骨董(こっとう)あるいは骨董品という言葉にはさまざまな意味があります。
使い物にならなくなった古い道具類などを骨董品と呼ぶこともありますが、当店であつかうのは古さゆえに価値のあるもの。たとえば、アンティークの家具、古い焼き物や書画といった美術的な価値のあるものです。
この記事では、どういったものが骨董品なのか、また骨董品の価値を決めるのはどういった事柄なのかについて、詳しく解説していきます。
骨董品の買取に関するご相談は獏までお寄せください
ちなみに、アメリカの通商関税法(1934年制定)では、アンティーク(骨董)について「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」と定義しています。
日本も加盟している世界貿易機関(WTO)でもこの基準を採用しており、100年以上前に製造されたことが明らかなものについては、WTO加盟国間では関税をかけない決まりになっているのです。
ただしこれは、あくまで関税のための基準であって、実際にはそんな単純に区分けできるものでもありません。ということもあって、日本やヨーロッパではもう少し曖昧だったりします。
なお、アンティークというほどには古くないものはビンテージと呼ばれます。
・絵画
・掛軸
・茶道具
・陶磁器
・刀剣武具
・象牙・珊瑚などの工芸作品、彫刻
このほか、硯や文箱(ふばこ)といった筆記具類、櫛や簪(かんざし)、煙管(きせる)といった日用品、喫煙具をはじめ、古道具類も骨董品に含まれます。
ここではまず上にあげた6種類の骨董品がどういったものなのか、詳しく説明していきます。
絵画は西洋画や日本画、中国画などに大別でき、使われる材料や技法、様式などによってさらに細かく分類されます。
いずれも作者や作品の良し悪し、大きさ、保存状態などによって価値はまちまちです。また、日本文化の代表格として海外で人気の高い浮世絵は肉筆と版画とで価値が違います。
ただし、有名な作者や作品には贋作も多く存在します。そのため、知識と経験が豊富な鑑定士による鑑定が必要です。
飛鳥時代に仏画として日本に伝わった掛軸は、鎌倉時代の水墨画の流行とともに広まり、現代においても床の間には欠かせない存在でありつづけています。
その内容には、和歌や漢詩といった「書」、水墨画や水彩画などの「画」、書と画を組み合わせたものなどがあり、高名な作者の手によるものは価値が高くなります。
やはり作者や作品の良し悪し、保存状態などによって価値は違ってきます。
お茶に用いる茶道具には、茶碗をはじめとする焼き物、茶釜や鉄瓶、銀瓶などの金属製の湯沸かし、急須をはじめ、水差しや柄杓、抹茶を入れておくための棗(なつめ)…といった多種多様な品物が存在します。
こちらも名のある作家や工房の作で、箱などの付属品や鑑定書があれば高価で取引きされます。希少なものは場合によって、数百万円〜数千万円もの高値になることもめずらしくありません。
陶器と磁器とでは材料や焼き上げる温度などに違いはありますが、さまざまな食器や壺、花瓶などの形で暮らしに密着している点では同じですし、現在も新しいものが作られています。
骨董品として価値が高いのは名のとおった産地のもので作られた時期が古いものです。もちろん、有名な作者や工房のものも高価になります。
また、比較的新しいものでもオールドノリタケやオールドマイセンなどの洋食器は人気が高く、骨董品同様にあつかわれています。
太刀(たち)や脇差(わきざし)といった刀、槍などの刀剣には昔の武器というだけでなく、美術品としての価値もあります。体を守る鎧(よろい)、頭を守る兜(かぶと)をはじめとする甲冑なども同様です。
骨董的な価値は、作者や品物自体の良し悪しに加えて誰が使っていたのかといった情報にも左右されます。
なお、銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)で定められているとおり、刀剣類を所持するには登録証が必要となります。
また、翡翠をはじめとする宝石や貴金属、水晶や瑪瑙(めのう)などを使ったアクセサリー類も同様です。
特に象牙や珊瑚、鼈甲などは保護の対象となっていたりする関係で素材自体が入手しにくくなっています。置物などもデザインや細工によっては美術品としての価値も出てきます。
・作品の希少性
・作家、作品の知名度
・作品の制作年代
・作品の出来
・作品の保存状態
おおざっぱには、数が少なくて世の中に広く知られているもので、作品としての出来のよいものほど、また作られた時期が古くて、きれいな状態で残っているものほど価値が高くなりやすいです。
もう少し細かく見ていきましょう。
たとえば、宝石や貴金属は美しさに加えて採掘できる量にかぎりがあります。象牙のように国際的に保護の対象になっているものも入手がむずかしいのでやはり希少価値は高いです。
希少性のあるレア物ほど価値が高いのは骨董の世界でも同じというわけです。
ただし、今の時点でどの程度の需要があるかなどもかかわってきますので、単純に知名度が高ければ価値も高いとはかぎりません。
また、知名度が高いほど精巧な贋作も増えるため、真作であることが証明できる共箱(ともばこ)や正式な鑑定書などの有無が重視されます。
今のような大量生産技術がなかったために生産数がかぎられるうえ、長い時間のあいだに壊れたり火事で焼けたりして残っている数が減ってしまって希少性が上がるからです。
一方、日本では江戸時代から明治時代にかけてさまざまな技術が発達したことから、品質のよい作品が多く生まれるようになりました。そういった時期のものも価値は高めとなります。
ただし、うまさや美しさではなく、芸術的な評価や価値が重視されますので、見た目だけで単純に判断することはできません。そのため、専門家の目できちんと鑑定する必要があります。
たとえば同じ掛軸で、日焼けして色あせたものと、そうでないきれいな状態で残っているものがあれば、誰もがきれいな状態のものを選ぶでしょう。
同じように、アクセサリーなら傷がないほうが、焼き物ならヒビや欠けがないほうが価値は高くなります。
・保存状態を悪くしない
・付属品をおろそかにしない
・相場の動きを見逃さない
骨董品の価値は保存状態に大きく左右されますから、直射日光が当たる場所に飾って日焼けや色あせを招けば査定は悪くなります。いかに保存状態を保つかが重要となります。
共箱や説明書き、鑑定書など真贋の見きわめに欠かせない付属品は作品とセットと考えます。袋や包装していた紙なども、作品と同時期のものであれば査定に影響する可能性があります。
また、今の時点での人気についても把握しておきましょう。ブームが起きていれば相場も上がりますから査定額も期待できます。
お手持ちの骨董品の売却をお考えなら、経験豊富なスタッフが丁寧に査定させていただきます。値打ちがあるかどうかもわからないなどの場合も、お気軽にご相談ください。
もし、お手持ちの古い品々の処分をお考えの際には、ぜひ美術品買取専門店「獏」までご相談ください。
値打ちがあるかどうかわからないという場合にも、経験豊富でたしかな鑑識眼を持ったスタッフが丁寧に査定。正しい価値を、正しい金額でご提案させていただきます。
使い物にならなくなった古い道具類などを骨董品と呼ぶこともありますが、当店であつかうのは古さゆえに価値のあるもの。たとえば、アンティークの家具、古い焼き物や書画といった美術的な価値のあるものです。
この記事では、どういったものが骨董品なのか、また骨董品の価値を決めるのはどういった事柄なのかについて、詳しく解説していきます。
骨董品の買取に関するご相談は獏までお寄せください
骨董品の定義とは?
辞書で「骨董品」を調べると「骨董に同じ」とあり、「骨董」については「古美術品や希少価値のある古道具」と説明されています。ちなみに、アメリカの通商関税法(1934年制定)では、アンティーク(骨董)について「製造された時点から100年を経過した手工芸品・工芸品・美術品」と定義しています。
日本も加盟している世界貿易機関(WTO)でもこの基準を採用しており、100年以上前に製造されたことが明らかなものについては、WTO加盟国間では関税をかけない決まりになっているのです。
ただしこれは、あくまで関税のための基準であって、実際にはそんな単純に区分けできるものでもありません。ということもあって、日本やヨーロッパではもう少し曖昧だったりします。
なお、アンティークというほどには古くないものはビンテージと呼ばれます。
骨董品の種類を紹介
ひとくちに骨董品と言ってもさまざまな種類がありますが、当店であつかっているのはおもに以下の6種類です。・絵画
・掛軸
・茶道具
・陶磁器
・刀剣武具
・象牙・珊瑚などの工芸作品、彫刻
このほか、硯や文箱(ふばこ)といった筆記具類、櫛や簪(かんざし)、煙管(きせる)といった日用品、喫煙具をはじめ、古道具類も骨董品に含まれます。
ここではまず上にあげた6種類の骨董品がどういったものなのか、詳しく説明していきます。
1:絵画
当店では絵画を古美術品、つまり骨董品のひとつとしてあつかいます。絵画は西洋画や日本画、中国画などに大別でき、使われる材料や技法、様式などによってさらに細かく分類されます。
いずれも作者や作品の良し悪し、大きさ、保存状態などによって価値はまちまちです。また、日本文化の代表格として海外で人気の高い浮世絵は肉筆と版画とで価値が違います。
ただし、有名な作者や作品には贋作も多く存在します。そのため、知識と経験が豊富な鑑定士による鑑定が必要です。
2:掛軸
掛軸も絵画と同じく古美術品としてあつかいます。飛鳥時代に仏画として日本に伝わった掛軸は、鎌倉時代の水墨画の流行とともに広まり、現代においても床の間には欠かせない存在でありつづけています。
その内容には、和歌や漢詩といった「書」、水墨画や水彩画などの「画」、書と画を組み合わせたものなどがあり、高名な作者の手によるものは価値が高くなります。
やはり作者や作品の良し悪し、保存状態などによって価値は違ってきます。
3:茶道具
さまざまな茶道具は人気の高い骨董品です。お茶に用いる茶道具には、茶碗をはじめとする焼き物、茶釜や鉄瓶、銀瓶などの金属製の湯沸かし、急須をはじめ、水差しや柄杓、抹茶を入れておくための棗(なつめ)…といった多種多様な品物が存在します。
こちらも名のある作家や工房の作で、箱などの付属品や鑑定書があれば高価で取引きされます。希少なものは場合によって、数百万円〜数千万円もの高値になることもめずらしくありません。
4:陶磁器
陶磁器は陶器と磁器をひとまとめにした言葉で、焼き物とも呼ばれます。陶器と磁器とでは材料や焼き上げる温度などに違いはありますが、さまざまな食器や壺、花瓶などの形で暮らしに密着している点では同じですし、現在も新しいものが作られています。
骨董品として価値が高いのは名のとおった産地のもので作られた時期が古いものです。もちろん、有名な作者や工房のものも高価になります。
また、比較的新しいものでもオールドノリタケやオールドマイセンなどの洋食器は人気が高く、骨董品同様にあつかわれています。
5:刀剣武具
刀剣武具とは戦に使う武器や防具などのことで、新しく作られたレプリカをのぞいて骨董品としてあつかいます。太刀(たち)や脇差(わきざし)といった刀、槍などの刀剣には昔の武器というだけでなく、美術品としての価値もあります。体を守る鎧(よろい)、頭を守る兜(かぶと)をはじめとする甲冑なども同様です。
骨董的な価値は、作者や品物自体の良し悪しに加えて誰が使っていたのかといった情報にも左右されます。
なお、銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)で定められているとおり、刀剣類を所持するには登録証が必要となります。
6:象牙・珊瑚などの工芸作品、彫刻
象牙(ぞうげ)や珊瑚(さんご)、鼈甲(べっこう)を使った置物や宝飾品、日用品などで、時代の古いものや希少価値の高いものは骨董品としてあつかわれます。また、翡翠をはじめとする宝石や貴金属、水晶や瑪瑙(めのう)などを使ったアクセサリー類も同様です。
特に象牙や珊瑚、鼈甲などは保護の対象となっていたりする関係で素材自体が入手しにくくなっています。置物などもデザインや細工によっては美術品としての価値も出てきます。
骨董品の価値は何で決まる?
骨董品の価値を大きく左右する要素は以下の5つです。・作品の希少性
・作家、作品の知名度
・作品の制作年代
・作品の出来
・作品の保存状態
おおざっぱには、数が少なくて世の中に広く知られているもので、作品としての出来のよいものほど、また作られた時期が古くて、きれいな状態で残っているものほど価値が高くなりやすいです。
もう少し細かく見ていきましょう。
作品の希少性
多くの人がほしいと感じ、かつ手に入りにくい品物は、必然的に市場価値が高くなります。たとえば、宝石や貴金属は美しさに加えて採掘できる量にかぎりがあります。象牙のように国際的に保護の対象になっているものも入手がむずかしいのでやはり希少価値は高いです。
希少性のあるレア物ほど価値が高いのは骨董の世界でも同じというわけです。
作家、作品の知名度
有名な作者や工房が手がけた「作家物」は今で言うブランド物に相当し、人気も集まります。ただし、今の時点でどの程度の需要があるかなどもかかわってきますので、単純に知名度が高ければ価値も高いとはかぎりません。
また、知名度が高いほど精巧な贋作も増えるため、真作であることが証明できる共箱(ともばこ)や正式な鑑定書などの有無が重視されます。
作品の制作年代
骨董品は制作された年代が古いほど価値が高くなる傾向となります。今のような大量生産技術がなかったために生産数がかぎられるうえ、長い時間のあいだに壊れたり火事で焼けたりして残っている数が減ってしまって希少性が上がるからです。
一方、日本では江戸時代から明治時代にかけてさまざまな技術が発達したことから、品質のよい作品が多く生まれるようになりました。そういった時期のものも価値は高めとなります。
作品の出来
当然のことながら、作品の出来不出来は骨董品としての価値を大きく左右します。同じ作者のものであれば、凡作よりも傑作のほうが価値も高いです。ただし、うまさや美しさではなく、芸術的な評価や価値が重視されますので、見た目だけで単純に判断することはできません。そのため、専門家の目できちんと鑑定する必要があります。
作品の保存状態
時代を経た骨董品にとって、保存状態の良し悪しはとても重要です。たとえば同じ掛軸で、日焼けして色あせたものと、そうでないきれいな状態で残っているものがあれば、誰もがきれいな状態のものを選ぶでしょう。
同じように、アクセサリーなら傷がないほうが、焼き物ならヒビや欠けがないほうが価値は高くなります。
骨董品を高く売るには
お手持ちの骨董品を高く売りたいとお考えであれば、以下の点に注意してください。・保存状態を悪くしない
・付属品をおろそかにしない
・相場の動きを見逃さない
骨董品の価値は保存状態に大きく左右されますから、直射日光が当たる場所に飾って日焼けや色あせを招けば査定は悪くなります。いかに保存状態を保つかが重要となります。
共箱や説明書き、鑑定書など真贋の見きわめに欠かせない付属品は作品とセットと考えます。袋や包装していた紙なども、作品と同時期のものであれば査定に影響する可能性があります。
また、今の時点での人気についても把握しておきましょう。ブームが起きていれば相場も上がりますから査定額も期待できます。
獏は骨董品の買取を行っております
美術品買取専門店「獏」では、洋の東西を問わず、さまざまな骨董品を取り扱っています。お手持ちの骨董品の売却をお考えなら、経験豊富なスタッフが丁寧に査定させていただきます。値打ちがあるかどうかもわからないなどの場合も、お気軽にご相談ください。
出張買取
出張買取は専門の鑑定士がお客様のご自宅等を訪問し、ご希望の品物を確認して査定する方法です。「売却を検討している品物が多い」「店舗から遠い」「持ち運ぶのに不安がある」などの場合に便利です。出張費は無料。査定金額にご納得いかない場合はお断わりいただいてかまいません。まずは電話・メール・LINEでお問い合わせください。店頭買取
店頭買取は店舗に品物をお持ちいただいてその場で確認、査定する方法です。あらかじめ、電話・メール・LINEにてご予約の際に、品物の種類や作家名、大きさ、状態などをお知らせいただけると、おおまかな目安金額をお伝えできます。経験豊富なスタッフがしっかりと対応いたします。「どれぐらいの価値があるのかわからないので確認してほしい」というような場合にもお気軽にご相談ください。郵送・宅配買取
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骨董、骨董品と呼ばれるものにはさまざまな種類があり、それぞれに市場価値は異なります。実家じまいなどで見つかった古いものが貴重な骨董品という可能性もあるのです。もし、お手持ちの古い品々の処分をお考えの際には、ぜひ美術品買取専門店「獏」までご相談ください。
値打ちがあるかどうかわからないという場合にも、経験豊富でたしかな鑑識眼を持ったスタッフが丁寧に査定。正しい価値を、正しい金額でご提案させていただきます。