ロバート・ハインデルの絵画・油絵・版画・原画の買取価格とポイント
1938年~2005年 物故作家。
アメリカ・オハイオ州生まれ。1962年にデトロイトへ移住しアートスタジオに就職する。独学で絵画を修行する。1963年に偶然手に入れたチケットで観賞したイギリスロイヤル・バレエ団のショーに感銘を受け、ダンスおよびダンサーの躍動感を表現するために筆を取ることを決意する。1968年にコネチカット州に移住、『TIME』や『PLAYBOY』などの雑誌へイラストを寄稿する。1978年にダンスをモチーフとした初の個展を開催する。1982年、ダラスバレエ団を題材にした作品が、全米イラストレーション協会よりハミルトンキング賞を受賞する。美術専門誌『ギャラリー・インターナショナル』では「現代のドガ」と称される。1986年にミュージカル『キャッツ (ミュージカル)』『オペラ座の怪人』を描き話題となる。息子は画家のトッド・ハインデル。
2023年にTHE OBSESSION GALLERYで「日本デビュー31年目の ロバート・ハインデル展」が開催された。
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ロバート・ハインデルの最新買取情報
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Big Skirt(シルクスクリーン)
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SHADOW(シルクスクリーン)
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STUDY FOR THE FUNHOUSE(シルクスクリーン)
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ダンサーレッドアンドホワイト(シルクスクリーン)
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ロバート・ハインデルの絵画・原画の買取ポイント
ハインデルの作風について
ロバート・ハインデルといえば、<バレエ>を題材にした絵画作品ではないでしょうか。<現代のドガ>と称されたハインデルは、近代バレエ画家の代表格です。同じモチーフを書き続けることにより、リアルな動きや細部の描写などをうまく表現できています。2000年代初頭に英国ロイヤルバレエ団に在籍していた吉田都や熊川哲也を描くなど日本にも縁がありました。2018年には生誕80周年記念の特別展が開催されました。日本のコレクターに与えた影響力の高さを感じました。
ハインデルの作品は技法により買取査定額が異なりますので順に見ていきましょう。
① 原画(油絵・水彩)
キャンバスに油絵や紙に水彩で描いた直筆作品です。市場ではそこまで活発に取引されておらず、日本国内に作品数が少ないのかなと思います。バレリーナが描かれていると評価が高く、具体的な金額は作品の大きさや構図により決定します。
水彩画に関しては油絵と比べると落ち着いた価格帯になります。
② 版画
市場に出回っている作品の多くはこちらの版画になります。版画作品の多くは直筆サインが入っていますが、中にはエンボスサインもあります。
作品の評価は原画と同様で、バレリーナが描かれているかが重要です。モノトーンで構成されている作品もありますが、色付きの方が金額を付けやすいです。
版画に関してはシミ等のダメージが出ている事があり、程度により評価が下がります。
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バレリーナの被写体は世界的に有名な吉田都
欧米の著名なバレエ団にもリハーサルから招待されるようになり、ハインデルは<現代のドガ>と称されるようになりました。世界各国で活躍し、世界的に有名な日本人バレエダンサーの吉田都を被写体にして多くの作品を残しています。
吉田都は1965年生まれのバレエダンサーで、22年間にわたって英国の二つのロイヤルバレエ団でプリンシパルを務めました。2019年に現役から退き、2020年からは新国立劇場で舞踊芸術監督に就任し新国立バレエ団を引率しています。
ハインデルの代表作にはバレエダンサーの作品群のほか、ミュージカル「キャッツ」や「オペラ座の怪人」などをモチーフにした作品も残されており、愛好家にダイアナ妃や高円宮殿下、クリント・イーストウッドやジョージ・ルーカスなど著名人も多くいます。
ロバート・ハインデルの代表作品
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Miyako at Reheasal(版画)
世界的バレリーナの吉田都を描いた作品です。
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リハーサルスタジオ(版画)
ハインデルはバレリーナの練習風景を作品としました。華やかな表舞台ではなく、裏側に隠れた努力を美しく表現しています。
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レッドコスチューム(版画)
躍動感満載の作品です。あえて背景を描かないことによって、主題の印象が際立ち洗練された印象を鑑賞者に与えます。
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モンテカルロダンサーⅡ(版画)
静止画とは思えない躍動感を表しています。
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LEAP OF FAITH(版画)
ハインデルには珍しい現代的な構図です。
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ダンサー イン ブラック オン ブラック(版画)
シックでクールな印象です。