ルフィーノ・タマヨの絵画・油
絵・版画の買取価格とポイント
1899年~1991年 物故作家。
メキシコ・オアハカ州生まれ。1911年にメキシコシティの伯母のところで育つ。1917年に国立造形芸術学校に入学する。印象主義やキュービズムそしてフォービズムの画法を学ぶ。1926年にニューヨークへ行く。1929年にメキシコに戻り、そこで新聞や雑誌から高い評価を受ける。1937年より1949年まで、ニューヨークに暮らし、創作活動を展開して個展を開き、アメリカにおいても知名度を上げる。1949年にルフィーノ・タマヨは、パリに渡り、そこで10年間暮らす。1950年のヴェネツィア・ビエンナーレ参加を機に世界的に有名になる。1959年にメキシコに戻り、残りの人生を過ごすこととなる。1979年にルフィーノ・タマヨ美術館が設立される。
2023年に原美術館ARCで「青空は、太陽の反対側にある」の第1期(春夏季)で展示された。
ルフィーノ・タマヨの最新買取情報
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Head in Red
(リトグラフ)70,000
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LACIRQUERA[THECIRC
USPERFORMER]人物像(エッチング)80,000
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MUJERSONRIENTE[S
miling Woman](リトグラフ)90,000
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Slices of WaterMelons西瓜 (リトグラフ)
100,000
買取ポイント
ルフィーノ・タマヨの作風
ルフィーノ・タマヨといえば、<独特な世界観>がある絵画作品ではないでしょうか。メキシコの古代美術とヨーロッパの近代美術を融合した作風を確立し、暗いトーンながら魅力あふれる作品を制作しました。プリミティブな作品はどこか懐かしさを覚え、国境の壁を越えて作品の良さが伝わります。版画に関してはミクソグラフティーという凹凸感がある特殊な技法で制作されており、タマヨの作品にマッチしています。
ルフィーノ・タマヨはメキシコ出身のため、メキシコ芸術にも影響を受けていると言われています。日本国内ではタマヨ以外のメキシコ人作家はほとんど流通していないので、簡単に紹介をさせていただきます。
メキシコ芸術とは?
あまり聞いたことが無い名前かもしれませんが、ディエゴ・リベラ、フリーダ・カーロなど世界的なメキシコ人作家は多数います。では、メキシコ芸術とはどのようなものか?まずは簡単な歴史を見ていきましょう。
メキシコはヨーロッパ人渡来以前には独自のアステカ文明やマヤ文明が発達していましたが、16世紀にスペインの植民地支配受けました。支配されてからおよそ300年後の1821年に独立しましたが、政情は安定せず独裁政権が続きました。1911年のメキシコ革命で民主化が始まり、その過程が近代のメキシコ人作家に大きな影響を与えたと言われています。このようにメキシコ市民は長い間、民族のアイデンティティーを抑圧されてきました。それまでの歴史や社会的権力を反映した様式が作品に反映されているのが特徴的です。
ルフィーノ・タマヨの現在の評価と価値
現在の市場評価を考慮すると、タマヨの版画作品は数十万円台になる事が多く、一部の作品では10万円以上の可能性もあり得ます。
版画は保存状態によりシミや退色などのダメージがでる場合があります。状態により評価が変わるため、現物確認後に最終的な判断をさせていただきます。鑑定書や保証書は必要ないため、お気軽にご相談ください。
ルフィーノ・タマヨの作品
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夫婦(版画)
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座る人(版画)
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スイカ(版画)