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2020年07月07日 陶磁器 骨董 買取

マイセンの種類は2つ!オールドマイセンと現代マイセンの歴史や評価を解説

マイセン マイセン プレート
東京の骨董品買取なら獏

はじめに

世界的に認知度が高いドイツの磁器ブランドです。鮮やかな絵付けが特徴的で多くのコレクターを生みました。ただ、マイセンには大きく分けて【オールドマイセン】と【現代マイセン】と呼ばれる作品が存在します。詳しい方からすると当たり前の内容かもしれませんが、簡単な歴史・言葉の意味合い・買取への影響などを美術品買取専門店の立場から紹介させていただきます。

300年以上の歴史を持つマイセンを語るのは容易ではありませんが、出来るだけ分かりやすく、簡潔に紹介させていただきます。

マイセンの歴史

マイセンはおよそ300年前に生まれました。ヨーロッパで初めて硬質磁器を生みだしたドイツの名窯で、時代の流れと共に形を変え進化して現在に至ります。

マイセンが産声を上げたのが17世紀と言われています。ヨーロッパでは中国の磁器や日本の伊万里などが盛んにもてはやされていました。純白で薄く、硬く艶やかな硬質磁器はヨーロッパでは未だにつくりだすことのできないものであり、列国の王侯貴族、事業家たちはやっきになって製法を見つけようとしていました。

なかでもドイツのザクセン選帝侯アウグスト強王は東洋磁器の屈指の蒐集家でした。強王は蒐集した磁器で城館を飾っただけでなく、錬金術師ヨハン・フリードリッヒ・ベトガーを監禁して磁器製造の秘法を研究させました。
ベトガーは1708年にようやく磁器に近いものを作り上げ、1709年には白磁製法を解明しました。待ちに待った1710年に、ついにヨーロッパ初の硬質磁器窯「マイセン」が誕生しました。

マイセンの特徴

絢爛豪華な装飾からシンプルな絵付けまで幅広い表現様式が特徴的です。食器類がメインですがフィギアや陶板などの作品も有名です。

また、作品の底に記されているサインも有名でしょう。1723年から贋作防止のため、交差した2本の剣のトレードマークが用いられており、これは現在まで使われているトレードマークの中ではもっとも古くからあるものの一つです。
年代によって形が異なるため、作品見ながら比べてみると面白いですね。特に古い作品は真贋のポイントにもなります。

マイセン

オールドマイセンと現代マイセンの違いは?

オールドマイセンの定義は1924年以前に制作された作品をさします。人によって認識は異なりますが戦前に作られた作品を言うことが多い印象です。
人物や動物を題材にしたフィギアや鑑賞用のプレートなどがオールドマイセンの特徴です。

現代マイセンの定義は、具体的に明文化されている訳ではありませんが、1960年に【芸術の発展をめざすグループ】の設立が大きなターニングポイントではないでしょうか。
その中で代表的な作家は、ハインツ・ヴェルナー(HEINZ WERNER)でしょう。
現代マイセン5人組のひとりで、最も人気のある絵付師です。鳥獣の絵付けを得意として、幻想的でメルヘンチックな表現様式で有名です。【アラビアンナイト】や【真夏の夜の夢】などのシリーズが高い人気を誇っています。

絵付師がデザインしている作品以外にも伝統的な模様を世襲した作品も日々生み出されています。

2020年の市場評価は?

評価に関していえば、人気作品以外はオールドマイセンも現代マイセンも大きな違いはありません。
オールドマイセンは歴史的な価値も考慮して評価する作品もありますが、コンディションやデザインの方が重要性は高いでしょう。

具体的な買取金額は作品によってまちまちですが数万円~30万円程になる事が多い印象です。人気が高い一部の作品は50万円以上の買取も可能ですが、数は少ない印象です。

まとめ

「栄枯盛衰」という言葉の通り、美術品にもトレンドや流行が存在します。バブル全盛期の流通価格と比べると落ち着いた価格帯で流通しているのが現状です。経済の停滞や自然災害の不安から磁器類を敬遠する方も少なくありませんが、裏を返せばフィギアやプレートなどを代表するオールドマイセンや食器類を代表する現代マイセンも昔の金額を知る人からすると、お買い求めやすいのではないでしょうか。

売却に関しては一番良い時代と比べるとビックリするような低い価格帯になるかもしれません。
そのような状況下でも当社「東京の美術品買取専門店 獏」では他の業者様に負けないよう出来る限りの査定額をご提案できるよう努めております。見積前提のご相談も大歓迎です。是非、お気軽にご相談ください。