葬儀についてじっくりと考えることができること、あらかじめ費用の把握ができること、そして死後の周りの人への負担を減らせることがメリットといえます。
生前契約をする際は、内容の見直し、変更や解約ができるかどうかを忘れずに確認しましょう。
また、お世話になった方々に直接感謝を伝えたいと考えている人は、生前葬を行うというのも一つの選択肢です。
葬儀の事前契約とともに、お墓の事前準備をしておくのもおひとりさまの大切な終活です。
自分が入る予定のお墓がある場合は問題ありませんが、ない場合には準備が必要です。
身寄りがないおひとりさまには永代供養墓がおすすめといえます。永代供養墓とは、継承者を立てる必要がないお墓で、管理も霊園管理者が行ってくれます。
永代供養墓のなかにも種類があり、初めから合祀となるタイプ、樹木葬の形をとるタイプなどさまざま。自分の希望と予算に合わせて検討するとよいでしょう。
永代供養墓は、一般のお墓に比べると価格が安いため、費用を抑えられるというメリットもあります。
遺言書とは、財産を持っている人が自分の死後、誰にどれだけ残すのかについての意思を示した文書のこと。
遺言書を残すことで、自分の希望通りの遺産分割ができます。
遺言書がなかった場合、法定相続人が財産を相続することになりますが、法定相続人がいない場合、その財産は国庫に入ることになります。国庫に入ることに抵抗がある人は、遺言書を残しましょう。
遺言書は法的効力を持つ大事な文書です。正しく作成しなければ無効になってしまう可能性があるため、書き方が重要です。
またおひとりさまの場合は、世の中に役立てたいという思いから寄付という選択をする人も。遺言書に記すことによって、寄付も可能となります。
人生いつ何が起こるかは誰にも分りません。おひとりさまの場合は特に、老後や死後の世話を誰かに任せることが難しい状況にあります。
そんなおひとりさまの終活はいつから始めたらよいのでしょうか。
いざという時に頼れる親族がいないおひとりさまの終活は、早めに始めるに越したことはありません。体が元気なうちにできることから始めることが大切です。
また近年話題になっている老後の資金問題。お金を急に増やすことはできないため、早いうちから資金をためておく必要があります。
不安を感じることの多いおひとりさま。安心で豊かな生活を送るためにも、早めに終活に取り掛かりましょう。
亡くなった後の遺品整理が大変な作業であるということは想像に難くありません。
なるべく負担を残さないために、体が元気に動くうちに生前整理を始めることをおすすめします。
不要なものは処分し、本当に必要なものだけを手元に残しておきましょう。
生前整理をすることにより、部屋もスッキリと片付き暮らしやすくなるはずです。
生前整理をすると、多くのものが出てくることでしょう。その中には、価値のある美術品や骨董品があるかもしれません。
価値が気になる品物がありましたら、ぜひ美術品買取専門店獏にお任せください。
老後や自分の死後に不安を感じているおひとりさまにとって、終活を行うことは今後の生活の安心感につながるでしょう。
おひとりさまにこそ必要性が高いといえる終活。
まずはできることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
そして生前整理を始めて出てきた美術品の売却をお考えでしたら、ぜひお気軽に獏にご相談ください。
自分が元気なうちはいいですが、年を重ねるごとに不安は大きくなっていくものです。
そこで大事になってくるのが「終活」です。
昨今、耳にする機会が増えている終活という言葉ですが、おひとりさまにこそ終活が必要といえます。
おひとりさまでもなぜ終活が必要なのか
ではなぜおひとりさまにこそ終活が必要なのでしょうか。
この記事では、終活をしない場合のリスクや、利用できる制度について詳しく解説していきます。
終活というと、人生の終わりに向けた準備というイメージがあるかもしれませんが、それだけではありません。終活は、充実した老後を送るためにも大切な活動なのです。
おひとりさま(身寄りなし)とは?
おひとりさまとは、同居する人がいない状態のことを指す言葉で、生涯独身の人や子どもがおらず配偶者に先立たれてしまった人のこと。しかし終活においては、死後の手続きを任せられる人がいない人もおひとりさまに含まれます。
例えば、親族と疎遠になっている、親族がいても迷惑をかけたくないので頼るつもりはないと考えている人などがこれに該当します。
そうなると、自分の老後や死後についての事前準備が必要になるというわけです。
長寿化が進み、子ども世代も高齢者という状況も多くなる現代では、誰しも今後おひとりさまになる可能性があるということを頭に入れておきましょう。
おひとりさまの高齢者は年々増加している
超高齢社会である日本は、高齢者の人口の割合が世界一高い国です。
内閣府の令和5年版高齢社会白書によると、令和4年10月1日現在、65歳以上人口の割合は29%。
それに伴い、65歳以上の一人暮らしも男女ともに増加傾向にあるのが現状です。
核家族化が進んでいること、寿命が延び配偶者が亡くなってからの余命が長くなっていることも、一人暮らしの高齢者が増えている要因といえるでしょう。
50歳の時点で一度も結婚したことのない人の割合を示す生涯未婚率も年々増加しており、今後もおひとりさまは増加すると予想されます。
おひとりさまでも終活をしないと発生するリスク
おひとりさまの場合、最も懸念されることは孤独死のリスクではないでしょうか。
積極的に地域のコミュニティに参加したり、訪問介護や宅配サービスなど、定期的に自宅に来てもらえる状況を作っておけば、孤独死のリスクは軽減できます。
このように、人との関わりが大事になるおひとりさまの一人暮らし。コミュニケーションを深めることで身元保証人や身元引受人を確保できなくなるリスクも減らすことができます。
財産がある場合には、きちんと相続の意思を示しておかないと希望通りの相続ができないリスクが発生します。
おひとりさま終活でおさえるべきポイント
おひとりさまの終活も、基本的には一般の終活と変わりありません。ただし、おひとりさまならではのおさえるべきポイントがいくつかありますので、一つずつ確認していきましょう。
おひとりさまにとって心強い助けとなる制度についても解説していきますので、ぜひ利用を検討してみてください。
身元保証人や身元引受人を見つけておく
身元保証人とは、名前のとおり身元を保証する人のことです。病気で入院するとき、介護施設に入所するときなどに必要になるのがこの身元保証人。
各種手続きや支払いの連帯保証が求められます。
信頼できる友人や知人にお願いできればよいですが、なかなか難しいのが現状でしょう。その場合は、身元保証会社に依頼する方法もあります。
身元引受人とは、法的に明確に定められた言葉ではありませんが、病院や介護施設を退所する際に身元を引き受ける責任を負う人を指す言葉として多く使われます。亡くなった後の対応も身元引受人の役割となります。
ただ明確な区別がないため、施設ごとに責任を負う範囲が異なることに注意が必要です。
成年後見制度を利用する
成年後見制度とは、認知症や知的障害、精神障害などにより判断力が低下してしまった人を保護、支援する制度です。
成年後見制度には任意後見制度と法定後見制度の2種類がありますが、自分の判断能力があるうちに自ら後見人を選ぶことのできる任意後見制度がおすすめです。
任意後見契約は、判断能力が不十分だと判断されたときに効力を発揮するもの。その場合は本人の意思に従い、生活に関すること、療養看護や財産管理などを支援してもらうことができます。
任意後見人には誰を選定してもよいのですが、財産管理を行うため、身寄りのないおひとりさまの場合は弁護士や司法書士などの専門家に依頼すると安心です。
判断能力の低下は誰にでも起こりうるため、もしものときに備えておくとよいでしょう。
死後事務委任契約を検討する
ほとんどのおひとりさまが、自分の死後に周りの人の手を煩わせるのは避けたいと思っているのではないでしょうか。そんな不安を軽減してくれるのが死後事務委任契約です。
死後事務委任契約とは、亡くなった後に発生する事務手続きを第三者に委任する契約のこと。
具体的には、死亡届の提出、もろもろの行政手続き、葬儀や納骨の手続き、医療費、公共料金の支払い、遺品整理などです。これらの内容を明確化し、死後の手続きをお願いしたい人と契約を結びます。
注意すべきは、死後事務委任契約では財産に関する手続きは依頼できないという点。
そのため、財産管理を任せられる制度と併せて利用することをおすすめします。
葬儀の生前契約
おひとりさまが亡くなると、その後の指示がない場合、一般的には行政機関により火葬のみが行われることになります。
自分の死後、きちんと葬儀を行いたいという希望がある人は、葬儀の生前契約をしておくとよいでしょう。
おひとりさまが増えている今、生前契約への注目度が高まっており、生前契約を結べる葬儀会社も増えています。
自分の葬儀についてじっくりと考えることができること、あらかじめ費用の把握ができること、そして死後の周りの人への負担を減らせることがメリットといえます。
生前契約をする際は、内容の見直し、変更や解約ができるかどうかを忘れずに確認しましょう。
また、お世話になった方々に直接感謝を伝えたいと考えている人は、生前葬を行うというのも一つの選択肢です。
お墓の事前準備
葬儀の事前契約とともに、お墓の事前準備をしておくのもおひとりさまの大切な終活です。
自分が入る予定のお墓がある場合は問題ありませんが、ない場合には準備が必要です。
身寄りがないおひとりさまには永代供養墓がおすすめといえます。永代供養墓とは、継承者を立てる必要がないお墓で、管理も霊園管理者が行ってくれます。
永代供養墓のなかにも種類があり、初めから合祀となるタイプ、樹木葬の形をとるタイプなどさまざま。自分の希望と予算に合わせて検討するとよいでしょう。
永代供養墓は、一般のお墓に比べると価格が安いため、費用を抑えられるというメリットもあります。
遺言書を作成する
遺言書とは、財産を持っている人が自分の死後、誰にどれだけ残すのかについての意思を示した文書のこと。
遺言書を残すことで、自分の希望通りの遺産分割ができます。
遺言書がなかった場合、法定相続人が財産を相続することになりますが、法定相続人がいない場合、その財産は国庫に入ることになります。国庫に入ることに抵抗がある人は、遺言書を残しましょう。
遺言書は法的効力を持つ大事な文書です。正しく作成しなければ無効になってしまう可能性があるため、書き方が重要です。
またおひとりさまの場合は、世の中に役立てたいという思いから寄付という選択をする人も。遺言書に記すことによって、寄付も可能となります。
おひとりさま終活はいつからはじめる?
人生いつ何が起こるかは誰にも分りません。おひとりさまの場合は特に、老後や死後の世話を誰かに任せることが難しい状況にあります。
そんなおひとりさまの終活はいつから始めたらよいのでしょうか。
明確な決まりはないがはやいほうがよい
いざという時に頼れる親族がいないおひとりさまの終活は、早めに始めるに越したことはありません。体が元気なうちにできることから始めることが大切です。
また近年話題になっている老後の資金問題。お金を急に増やすことはできないため、早いうちから資金をためておく必要があります。
不安を感じることの多いおひとりさま。安心で豊かな生活を送るためにも、早めに終活に取り掛かりましょう。
元気なうちに生前整理を
亡くなった後の遺品整理が大変な作業であるということは想像に難くありません。
なるべく負担を残さないために、体が元気に動くうちに生前整理を始めることをおすすめします。
不要なものは処分し、本当に必要なものだけを手元に残しておきましょう。
生前整理をすることにより、部屋もスッキリと片付き暮らしやすくなるはずです。
整理で出てきた美術品・骨董品は獏にご相談ください
生前整理をすると、多くのものが出てくることでしょう。その中には、価値のある美術品や骨董品があるかもしれません。
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老後や自分の死後に不安を感じているおひとりさまにとって、終活を行うことは今後の生活の安心感につながるでしょう。
おひとりさまにこそ必要性が高いといえる終活。
まずはできることから少しずつ始めてみてはいかがでしょうか。
そして生前整理を始めて出てきた美術品の売却をお考えでしたら、ぜひお気軽に獏にご相談ください。