月形那比古の油絵・版画の買取価格とポイント
1923年 ~2006 物故作家。
日本の陶芸家・洋画家。新潟県生まれ。早くから荒川豊蔵に傾倒する。新潟県立長岡工業学校卒業する。早稲田大学在学中の1941年に学徒出陣へ。戦後復学し日本大学芸術学部を卒業する。志野焼をさらに極端なまでの長時間焼成する火陶「鬼志の」を発表し昭和陶芸界に衝撃を与える。1970年代にはアメリカを中心とした海外にも紹介され、日本国内のみならず、海外の陶芸家にも影響を与える。その後得度及び出家し、一千日の托鉢修行を受けた。国内外を問わず個展を開催する。陶芸作品だけではなく油絵や書でも評価を受ける。岐阜県土岐市にて没。子は月形明比古。
買取ポイント
月形那比古の作風
月形那比古は異なるジャンルで功績を残しました。大きく分けて油絵と陶芸です。
まず油絵作品について見ていきましょう。月形那比古といえば<大胆さ>ではないでしょうか。油絵や書などの作品を世に送り出し、炎の陶工と呼ばれるように気持ちが入っている作品が多く、圧倒的で濃厚な迫力を醸し出しています。
月形那比古の現在の評価と価値
現在でも相場がある作家のひとりです。
月形那比古の高価買取ポイントは<厚塗り>ではないでしょうか。絵の具をふんだんと使い、荒々しいタッチが高価買取のポイントです。作品のモチーフとしては<富士>や<能>が良いとされています。
次は陶磁器に関して見ていきます。月形那比古の代表作は<鬼志の>と銘打った作品群です。釉薬をたっぷりと使い、迫力がある作品が高額査定しやすいです。茶碗・花入・水差し等、様々な種類の作品を制作してきましたが、茶碗が最も評価が高く高価買取しやすいです。
絵画・油絵作品は湿気等によりワレなどのダメージがでる場合があります。作品によっては数十年以上経過している点と、油絵に関しては厚塗り作品が多いので注意が必要です。コンディションの程度により評価が変わります。
陶磁器に関しましては共箱が必要となり、無くても買取はできますが評価は大幅に下がります。作品だけ飾っていて箱をしまっている方は一度探してみてください。
月形那比古の作品は生前非常に高額な金額で売られていましたが、その当時と比べると大幅に評価が下がってきているのが現状です。その中でも精一杯の金額をご提示させていただくため、ご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
月形那比古の作品
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龍神(油絵)
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薔薇と向日葵(油絵)
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志野茶碗(陶磁器)
陶芸家として有名です。鬼志野が有名です。