無料査定
野間仁根の油絵・版画の買取価格とポイント
1901年～1979年 物故作家。
愛媛県生まれ。1914年に今治中学校に入学し、1919年に母と共に上京する。翌年川端学校に入る。1925年に東京美術学校西洋画科卒業する。在学中の1922年に久遠社、翌年伊東廉らと童顔社を結社する。1924年には第11回二科展に「静物」が初入選する。1930年に二科会・会友、1933年に二科会・会員に推挙される。また、佐藤春夫作『むさしの少女』の挿絵を描いたのをはじめ、坪田譲治作『風の中の子供』、井伏鱒二作『花の街』などの新聞連載小説の挿絵にも戦後まで腕をふるう。1938年から翌年にかけて臨時召集され中国で兵役につく。戦後も二科に出品を続けたが、1955年に鈴木信太郎らと同会を退会し、同志らと一陽会を結成し、以後同会の主要作家として没年まで制作発表を続ける。
代表作に＜八ヶ岳＞＜夜のこと＞などがある。
買取のポイント
野間仁根の作風
野間仁根といえば、大胆なマチエールと鮮やかな色合いで制作された作品ではないでしょうか。様々な作品を残してきましたが、＜薔薇＞や＜瀬戸内海の風景＞を題材にした絵画作品が高い人気を誇っています。原色で構成されている作品が多く、直視すると眩しいと感じるくらい鮮やかです。ゴッホの様な無骨なタッチも特徴的で、地元にゆかりがある瀬戸内海を描いた作品も多く制作され、代表作である薔薇と人気を二分します。
市場に出回っている作品は10号未満の作品が多い印象です。
野間仁根の現在の評価と価値
野間仁根の作品はバブル期に比べると落ち着いた価格帯となっていますが、同時代の作家と比べると高価買取できるのではないでしょうか。
買取時の注意点としては、ダメージの有無と鑑定についてです。順番に見ていきましょう。
油絵は湿気等によりワレやカビがでる事があり、野間仁根の油彩は時代が古い作品が多いため、ダメージがでている印象が多いです。コンディションにより評価が変わります。再販を前提としているため、重要なポイントとなります。
次に鑑定についてです。野間仁根は市場性が高い作家のため、鑑定機関が存在します。野間仁根の直筆（油絵など）作品は＜東美鑑定評価機構鑑定委員会＞が所定鑑定機関です。鑑定書が無くても査定は可能のため、お気軽にご相談ください。
野間仁根は薔薇や瀬戸内海が高評価！
代表的な作品は＜薔薇＞と＜瀬戸内海の風景＞になり、鮮やかな原色が使われていると評価が高くなります。更に評価が上がるポイントをお伝えします。
まず薔薇は花瓶と一緒に描かれていることが多く、花瓶に顔などの模様が描かれていると更に評価が上がります。メイン部分だけではなく細かいところも描かれているかを見させていただきます。
また、瀬戸内海の風景は船が何隻か描かれていると良いとされています。少し細かい見方になりますが、以前は＜1隻いくら＞みたいな話もありました。
上に挙げた代表作の中でもクオリティが高いと、30万～60万円前後の買取価格になります。一方、人気図柄でも描き込みが弱いと、10万～20万円前後の買取価格もありえます。図柄だけではなく完成度も重要になってきます。
野間仁根の作品
-
瀬戸内海（油絵）
4号サイズでした。20万円前後の買取価格となります。
-
瀬戸内海（油絵）
描き込みもあり、良い作品です。野間仁根の代表作の1つです。
-
薔薇（油絵）
野間仁根の代表作の1つです。背景が赤だと更に良いですが、買取査定額は15万～40万円前後となります。
