織田広比古の絵画・油絵・版画の買取価格とポイント
1953年~2009年 物故作家。
日本の洋画家。東京都に生まれる。1976年に東京造形大学絵画科を卒業後、1983年に日伯美術展にて日伯賞を受賞する。1985年に二科展に初出品し特選受賞する。1986年に現代日伯展にてMOA美術館賞を受賞する。1988年に上野の森絵画大賞展にてフジテレビ賞を受賞する。同年、二科展にてパリ賞を受賞する。1990年に二科会友に推挙される。1996年に安井賞展に出品する。2001年に二科展にて会員努力賞を受賞する。同年、安田火災選抜選奨展に出品する。2009年に逝去。父は洋画家・織田広喜。
買取ポイント
織田広比古の作風
織田広比古といえば<女性>と<音楽>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。
織田広比古の作風はどこかフランスの画家・ラウル・デュフィ(1877年~1953年)を彷彿とされます。ラウル・デュフィは野獣派(フォービスム)に分類される19世紀末から20世紀前半のフランスの画家ですが、色彩の魔術師と呼ばれるほど色使いには定評がありました。油絵ながらパステル画を連想させるような軽やかなタッチも特徴的で、ピアノやバイオリンなどの楽器もモチーフとして登場します。織田広比古の作品はデュフィと比べると具象色が強いですが多少影響を受けた部分があるのではないかと想像します。
織田広比古の現在の評価と価値
現在の市場価値を考慮すると、<女性>と<音楽を連想させるもの>が描かれている作品の方が評価しやすいです。織田広比古の人気作品は、作品から音楽が流れてきそうな幻想的な風景で、流れるようなタッチで音楽を筆で表現しています。また、描かれている女性も印象的で迷える子羊を許してくれる女神様のような包容力を感じます。父・織田広喜が描く大胆な女性像とは大きく異なりますが、女性を中心に描いているのは共通点です。
少し前までは父・広喜の方が広比古に比べて市場評価が高かったですが、現在は逆転している印象です。アートの世界も株式ほどではないですが、相場の世界です。今後また評価が入れ替わるかもしれません。
織田広比古の買取価格を知るには?
他の作家にも共通する点ですが、織田広比古の買取価格をご提案するには作品を構成する色合い、モチーフ、サイズ、コンディションなどの情報が必要です。油絵のサイズは明確に規格が決まっているため、○○号という大きさが分かれば具体的な査定額をご提案できます。号数が分からなければタテとヨコのサイズでも大丈夫です。あとは作品のモチーフ(人物中心や風景がメイン等)が分かれば概算価格をご提案できますが、追加で画像があるとより具体的な数字を出しやすいです。
絵画・油絵作品は湿気等によるワレ等のダメージがでる場合があります。作品コンディションの程度により評価が変わりますので、最終的には現物の確認が必要です。また、贋作が出回っていますが、現在所定鑑定機関はないため、作品を見て判断させていただきます。
ご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。
織田広比古の代表作品
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バラ色の水辺(油絵)
6号サイズで8万円~12万円の買取です。
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月(油絵)
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水辺の協演(油絵)