トレンツ・リャド

トレンツ・リャドの絵画・油絵・版画の買取価格とポイント

1964年~1993年 物故作家。
スペイン・バダローナ生まれ。1955年にバルセロナのアカデミア・バルスで絵を描き始める。1961年からサン・ホルヘ高等学校で絵画を学ぶ。アミゴ・クージャス・ファウンデーションより奨学金を受ける。1965年には、課程終了を待たず19歳で助教授に任命される。1968年にマジョルカ島にアトリエを設置する。1969年に高等学校の仲間とデッサンと絵画の学校アルテストゥディオを設立する。1971年にはマジョルカ島で最初の展覧会を開催する。1974年にマドリッドで全国的な展覧会を開催する。スペイン、パリ、ロンドンなどから肖像画の注文を受け始める。秋にコペンハーゲンを訪れ、王室の著名な人々の肖像画を描く。1977年には絵画学校<地中海自由学校>を創立する。1986年にテキサスの名誉市民に選ばれる。1990年に日本で初の個展を開催する。初のシルクスクリーン作品を発表する。スペイン“セビリア・フィエスタ”の公式ポスター制作など様々な分野で活躍するが、1993年に47歳の若さで急逝する。没後の1995年にはマジョルカ島の一角に『J.トレンツ-リャド通り』と名付ける。
2023年11月現在巡回展「没後30周年記念リャド大回顧展」が開催中。

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トレンツ・リャドの最新買取情報

  • アルファビア(シルクスクリーン)

    8

  • ジヴェルニーの花(シルクスクリーン)

    65,000

  • プリンシパードの薔薇(シルクスクリーン)

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  • 花咲く頃(シルクスクリーン)

    75,000

トレンツ・リャドの作品の買取ポイント

リャドの作風について|「スプラッシング」という技法を確立

トレンツ・リャドといえば、<睡蓮や花>を題材にした絵画作品ではないでしょうか。
生前はスペインが生んだ巨匠・ベラスケスの再来か?と言われるほど注目されていた作家でした。
主に花があふれる風景画と肖像画を描いています。

リャドが生前に制作した作品が高価買取の対象になることが多い

買取価格は代表的な構図が最も高価買取しやすいですが、リャドの生前作品かどうかが1つのポイントになります。没後も遺族の監修のもと版画作品が制作されています。生前作は20点強と少なく、『ジヴェルニーのばら』、『ロルカの詩』などが生前の代表作とされています。遺族監修の作品でも構図によって評価が変わりますので、お気軽にご相談ください。

版画作品の買取は保存状態に注意

版画は保存状態によりシミや退色などのダメージがでる場合があります。状態により評価が変わりますので、現物確認後に最終的な判断をさせていただきます。リャドの版画作品の多くはシルクスクリーンという技法で作られています。このシルクスクリーンで作られた作品は基本的に修復が出来ませんので、シミやカビが出ていると買取価格は大きく下落します。またシルクスクリーンの性質上、画面が厚塗りですのでワレのダメージが出る可能性があります。油絵とは異なりシルクスクリーン版画にとってのワレは致命的なダメージになりますので著しく評価が下がります。

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1990年に日本デビューし約80点の版画作品を制作・発表

1990年にセンセーショナルな日本デビューを果たしてからの活躍は周知のとおりです。急逝するまでの僅か3年間で日本のアート市場に与えた影響力は多大で、約80枚の版画作品(遺族監修の作品も含める)が制作されて高い評価を得ています。
四方を色で塗りつぶして中央に睡蓮や花を描いている構図が代表的な作風といえます。大胆な構図で光と風を映し出した作品は今でも人気があります。他にも人物画作品も残していますが、厳しい査定額になります。

杉山美術館でトレンツ・リャドの作品の鑑賞が可能

東京都江戸川区にある「杉山美術館」では、トレンツ・リャドの原画14点を鑑賞することが出来ます。
個人経営の美術館ですが、リャドの他に様々な展示も開催しています。

杉山美術館

トレンツ・リャドの代表作品

  • ロルカの詩

    (1993年)
    本人サインのセリグラフで制作された作品です。最晩年の作品で高い評価を得ています。

  • フローレス

    (1992年)
    本人サインのセリグラフで制作された作品です。

  • カネットの階段

    (1997年)
    没後に遺族の監修で制作された作品です。

  • 薔薇園

    (1994年)
    リャドの没後に制作された作品です。

  • バガテルの湖

    (1996年)
    リャドの没後に制作された作品です。

  • カンピン嬢

    (1994年)
    リャドの没後に制作された遺族サインの作品です。

  • ロルカの詩Ⅰ

    (1995年)

  • ジヴェルニーの若枝

    (1994年)

  • バガテルの薔薇

    (1994年)

  • カネットの夜明け(版画)

  • ジヴェルニーの睡蓮II(版画)

  • フラワーガーデン(版画)