近年より注目の高まっている伊藤若冲について、今回は作品が見られる美術館や博物館、代表作品などを取り上げて幅広く解説いたします。
伊藤若冲の作品が常設で鑑賞できる美術館・博物館を紹介
伊藤若冲は大変人気のある作家で、その作品は全国の著名な美術館・博物館でコレクションされています。今回はそのなかでも国宝や重要文化財を含む一級品を所蔵している施設を取り上げて紹介します。東京国立博物館
出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』東京国立博物館は本館、平成館、東洋館、法隆寺宝物館、表慶館、黒田記念館の6つの展示館から構成される日本屈指の大型博物館です。国宝、重要文化財などの貴重な品を数多く所蔵しており、国内外から多くの入館者が訪れることで知られています。
東京国立博物館では、この後で紹介する伊藤若冲の代表作品『玄圃瑤華(げんぼようか)』のほか『鶴図』や『松梅孤鶴図』などをコレクションしています。
住所 | 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 |
アクセス | 〔公共交通機関〕 ・JR上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分 ・東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分 ・京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分 ・台東区循環バス「東西めぐりん」で「上野駅入谷口」もしくは「JR上野駅公園口」バス停から「上野公園経由・三崎坂往復ルート」のバスに乗車し、「東京国立博物館前」バス停下車。 〔自家用車等〕 ・首都高速道路 上野線 上野出入口 5分 ※東京国立博物館には駐車場・駐輪場がないため、近隣の駐車場を利用 |
営業時間 | 9時30分~17時00分(入館は閉館の30分前まで) ※月曜日は休館(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館) ※2023年12月19日(火)、年末年始(2023年12月25日(月)~2024年1月1日(月・祝))は休館。その他、臨時休館・臨時開館あり。 |
料金 | 一般1,000円、大学生500円 ※特別展は別料金。公式HPの特別展案内ページ参照 |
公式HP | https://www.tnm.jp/ |
京都国立博物館
出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』京都国立博物館は、京都の有形文化財を中心に扱い日本の伝統文化を守りつつ国内外にその魅力を発信することを目的とした大型の博物館です。ミュージアムショップ「京都便利堂」やカフェ「前田珈琲 京博店」なども人気を集めており、訪れた人が一日がかりで楽しめる設備が整っています。
京都国立博物館では、重要文化財でもある代表作品『果蔬涅槃図(かそねはんず)』や石灯籠を主題とする一風変わった作品『石燈籠図屏風』などを所蔵しています。
住所 | 〒605-0931 京都市東山区茶屋町527 |
アクセス | 〔公共交通機関〕 〇JR ・JR京都駅下車、D2のりばから市バス206・208号系統にて博物館三十三間堂前下車、徒歩すぐ ・JR京都駅下車、京都駅八条口のりばからプリンセスラインバス(京都女子大学前行き)にて東山七条下車、徒歩1分 ・JR京都駅からJR奈良線にて東福寺駅下車、京阪電車にて七条駅下車、東へ徒歩7分 ・JR京都駅下車、七条通を東へ徒歩20分 〇阪急電車 ・京都河原町駅下車、京阪電車祇園四条駅から七条駅下車、東へ徒歩7分 ・京都河原町駅下車、四条河原町から市バス207号系統にて東山七条下車、徒歩3分 ・京都河原町駅下車、四条河原町からプリンセスラインバス(京都女子大学前行き)にて東山七条下車、徒歩1分 〇その他の電車・バス等に関しては公式HPを確認 〔自家用車〕 ・名神高速道路 京都東IC 出口から20分(駐車場は三井のリパーク京都国立博物館前) ・駐車場は有料 ・公道に駐停車しての入庫待ち不可 |
営業時間 | 展示内容により異なるため公式HPを参照のこと |
料金 | 展示内容により異なるため公式HPを参照のこと ※「特別展」開催期間に「名品ギャラリー(平常展示)」のみの観覧不可 |
公式HP | https://www.kyohaku.go.jp/jp/ |
九州国立博物館
出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』もうすぐ開館20周年を迎える九州国立博物館は、東京、奈良、京都に次いで4番目の国立博物館として2005(平成17)年に開館した博物館です。九州国立博物館では、おおよそ600点を展示する常設展示のほか、原則として年に4回開催される特別展にて、貴重な文化財や国宝が鑑賞可能です。
九州国立博物館には伊藤若冲が40代半ばごろに制作したと推定される『花鳥図押絵貼屏風』がコレクションされています。
住所 | 〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4-7-2 |
アクセス | 最寄り駅は「西鉄 太宰府駅」。 公共交通:西鉄太宰府駅を下車し徒歩で約10分 車:九州道太宰府ICまたは筑紫野IC から高雄交差点経由で約20分 |
営業時間 | 9時30分〜17時00分(入館は16時30分まで) ※特別展開催期間中の金・土曜日は夜間開館あり ※月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)および年末は休館 |
料金 | 各展覧会で異なるため、詳しくは公式HPで確認 |
公式HP | https://www.kyuhaku.jp/ |
静岡県立美術館
出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』静岡県立美術館は県議会100年記念事業の一環として1986(昭和61)年に設立されました。1994(平成6)年にはロダンの『地獄の門』などが鑑賞できるロダン館も開館し、ますますのにぎわいを見せています。
静岡県立美術館では、この後で紹介する伊藤若冲の代表作『樹花鳥獣図屏風(じゅかちょうじゅうずびょうぶ)』を所蔵しています。
住所 | 〒422-8002 静岡市駿河区谷田53-2 |
アクセス | 〔公共交通機関〕 〇電車 ・JR東海道線「草薙」駅県大・美術館口から、徒歩約25分またはバス約6分 ・静岡鉄道「県立美術館前」駅南口から、徒歩15分またはバス約3分 〇バス いずれも「県立美術館」バス停下車 〔自家用車等〕 ・東名高速道路 静岡IC・清水ICから約25分、日本平久能山スマートICから約15分 ・新東名高速道路 新静岡ICから約25分 ・静岡駅南口から南幹線経由で約20分 ・草薙駅から約5分。 |
営業時間 | 10:00~17:30(展示室への入室は17:00まで) ※不定期で夜間開館開催 ※月曜日(ただし月曜日が祝日・振替休日の場合はその翌日)、年末年始、その他展示替え等は休館 |
料金 | 〔収蔵品展〕 大人300(200)円、大学生以下・70歳以上無料 〔企画展〕 各展覧会で異なる ※( )内は20名以上の団体料金 |
公式HP | https://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/ |
三の丸尚蔵館
三の丸尚蔵館(新施設移行前)出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三の丸尚蔵館は、東京千代田区の皇居東御苑のなかに位置する宮内庁所轄の博物館です。三の丸尚蔵館では、この後で紹介する伊藤若冲の代表作『動植綵絵(どうしょくさいえ)』(全30幅)をコレクションしています。
ただし現在は新施設への移行のために休館中で、一部開館は2023(令和5)年の11月3日、全面開館は2026(令和8)年度が予定されています。この間『動植綵絵』が鑑賞できないのかというとそうではなく、他の美術館に貸し出されている場合はその美術館で見ることが可能です。
2022年~2023年で伊藤若冲の展示会が複数開催予定
〇若冲と一村 ─時を越えてつながる─「若冲と一村 ─時を越えてつながる─」は、2023(令和5)年に開館10周年を迎える岡田美術館で開催されます。岡田美術館は、日本そしてアジアの美術品を多く所蔵している神奈川県箱根の美術館です。
「若冲と一村 ─時を越えてつながる─」ではリアルな動植物を描いた伊藤若冲と田中一村の作品を中心に、同時代に生きた作家らの名品を鑑賞できます。
展覧会名 | 若冲と一村 ―時を越えてつながる― |
開催期間 | 2022(令和4)年12月25日(日)~2023(令和5)年6月4日(日) |
会場 | 岡田美術館 |
〇開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品 ー琳派、若冲、ときめきの日本美術ー
琳派や伊藤若冲の作品を豊富に所蔵する細見美術館は、細見古香庵に始まる細見家三代が蒐集した作品を展示するために1998(平成10)年に開館しました。このたび開館25周年を記念して各地で細見美術館の名品を展示する特別展が開催されます。
「開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品-琳派、若冲、ときめきの日本美術-」では伊藤若冲の初期の著色画から晩年の水墨画まで幅広く鑑賞できます。
展覧会名 | 開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品-琳派、若冲、ときめきの日本美術- |
開催期間 | 〔大阪髙島屋〕2023年3月22日~4月10日 〔日本橋髙島屋S.C.〕2023年4月26日~5月15日 〔ジェイアール名古屋タカシマヤ〕2023年12月23日~2024年1月7日 〔静岡市美術館〕2024年4月13日~5月26日 〔長野県〕2024年秋 |
会場 | 大阪髙島屋、日本橋髙島屋S.C.、ジェイアール名古屋タカシマヤ、静岡市美術館ほか |
〇「若冲と応挙」Ⅰ期/Ⅱ期
相国寺は伊藤若冲が代表作『動植綵絵』を寄進したことで知られる京都の寺です。そんな相国寺の境内にある承天閣美術館では、伊藤若冲や同時代に活躍した円山応挙などが制作した貴重な国宝や重要文化財を多く所蔵しています。2023年には伊藤若冲と円山応挙の作品を取り上げる企画展が二期続けて開催されます。
展覧会名 | 若冲と応挙 Ⅰ期/Ⅱ期 |
開催期間 | Ⅰ期:2023年9月10日~11月12日 Ⅱ期:2023年11月19日~2024年1月28日 |
会場 | 相国寺承天閣美術館 |
伊藤若冲の代表作品
次に、伊藤若冲の作品のなかでも特に広く知られる5点の代表作品について紹介します。紫陽花双鶏図
紫陽花双鶏図(プライスコレクション)出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
伊藤若冲の『紫陽花双鶏図』は、アメリカのエツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)が所有するプライスコレクションの『紫陽花双鶏図』と、次に紹介する『動植綵絵』のうちの一つである『紫陽花双鶏図』(国宝)が有名です。
この二つは共に紫陽花と雄鶏と雌鳥が描かれており、細かい違いはあるものの大変よく似ています。プライスコレクションの『紫陽花双鶏図』に制作時期は記載されていませんが、同じ時期に描かれた可能性もあります。
制作年 | 江戸時代・18世紀 |
寸法 | 140.0×85.0 |
所在地 | プライス財団 |
動植綵絵|国宝
『動植綵絵(どうしょくさいえ)』(全30幅)は、伊藤若冲が家業の青物問屋から隠居して画業に専念し始めた40代の頃の作品です。同時期に制作した『釈迦三尊像』という作品を荘厳するために描かれた花鳥図の大作で、完成後は『釈迦三尊像』とともに相国寺に寄進されました。相国寺で多くの人を魅了した『動植綵絵』は明治時代に入ると相国寺から皇室へと寄進され、現在は国宝として三の丸尚蔵館に所蔵されています。さまざまな動植物の生命感を瑞々しく表現した非常に華やかな作品で、全30幅のなかでも『紫陽花双鶏図』や『薔薇小禽図(ばらしょうきんず)』は特に有名です。
制作年 | 1757(宝暦7)年頃~1766(明和3)年頃 |
寸法 | 各141.8~142.9×79.0~79.8 |
所在地 | 三の丸尚蔵館 |
果蔬涅槃図|重要文化財
『果蔬涅槃図(かそねはんず)』の「果蔬」は果実と野菜、「涅槃図」は釈迦の入滅を描いたものを指します。伊藤若冲の水墨画『果蔬涅槃図』では大根を釈迦に見立て、それを悲しむ菩薩や羅漢を野菜や果物であらわしています。青物問屋を営み、また敬虔な仏教徒でもあった伊藤若冲らしい作品といえるでしょう。制作年 | 江戸時代・18世紀 |
寸法 | 182.4×96.3 |
所在地 | 京都国立博物館 |
玄圃瑤華
『玄圃瑤華(げんぼようか)』は伊藤若冲が53歳のときの作品で、版画技法を用いて制作されました。「玄圃」は仙人の居どころ、「瑤華」は玉のように美しい花を意味します。全部で28点あり、草花や虫、野菜などが白黒で大胆に表現されています。制作年 | 1768(明和5)年 |
寸法 | 28.2×17.8 |
所在地 | 東京国立博物館 |
樹花鳥獣図屏風
『樹花鳥獣図屏風』は六曲一双の屏風です。前方には咲き乱れる牡丹に似た大輪の花、後方には水辺があり、右隻には白象を中心としたさまざまな動物、左隻には鳳凰を中心としたさまざまな鳥が描かれています。異国風のモチーフを色鮮やかに描いた作品です。制作年 | 江戸時代後半・18世紀後期 |
寸法 | 右 137.5×355.6 左 137.5×366.2 |
所在地 | 静岡県立美術館 |
伊藤若冲の作品の世界観
伊藤若冲は「奇想の画家」とも呼ばれる独創的な画風が特徴です。狩野派、琳派のほか中国の宋・元の絵画からさまざまな技法を積極的に学び、オリジナルの作風を生み出したことで知られます。動物や植物を写生して細密に描いた作品が有名で、特に鶏を描いた作品が多くあります。また、画業後半では水墨画や版画にも挑戦し、多方面から数多くの名作を残しました。作品は日本国内のみならず海外でも高く評価され、熱狂的なファンも存在します。
伊藤若冲の作品には国宝や重要文化財に認定されているものもあり、ニューヨークタイムズでは「生命の息吹を超越した作品」と紹介されたこともあります。
伊藤若冲の略歴
伊藤若冲像出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
美術館に作品を見に行く前に、これから紹介する伊藤若冲の略歴を簡単に押さえて置くのがおすすめです。彼の独特な画風がどのようにして培われたのかを理解しておくと、作品への理解がより一層深まります。
それでは1716(正徳6)年、京都の青物問屋に生まれた伊藤若冲について、その歩みを追ってみましょう。
1730年頃:10代から狩野派の絵師に師事し画力を磨いた
青物問屋「桝源(ますげん)」の長男として裕福な家庭に育った伊藤若冲は、幼いころから絵を描くのが好きでした。10代半ばになると狩野派の絵師である大岡春卜(おおおかしゅんぼく)に師事します。狩野派とは室町時代の中期から江戸末期にかけて幕府の御用絵師として活躍した流派です。日本美術史上最大の流派ともいわれ、おおよそ400年もの間画壇の中心に君臨し続けました。しかし、狩野派の教えになじめず満足できなかった伊藤若冲は、やがて中国の宋、元、明時代の絵画に惹かれて模写を通じて独学するようになります。さらには尾形光琳の用いた装飾的な技法も取り入れ、自らのスタイルを追求しました。
1739年:父の源左衛門の死後、4代目枡屋(伊藤)源左衛門を襲名する
伊藤若冲が23歳のとき父親の源左衛門が急死したため、家業の青物問屋を継ぎ、4代目枡屋(伊藤)源左衛門を襲名しました。しかし、元来絵を描く以外のことに興味が持てなかった伊藤若冲は、家業よりも写生に夢中になっていたと言われます。1755(宝暦5)年に40歳で家業を弟に譲ると、親交のあった禅僧の大典禅師に頼って相国寺へ移り住み、その後は画業に専念します。そしてこの頃に代表作である『動植綵絵(どうしょくさいえ)』の制作を開始しました。
1757年~1766年頃:動植綵絵(全30幅)を描き、完成後は相国寺に寄進する
伊藤若冲は絵師としての独立を目指し、熱心に制作を続けました。そして完成した『動植綵絵』(全30幅)や『釈迦三尊像』という作品を相国寺に寄進します。『動植綵絵』は相国寺によって公開され多くの人を魅了し、さらに明治時代に入ると相国寺から皇室へと寄進されました。1750年代後半から1760年代前半にかけては、他にも代表作の『紫陽花双鶏図』を手掛けています。さらにその後は版画や水墨画においてもその力を発揮し始めます。
1788年:天明の大火で自宅を焼失
1788(天保8)年、制作にいそしんでいた伊藤若冲を、京都史上最大規模の火災といわれる天明の大火が襲います。この火災で京都の家が全焼したため、伊藤若冲は親交のあった文人画家の木村蒹葭堂(けんかどう)を頼って一旦は大阪へ向かいました。このような困窮のなかでさらなる闘志を燃やした伊藤若冲は、70代半ばで後世に残る傑作を次々に生み出すこととなります。1789年:大阪の西福寺で晩年の代表作である仙人掌群鶏図を描く
1789(天明9)年、伊藤若冲は大阪の西福寺において『仙人掌群鶏図(さぼてんぐんけいず)』という華やかな襖絵を制作しました。これは伊藤若冲の作品としては珍しい金地の作品で、大型作品としては唯一のものです。この頃は他にも京都の海宝寺で『郡鶏図』という水墨画の襖絵も手掛けています。晩年の伊藤若冲は、義理の妹である心寂と連れだって京都の伏見深草にある石峯寺のそばに隠棲しました。85歳で亡くなるまでその制作意欲は衰えることがなかったと言われています。
伊藤若冲に関する豆知識(トリビア)
最後に、伊藤若冲の私生活が垣間見えるおもしろいエピソードやブレイクのきっかけについてご紹介します。若冲は絵を描く以外に興味を示さない人物だった
伊藤若冲は幼いころから絵を描くことに夢中で、それ以外のことに興味が持てない性格だったようです。青物問屋の長男として店を継いだものの、あまり身が入らずに絵を描くことに熱中しました。家業を引退したのちはなおさら画業一筋となり、実際に結婚をすることもなく一生を終えています。国際的にも高く評価される伊藤若冲の独創的な世界観は、このようなストイックさによって生まれたものだと言えます。2006年、東京国立博物館で開催のプライスコレクション「若冲と江戸絵画」展で人気に
伊藤若冲の作品が近年特に注目されているのは、2006(平成18)年に東京国立博物館で行われたプライスコレクション「若冲と江戸絵画」展が関係しています。プライスコレクションとはアメリカのエツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)が所有する江戸絵画のコレクションです。ジョー・プライスは24歳のときにニューヨークの古美術店で江戸時代の絵画を目にし、それ以来独自の感性で作品を収集し続けました。妻の悦子さんと協力して築いたプライスコレクションのなかには伊藤若冲の名品が多く含まれています。
このプライスコレクションを展示した「若冲と江戸絵画」展が大いに盛り上がったため、近年伊藤若冲の作品が再評価されているのです。
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