田村孝之介

田村孝之介の絵画・油絵・版画の買取価格とポイント

1903年~1986年 物故作家。
日本の洋画家。大阪府大阪市生まれ。本名は大西孝之助である。1920年に上京して太平洋画会研究所で学ぶが、翌年に大阪へ戻り洋画家・小出楢重に師事する。1924年に信濃橋洋画研究所の創設と同時に同研究所で学び、第1回大阪市美術協会展に「静物」を初出品する。1926年に第13回二科展に初入選する。戦前は二科を中心に出品していたが、戦後は二科会再建に参加せずに洋画家・宮本三郎らと二紀会を設立し出品の舞台を移す。二紀会の創立メンバーには熊谷守一、黒田重太郎、中川紀元、鍋井克之、正宗得三郎などが名を連ねる。1952年にヨーロッパへ渡りフランス、オランダなどの国を周遊し、1962年にも再度渡欧する。1974年に宮本三郎の死去に伴い二紀会の理事長に就任する。以後、日本芸術院会員となり文化功労者に選ばれる。享年82歳。

買取ポイント

田村孝之介の特徴について

田村孝之介といえば<花><人形><風景>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。戦後しばしば海外に取材旅行に出かけ、最新鋭の技術を学んでいました。情緒豊かに大自然を切り取る描写力と表現力の高さは作品を見れば一目瞭然です。
明るい色彩と装飾性をともなった作品を多く描いたことで知られています。高価買取のポイントは<人形>と<薔薇>です。一時期に比べると評価が下がっていますが、その中でも人形を描いた作品は高価買取しやすいです。

田村孝之介の現在の評価と価値

没後30年以上経過した現在でも相場が残る作家のひとりです。作家の知名度に比べると市場価格が乖離している印象です。キャンバスに油絵で描かれた作品でも数万円台から10万以上と様々です。例外的に人形や薔薇を色鮮やかに描いている作品のみサイズによっては数十万円台の可能性もあります。また、画集掲載作品や展覧会の出品作などは評価が高い構図ではなくても高価買取しやすい傾向となります。

油絵以外で水彩などの作品も残していますが、油絵の流通価格を考慮すると非常に厳しい査定額となります。

鑑定について

油絵などの原画作品は<東美鑑定評価機構鑑定委員会>で鑑定書を取得できますが、現在の市場価格等を考慮すると取得しないケースが多いでしょう。基本的には現物を見て取り扱いの有無を判断させていただきます。ご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

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田村孝之介の作品

  • フランス人形(油絵)

  • 芦ノ湖(油絵)

  • 南仏(油絵)