目 次
はじめに
東京の美術品買取専門店 獏です。美術業界に精通していなくてもご存じの方が多い作家【バンクシー】。
皆さんは【バンクシー】にどのようなイメージをお持ちですか?
現存する作家で、私は彼ほどニュースで取り上げられるアーティストを知りません。いい意味でも、悪い意味でもです。
最近だと、コロナウイルスと闘う医療従事者にエールを送るような絵が記憶に新しいですね。もう少し前には、オークション会場で彼の作品が落札されてすぐ、作品に仕込んであったシステムが作動し作品が切り刻まれる という衝撃のニュースもありました。
そのようにニュースで名前はよく知られているものの、正体を明かしていない為実際のところはよくわかりませんでしたので、少し調べてみました。また、丁度横浜でバンクシー展が開催されていたので、訪問してみました。こちらもご紹介いたします。
バンクシーはどんな人物?
バンクシーはイギリスを拠点に活動する匿名の芸術家です。特徴はなんといっても、街中の壁や橋などに絵を描く点でしょう。彼は風刺、政治、文化、倫理、戦争などをテーマに社会的なメッセージが原点にある作品が特徴的です。世界で最も注目されている作家の1人であり、日本国内でも高い知名度を誇っています。そんな彼の作品を一堂に集める展覧会が横浜で開催されました。多くの人に見てほしい展示会だったため簡単に紹介させていただきます。
バンクシー展
2018年からモスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボン、香港の世界5都市を巡回し、100万人以上の人々が来場した展覧会がこの度横浜にやってきました。今回は彼の作品70点以上が初上陸。インスタレーションもあり、大変見ごたえのある内容でした。とても印象的だったのは、会場に入ってすぐに展示されていた噂や憶測をつなぎ合わせて再現したというバンクシーのスタジオです。彼の作品はよく目にしますが、彼の姿やスタジオを想像したことはありませんでした。
また、多くの作品が展示されている中、より楽しむためにおススメしたいのが、音声ガイドの利用です。今回の展覧会では、各自のスマホ等を使い、無料で作品説明の音声を聞くことが出来ました。
彼の作品は見た目の面白みも勿論ですが、どれもコンセプトがあります。そのコンセプトを聞きながら作品を見ることで、より彼のことを理解出来るでしょう。
展覧会概要
美術館ではない、各種イベントが開催されるスペースでの展示会です。美術館では醸し出せない雰囲気です。バンクシー展 「天才か反逆者か」
開催期間: 2020年3月15日(日)~2020年9月27日(日)
場 所: アソビル(横浜駅直結/神奈川県横浜市西区高島2-14-9)
https://banksyexhibition.jp/
横浜の後、10月9日(金)~大阪でも開催予定だそうです。横浜開催の際は日時指定チケットが販売されていました。興味のある方は訪問前に公式HPをご覧ください。
まとめ
今回の展示会のタイトル「天才か反逆者か」に対する私の個人的な答えは、「天才」です。政治、文化など世の中の様々なものに対して意見を持ち、それを作品に込めて発表、自身の話題性を活かしその意見を世の中に伝えています。展覧会の最後には、バンクシーグッズの販売コーナーもありました。特に面白く感じたのは、『バンクシーのサインのハンコ』です。これまで様々な美術館のお土産コーナーを見てきましたが、こんなにユニークな商品は初めてでした。
予想以上に作品数が多く大満足な内容でしたので、是非機会があれば足をお運びください。