名和晃平の買取価格とポイント
1975年~現在に至る。
大阪府生まれ。子供の頃からもの作りや絵を描くのが好きで、京都市立芸術大学に進む。
彫刻の表皮に着目し、情報化社会に接続するインターフェイスとしてpixel(画素)とcell(細胞・粒)を掛け合わせた「PixCel」という独自の概念を基軸に、彫刻作品や空間制作を行っている。2018年には名和の「Throne」がフランス ルーブル美術館のガラスのピラミッドの中央に展示された。日本各地の祭りに使われる山車からインスピレーションを受けて作られ、高さ10メートル、重さは3トンもある。金沢の金を使い、京都の職人が手作業で張り付けたという巨大な玉座には、子供が座るほどの小さなスペースしかなく、また誰も座っていない。金箔の研究に何年もの年月を費やしてきたルーブル美術館との縁があって実現した展示だという。京都造形芸術大学 准教授なども歴任。2009年には京都市伏見区のサンドウィッチ工場跡にプラットフォーム「SANDWICH」設立。若手アーティストやクリエイターとの様々な交流から刺激を受けて、現在も精力的に活動中。
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買取ポイント
名和晃平の作風
アナログとデジタルの融合を独自の世界観で表現した作品が多い彫刻家で、鹿の剥製を3D プリンターで作成して表面に大小のガラスビーズで装飾した「ピクセルディア」などが有名です。大きさの異なるガラスを通して鹿を見ると、異なった視点によりレンズの中の像も移り変わり、まるでデジタルの画面から見ているような「見えそうで見えないもの」「触れそうで触れないもの」が浮かび上がってきます。急速に進むデジタル化のスピードの衝撃を表現した「PixCel」シリーズは、彼の代表作の一つと言ってもいいでしょう。
彫刻の他にもドローイングも行っており、キャンバスに特殊なインクを垂らして描く「重力」シリーズなども制作。コラボレーションも多く企画し、コンテンポラリーダンスとの融合や、広島県の神勝寺にある「洸庭」の建築プロジェクトに携わるなど、多方面で活躍しています。
名和晃平の現在の評価と価値
2012年に制作された【PixCell-Deer#24】がメトロポリタン美術館に収蔵される日本を代表とする現代アーティストです。鹿の剥製に透明なクリスタルガラスのビーズをすき間なく覆った「BEADS」シリーズで名和晃平のエッセンスが詰まっている代表作です。
クリスタルガラスのビーズで制作されたオブジェが有名ですが版画やドローイングなども制作されています。
絵画作品も積極的に買取させていただいております。ご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。
名和晃平の代表作品
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Line-Random-CMY#3-2(シルクスクリーン)
(2013年)
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Chip(シルクスクリーン)
(2001年)
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Line-Ramdom-CMY#2-2(シルクスクリーン)