野田弘志

野田弘志の絵画・油絵・版画の買取価格とポイント

1936年~現在に至る。
日本の洋画家。韓国生まれ(本籍は広島)。1960年に白日展白日賞を受賞し、1998年には会員となる。1961年に東京藝術大学美術学部油画科を卒業する。1988年に野田弘志展—明晰なる神秘—を豊橋市美術博物館などで開催する。1991年に第14回安田火災東郷青児美術館大賞を受賞する。1994年に第12回宮本三郎記念賞を受賞する。2004年に広島市立大学芸術学部教授を退任する。2014年にドキュメンタリー映画『魂のリアリズム 画家 野田弘志』が上映される。現在は無所属。

買取ポイント

野田弘志の作風

野田弘志といえば<写実>で描いた絵画作品ではないでしょうか。写実画専門美術館であるホキ美術館に収蔵され、写実画界の巨匠として有名です。森本草介や中山忠彦と並び、近年の写実ブームの火付け役ともいえる作家ではないでしょうか。野田弘志が描く作品は背景の多くを黒・白・金で統一し、花などの対象物をより濃く引き立てています。具象絵画の他に抽象絵画が生まれて多様化する美術業界で、一貫して写実で描き続けた作品の完成度と美しさに目を見張ります。

野田弘志の作風

中国地方を中心に活動し、そのエリアでは人気が高い作家のひとりです。現在も活動されているため、問い合わせ時点での市場評価をもとに買取金額をご提案させていただきます。
野田弘志の代表的なモチーフは<花>でしょう。静物画を中心に作品を世に送り出してきましたが、高価買取しやすいのは花の構図になります。特に薔薇や牡丹は人気が高く、背景の色によっても多少評価が変わります。野田弘志の作品は大きく分けて2種類です。油絵と版画になり、順に現在の評価を見ていきましょう。

① 油絵
キャンバスかパネルに油彩で描かれている作品です。上での述べたように静物画を軸に制作活動をしています。野田弘志の特徴は背景を明確に黒・白・金に分けていて、3種類の中では金の背景が高価買取しやすいです。
人気図柄の<花+金の背景>が評価しやすい構図です。それ以外の構図でも描き込み内容により、評価が変わります。背景は白よりも黒の方が評価されている印象です。

油絵作品は湿気等によるワレやカビ等のダメージが発生しやすいです。作品によっては数十年以上経過しているため、状態のチェックは必要です。コンディションにより評価が変わります。現物確認後に最終的な判断させていただきます。具体的な金額は作品により大きく異なるため、お気軽にご相談ください。

② 版画
野田弘志の版画は銅版画やリトグラフで制作されています。細かいと部分まで表現できる銅版画と写実作家との相性はよく、良質な作品に仕上がっています。しかしながら、油絵に対応する版画の立ち位置からすると買取査定額は厳しくなります。

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野田弘志の作品

  • 辛巳

    辛巳(版画)

  • 化石のある静物

    化石のある静物(版画)

  • 目の追憶

    目の追憶(版画)