東京の骨董品買取なら獏
はじめに
【古美術】という言葉、なんとなく聞いたことがあるという方が多いと思います。「文字通り古い美術品ということでしょ?」といった淡い理解で、具体的に説明できる方は非常に少ないのではないでしょうか。
今回は、美術品全般の買取を行う立場から【古美術】の意味を紹介させていただきます。
古美術=骨董品より美的鑑賞に重きを置いた作品
古美術という言葉を辞書で調べると『書画・彫刻・陶磁器・家具などの美術品の総称で、骨董品より美的鑑賞に重きを置いた作品』と書かれています。『美的鑑賞に重きを置いた~』という部分は主観的な要素が強いため、個人的に 曖昧な定義だと感じます。古美術をより深く理解するために、定義内で比較対象とされている【骨董品】を理解するところから始めましょう。
骨董品とは?
骨董品と聞くと、なんとなく古い焼き物や工芸品全般をイメージされる方が多いと思いますが、そのイメージはほぼ正解です。日本国内では製造から数十年~100年以上経過した工芸品や美術品を骨董品と呼びます。ちなみに英語では『antique(アンティーク)』と呼ばれ、主に製造から100年以上経過した工芸品・美術品を指すようです。日本の方が若干若い作品も骨董品として扱う傾向にあるのですね。
美術業界での骨董品は先述の通りですが、他の業界ではこれに限りません。広い意味として『製造から数十年以上経過しているもの』と覚えておくといいと思います。
美術界における骨董品-具体的な作品ジャンルは?
美術品を扱う業者の立場から、骨董品として買い取る機会の多いジャンルを挙げます。【茶道具】
日本の芸術では非常に歴史が古いジャンルです。闘茶というお茶の種類を当てる遊びから、お茶を飲むという行為に発展し、千利休が現在の形を作り上げました。千利休の流れを汲む三千家(表千家・裏千家・武者小路千家)が代表的な流派でしょう。この中でも学校教育に採用された歴史がある裏千家が最も茶道人口が多いと言われています。現在は茶道を嗜む方が減少しているため、売却依頼が多いジャンルです。【陶磁器】
茶道具として使用されない陶磁器全般を言います。陶磁器は、土を原料とする「陶器」と、陶石を原料とする「磁器」などを総称したものです。
香炉、花入、茶碗、皿、鉢などがあります。産地によって絵付けや釉薬などに特徴があります。古備前、古九谷、古伊万里などが有名な産地でしょう。
バブル期に非常は高騰していましたが、現在は一級品を除いて落ち着いた価格帯で流通しています。
【工芸品】
工芸品を簡潔に説明すると、手仕事で作られた作品全般です。伝統工芸と呼ばれる「漆芸」、「竹芸」、「木工芸」、「金工」など幅広いジャンルを含みます。機械のみでは成立しえない高度な人間業が特徴で、使用するための価値をないがしろにせず、美しさを追求されています。【絵画】
日本の油絵や日本画は歴史が古くないため、アンティークとして扱うことは少ないです。しかしながら、ヨーロッパ絵画には【19世紀絵画】という1900年以前に制作された作品を総称したジャンルがあり、西洋アンティークと呼ばれます。つまり古美術とは鑑賞目的が強い骨董品 ~古美術/骨董品の売却金額も~
これまでの話をまとめると、古美術とは、『製造から数十年以上経過した作品群の中でも美的鑑賞に重きを置いたもの』です。ただ、定義が主観的できっちりと線引きが出来ないため、ほぼ骨董品と近しいものと言ってもいいでしょう。また 買取金額ですが、これは流行などによって大いに変動するため、一概には申し上げることが出来ません。
骨董品は遥か昔から何人もの手を渡り、現在に至ります。時代ごとの需要・供給の兼ね合いで評価が大きく異なるため、数年単位で流通価格も大幅に変わります。
また、近代の作品を買取る時よりもコンディション、真贋(本物か偽物か)、クオリティ、相場など専門的な知識が必要 且つ 買取後の販売先確保が困難であるため、買取業者によって査定金額に差が出やすいジャンルです。
従って、古美術・骨董品を売却する際は、『どの買取業者に任せるか』が非常に重要です。
買取業者の選び方についてはコチラのブログにまとめていますので是非合わせてご覧ください。
おわりに
古美術は骨董品をベースに定義され、骨董品よりも美的鑑賞に重きを置いたとされています。美的鑑賞に関しては個々人で見方が分かれるため、骨董品と呼ばれる作品は古美術に成り得ると言っても良いでしょう。実際に私たちのような業者間でも、古美術と骨董品とを明確には使い分けていない印象です。
当社「東京の美術品買取専門店 獏」は古美術・骨董品を積極的に取り扱っています。これらは実際にモノを拝見しないと具体的な買取金額をご提案するのは難しいため、『無料出張査定』をご用命ください。
是非、お気軽にご相談ください。
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