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2019年12月05日 版画 買取

私の好きな日本画家は<東山魁夷>、版画には2つの種類あり!代表作は道!

白馬
突然ですが、私は日本画というカテゴリーでいうなれば【東山魁夷】の作品が好きです。
王道でありきたりな答えかもしれませんが、多くのコレクターが惹き付けられているように、私も惹き付けられてしまいました。

絵画買取専門店 獏の小林です。社名の通り、絵画・美術品を専門に買取をするサービスを行っております。
当社はコマーシャルギャラリー(展示即売している一般的な画廊)のように作家さんと直接接する機会は殆どなく、基本的にセカンダリーマーケットと呼ばれる二次流通の場で作品を取り扱っています。
そのため、作家の人柄で作品を推すことは無く、純粋に作品で判断しています。当然ですが、私の好みが買取金額に影響することも一切ありませんのでご安心ください。各作家の最新相場に応じて高価買取を心掛けております!
東山魁夷 道 お客様から美術品を買取らせていただく中で様々な作品と出会い、日本画家で好きなのは<東山魁夷>だと言えるようになりました。
日本画界には他にも、平山郁夫、上村松園、奥田元宋、中島千波、加山又造、片岡球子・・・等と素晴らしい作家はたくさんいますが、私は東山氏にどこか惹かれてしまいました。

東山魁夷の出世作である<道>は、特にお好きな方が多いのではないでしょうか。
基本的に私は自然の風景よりも人工物(歴史的建造物等)をモチーフにした作品の方が好きですが、東山魁夷が描く風景はどこか見たことあるような懐かしさを覚え、心の中に留まり続けます。

東山魁夷は日本画画壇でも確固たる地位を確立しています。
その為、日本画等の原画のみならず、版画作品もモノによっては当時の販売価格以上の高値で取引されているケースも見受けられます。
先生の作品を買取業者の立場から見ていきたいと思います。

まず、最も評価が高いのは当然ながら「日本画」となります。作品の号数やモチーフ・題材によって金額は異なるものの、間違いなく日本画の価格が最高値です。
※現在、東山魁夷の原画作品は東京美術俱楽部で要鑑定となります

次に評価が高いのは「水彩・デッサン」等になりますが、有名作家の為、「これが作品なのか・・・?」と疑問に感じるような下書きの様なものも多く出回っております。そういった作品に比べると、人気があるモチーフの版画作品の方が買取金額が高くなるケースもあります。例えば代表作の<道>は日本画以外にもリトグラフや工芸などで制作されています。<道>は非常に人気のある作品であるため、版画も非常に高い金額で流通されており、描き込みが弱いデッサンよりも高値です。
このように、直筆だからと言って必ずしも版画より価値があるとは限りませんのでご注意ください。(これはすべての作家に対して言えることです。)

本題ですが、東山魁夷作品の版画作品には1つ注意点があります。

先生が生前に作成したオリジナル版画と、没後に<東山すみ>監修の下 制作された新復刻画との2種類が存在します。作品の種類が最も大事ですが、オリジナルかどうかも査定基準として重要です。なぜ見極める必要があるかというと、新復刻画はオリジナル作品を基に制作されている事が多いためです。同一タイトルでも査定金額に3~4倍の差が出てくるケースもあります。

ちなみに、山種美術館(東京)で見た<年暮る>の直筆作品には感動しました。数ある先生の作品の中で、個人的に最も好きです。
生憎常設で常に見られるわけではありませんので、ご興味のある方は調べてから行かれることをおススメします。
年暮る <東山魁夷>作品の整理・処分をお考えの方。
美術品を相続・遺贈で取得したが、整理・処分をお考えの方。

是非当社、東京都大田区で美術品の買取を行っている「絵画買取専門店 獏」へお任せください。