坂口紀良

坂口紀良の油絵・版画の買取価格とポイント

1948年~現在に至る。
愛知県豊橋市生まれ。1972東京藝術大学・美術学部・油画科を卒業する。1974年に同大学院修士課程を修了する。1977年に東京と富山で個展を開催し渡仏する。1983年に油絵大賞展に招待出品する。1992年より各地(大阪・名古屋・東京・富山・新潟・豊橋・広島・福岡・小倉・札幌など)で個展を開催する。1994年に南仏、イタリアへ取材旅行する。1996年にはニューヨークへ取材旅行する。2000年にイギリスへ取材旅行する。2002年にローマへ取材旅行する。2006年にギリシャへ取材旅行する。2009年に立軌会同人となる。2015年に日本橋髙島屋で個展を開催する。2016年にアマルフィ海岸を取材する。2017年に日本橋三越などで個展を開催する。

坂口紀良

買取ポイント

坂口紀良の作風

坂口紀良といえば、<花>や<海外風景>を題材にした絵画作品ではないでしょうか。
アンリ・マティス(1869~1954)やラウル・デュフィ(1877~1953)を彷彿とさせるような、色鮮やかでダイナミックな構図が持ち味の作家です。「色彩の魔術師」といわれた20世紀美術の巨匠アンリ・マティスはフォービスム(野獣派)の作家として有名です。1900年代初頭の美術運動を坂口紀良の目と手を通じて描き出された作品は現代建築にもマッチする新時代の様式と呼べるのではないでしょうか。構図や色合いはそのままで、輪郭線を多用する方法は日本画や浮世絵にも通じます。室内の風景画には花や楽器が置かれていることが多く、サイズ感が異なりミスマッチによりバランスを調整してメリハリをつけています。坂口が描く油絵は鑑賞者を落ち着かせ、不安や陰湿さがないスマートで誰も傷つけない芸術と言えるでしょう。

坂口紀良の現在の評価と価値

坂口紀良の作品にはキャンバスに描かれた油彩とガラス絵があります。大きな違いはマチエールや艶感ではないでしょうか。市場での評価は同じような価格帯になることが多いため、技法に関してはそれほど重要ではありません。高価買取のポイントは色の配置や鮮やかさになるでしょう。

日本の気候ですと湿気が溜まりやすいため、油彩作品などはダメージが発生しやすいです。コンディションの程度により評価が変わります。保管には注意が必要です。現存作家のため所定鑑定機関はありません。ご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

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坂口紀良の作品

  • 海の見える窓辺

    海の見える窓辺(油絵)

    坂口紀良の代表的な構図です。サイズにもよりますが数万円~10万円前後の買取査定額となります。

  • 窓辺

    窓辺(油絵)

  • セーヌ川

    セーヌ川(油絵)