ソニア・ドローネー

ソニア・ドローネーの買取価格とポイント

ソニア・ドローネー 物故作家。
1885年~1979年
ロシア帝国(現在のウクライナの地域)に生まれる。幼少期は不明な点が多いが、ユダヤ人の両親のもとに生まれたと考えられている。サンクトペテルブルクで芸術、外国語を学び1903年に18歳でドイツに留学する。1905年まで美術学校で学びパリに移住した。パリで結婚した夫を通じてパブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、モーリス・ド・ヴラマンクなど著名な画家たちと交流する。離婚、再婚を経て1911年息子を授かる。1911年ごろから夫ロベールと共にオルフィスム(キュビスムの影響を受けた明るく豊かな色彩と幾何学模様の導入を特徴とする美術運動)を創始した。絵画にとどまらずファッションや舞台デザイン、映画衣装デザイン等、幅広い分野で活動する。1925年パリ万国博覧会にパヴィリオン出展。1927年にソルボンヌ大学で絵画のファッションに対する影響について講演。1937年パリ万国博覧会のパヴィリオンの装飾に参加。「現代美術の主要な創始者」の一人とされており、ルーヴル美術館で初めて存命中に回顧展が開かれた女性芸術家である。1975年にレジオンドヌール勲章を受ける。
2023年に宇都宮美術館で「芸術家たちの南仏」が開催された。

買取ポイント

ソニア・ドローネーの作風

ソニアの夫ロベール・ドローネーと共に1910年代のフランス・パリでキュビスムから影響を受けて創始した「オルフィスム」を基礎に置き絵画作品の他、室内装飾や舞台衣装などを多く手掛けました。「オルフィスム」はモノトーンのキュビスムに対して、明るく豊かな色彩と幾何学模様を特徴としており、色彩の対比効果を用いながら自身の作品の中に展開しています。

ソニア・ドローネーの現在の評価と価値

現代アートの流れを汲んでいることや、国内での流通量が少ないため、年々評価が上がっています。色彩豊かでリズミカルな幾何学模様の作品は時代を経た今でも古さを感じさせず人気があります。マーケットに出回っている作品の多くは版画作品で数万円~十数万円台で取引されていますが、直筆作品になれば、数百万円、サイズや内容によっては1千万円を超えることもあります。

ソニア・ドローネーの作品

  • 作品(シルクスクリーン)

  • 作品(リトグラフ)