【出典元】Wikipedia
藤田嗣治(フジタツグハル/1886-1968)は、エコール・ド・パリの代表的画家です。フランス帰化後、洗礼を受けてレオナール・ツグハル・フジタ(Léonard Tsugouharu Foujita)となりました。
フランスで最も有名な日本人画家である藤田嗣治の作品は、国内の数多くの美術館に所蔵されています。特別展もたびたび開催されるなど、日本国内でも人気が高いです。
そこで今回の記事では、藤田嗣治の美術品の特徴や作品を鑑賞できる美術品、生い立ち等を徹底解説します。
この記事は、藤田嗣治作品に最近興味・関心を持った方や鑑賞できる美術館をお探しの方、現在作品を所有し売却を検討中の方におすすめです。
本記事内では、藤田嗣治の有名な作品も写真とともに紹介しているのでぜひご覧ください。
藤田嗣治の美術品の特徴
藤田嗣治作品の大きな特徴は、乳白色の肌や美しく繊細な描線です。藤田嗣治は乳白色の表現方法を生涯秘密にしていましたが、近年絵画修復時に秘密は明らかにされました。また、藤田嗣治の美術品は猫や自画像、女性の作品が多く存在しているのも大きな特徴です。とくに、猫に関しては藤田嗣治作品のなかでも少女と並び大変人気があります。
藤田嗣治の価格相場を解説|ヤフオクで値段が高騰してるって噂は本当?
藤田嗣治の価格相場は、作品によって差はあるものの高値が付けられる場合がとても多いです。予想を超える高値が付けられる場合もあるなど、高額買取は十分実現できます。藤田嗣治の美術品自体とても人気が高く、とくに「少女」や「猫」は高値が期待できるのは大きなポイントです。ヤフーオークションでも価格は高騰傾向にあります。
ただ、世界的な超有名画家なだけに贋作も流通されているため注意してください。藤田嗣治の作品を所有されている方は、お持ちの美術品が本物かどうか改めて確認することをおすすめします。
藤田嗣治の有名な作品一覧
今回は、藤田嗣治の有名作品を写真とともにご紹介します。本記事で紹介する作品は、次の通りです。・猫
・白い猫
・子供
・自画像
・戦争画
各作品の詳細を簡単にまとめました。
猫
「争闘(猫)」1940年-東京国立近代美術館蔵
出典元:京都国立近代美術館
藤田嗣治は、自身が制作する作品(少女や女性、自画像など幅広い作品の中で登場)にたびたび猫を登場させています。本物の猫のようなふんわりとした毛並みと可愛らしい目、まるで体のぬくもりまで伝わってくるような繊細な表現はとても印象的です。
写真の「争闘(猫)」は1940年に描かれた作品で、合計14匹の猫が喧嘩をしている様子がみてとれます。
白い猫
出典元:にゃんころりんのすっとんとん
写真の「白い猫」は1929年に制作された木版画です。繊細な描写の毛並みはまるで本物のようで、「争闘(猫)」とはまた違った雰囲気をもっています。
もふもふとした毛と上品さを感じさせる表情がとても魅力的です。藤田嗣治は猫をモチーフに数多くの作品を制作していますが、どれも印象が異なるものばかりで独特な世界を感じます。
子供
出典元:青幻舎
写真の作品は、肩のでている洋服を着ている少女と鳥が描かれた作品です。ふわふわと浮く雲と鳥かご、少女の鋭さと幼さを同居させたような瞳はとても印象に残ります。
藤田嗣治は、子どもたちを描いた作品を数多く制作していることで有名です。
・鳥を抱く少女
・鳥と少女
・少女像
・二人の少女
・花を持つ少女
・人形を抱く少女
自画像
「自画像」1929年-東京国立近代美術館蔵
出典元:京都国立近代美術館
藤田嗣治は、自画像を多く描いています。シンプルな服装におかっぱ頭とちょび髭という特徴的なスタイルは、とても印象的です。
写真の「自画像」は1929年に制作され現在東京国立近代美術館に所蔵されている作品です。本作品には藤田嗣治の特徴ともいえる「猫」が登場しています。
戦争画
出典元:MUSEY
藤田嗣治は猫や少女、自画像だけでなく戦争画についても多くの作品を制作していました。いままでご紹介した作品とは雰囲気ががらっと変わり、緊迫感が伝わってくる印象的な作品です。
写真は「アッツ島玉砕」という作品で1943年に制作されました。雪が積もっている山々と刀剣をもつ多くの兵たちがとてもインパクトがあります。
藤田嗣治の作品が見れる美術館(ポーラ美術館)
出典元:ポーラ美術館(POLA MUSEUM OF ART)
藤田嗣治の作品を鑑賞したいなら、神奈川県足柄下郡にあるポーラ美術館(POLA MUSEUM OF ART)がおすすめです。ポーラ美術館には、藤田嗣治の作品が数多くのコレクションされています。
公式HPには藤田嗣治の作品内容や本館のコレクション一覧なども掲載されているので、ご来館前にぜひご確認ください。
神奈川県足柄下郡にあるポーラ美術館には、藤田嗣治以外にもクロード・モネやポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ等数々の超有名画家の作品が所蔵されています。ポーラ美術館に行くだけでさまざまな作品に触れ、その世界観に浸れてとてもおすすめです。
また、ポーラ美術館ではレストランやカフェ、ショップ等も営業しています。1日中美術館を楽しめる環境が整備されているのも無力的です。
ポーラ美術館(POLA MUSEUM OF ART)
・開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
・入館料(税込価格):【個人】大人1,800円/シニア割引(65歳以上)1,600円/大学生・高校生1,300円/中学生以下無料/障害者手帳お持ちのご本人および付き添い者(1名)1,000円
【団体(15人以上)】大人1,500円/シニア割引(65歳以上)1,500円/大学生・高校生1,100円/中学生以下-/障害者手帳お持ちのご本人および付き添い者(1名)1,000円
・住所(アクセス):〒250-0631 神奈川県足柄市下郡箱根町仙石原小塚山1285
・電話番号:0460-84-2111
・駐車場:有(1日につき500円/乗用車163台収容)
・公式HP:ポーラ美術館(POLA MUSEUM OF ART)
パリでは「レオナール藤田(フジタ)」という別名があった|パリで生涯を閉じた男の生き様とは
藤田嗣治は、1913年に渡仏しシャイム・スーティンやパブロ・ピカソ、モイズ・キスリングらと交友を結びます。第一次世界大戦前よりフランス・パリで活動していた藤田嗣治は、その後エコール・ド・パリの有名画家の1人として活躍しました。1955年にはフランス国籍を所得、1957年にはフランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章が贈られます。その後、1959年にはノートルダム大聖堂においてカトリックの洗礼を受け「レオナール・フジタ」に改名しております。
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猫や自画像などの作品で有名な藤田嗣治まとめ
藤田嗣治は「猫」や「自画像」、「少女」など数多くの有名作品を制作した有名画家です。高価買取も十分狙える作品もありますので、まずはLINE・電話・メールのいずれを選択しご連絡ください。査定料は無料です。藤田嗣治の作品は、没後50年以上経過した現在も高い人気を誇ります。日本国内には藤田嗣治の作品を所蔵する美術館も多く、常設展・特別展ともに開催されております。
現在は作品を直接目の前で鑑賞することもできるので、藤田嗣治作品に興味・関心のある方はぜひ足をお運びください。下記記事では、藤田嗣治作品の買取のポイントや注意点等が詳細に記載されています。売却をご検討の方はぜひご覧ください。
藤田嗣治 買取のポイント