塩田千春

塩田千春の買取価格とポイント

1972年~現在に至る。
大阪府岸和田市生まれ。大阪府立港南造形高等学校卒業後、京都精華大学芸術学部洋画科へ進む。同大学在学中の1993年からオーストラリア国立大学キャンベラスクールオブアートに交換留学生として留学。1996年ハンブルク美術大学に入学。1997年から99年までブラウンシュバイク美術大学にてマリーナ・アブラモヴィッチに師事。1999年から2003年までベルリン芸術大学にてレベッカ・ホーンに師事する。2000年から数々の個展や世界各国の展覧会に出品、舞台美術の演出も手掛けている。2015年には第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で日本代表に選出され、2019年6月、25年間の活動を振り返る大規模個展「塩田千春展:魂がふるえる」が森美術館で開催された。2020年、第61回毎日芸術賞受賞。2010年度より京都精華大学客員教授も務める。現在ベルリンを活動の拠点としている。

塩田千春
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買取ポイント

塩田千春の作風

塩田千春と言えば「赤い糸」でしょう。インスタレーション形式の作品が多く、展示室いっぱいを埋めつくす赤い糸はまさに圧巻です。今では造形でよく知られていますが、学生時代はひたすら絵を描き続けていたそうです。その後半年くらいのスランプを経て再開したのが立体作品でした。その後色々な制限から逃れ自由な創作を求め日本を出てベルリンで制作を続けています。
「舟」のモチーフがよく使われていますが、これは彼女の両親が高知県生まれで幼少期に毎年大阪からフェリーに乗って高知に行っていた記憶が非常に強く印象に残っていて、舟に乗って朝目が覚めると違う場所に着いているという子どもの頃の驚きが後の舟のイメージに結び付くのです。
黒や白の糸も使用しますが、血液や血の繋がりを表す赤い糸を使っているのが多い印象です。時には280㎞もの長さの糸を使うこともあり、張り巡らされた糸がやがて密集して、赤いモヤのように見えてきます。そこに見える景色は、塩田千春の心の原風景なのかもしれません。展覧会こそが生きがいだと公言しており、それに向けてインスピレーションを受け、制作の糧にしているといいます。近年は版画も制作しており、糸を使った版画作品も多く見受けられます。

塩田千春の現在の評価と価値

作風の特異性から市場に流通する作品の多くは版画などの絵画形式となります。近年は多数の版画作品が制作され二次流通でも良く見かけます。塩田千春の作品のご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。

塩田千春の代表作品

  • Between US

    Between US (リトグラフ)

    (2020年)

  • Encounter

    Encounter(リトグラフ)

    (2019年)

  • Holding Memory

    Holding Memory (リトグラフ)

    (2017年)