中村晋也

彫刻・ブロンズ作家 中村晋也

1926年~現在に至る。
三重県鈴鹿郡井田川村(現・三重県亀山市)に生まれる。1949年に東京高等師範学校を卒業後、鹿児島大学で教鞭をとるかたわら、彫刻制作に取り組む。第10、11回日展にて受賞する。1966年にフランスに留学し、彫刻家アペル・レ・フェノザに師事する。帰国後は鹿児島大学教授に着任し、一方で制作にも精力的に取り組む。1984年に日展文部大臣賞を受賞する。さらに1988年には日本芸術院賞受賞、翌年には日本芸術院会員に任命される。1996年には鹿児島県に「中村晋也美術館」を設立され、同年にパリにて個展が開催され、バチカン美術館に「Miserere Ⅲ」が収蔵される。1999年に勲三等旭日中綬章を受章し、2002年 には文化功労者として顕彰される。2003年に奈良市・薬師寺に「釈迦十大弟子」像を奉納され、2007年に文化勲章を受章する。筑波大学や崇城大学より名誉学長の称号を授与され、後進の育成にも努める。三重県亀山市や鹿児島市より名誉市民の称号を授与される。

鹿児島にある中村晋也美術館のHP

買取ポイント

中村晋也の作風

中村は長年に渡って「神とは何か」「人間とは何か」「仏とは何か」を考え続け制作活動を行っており、作品にもその考えが反映されています。また、子供の頃に体験した戦争や阪神淡路大震災などを通じて突き動かされた祈りや鎮魂の思いも込めてあり、精霊や妖精といった架空のものをモチーフにした作品からは優しさを感じる事ができる。また幼い子供や豊臣秀吉など勇ましい軍人や昔の偉人、そして菩薩像など幅広い作風で人々を魅了し、世界で注目をあびている彫刻家と言えます。

中村晋也の現在の評価と価値

現在も現役で活動している作家のため、物故作家に比べると評価が定まっているとは言えませんが、活躍する期間が長く、作品数も少なくないため安定してきています。買取金額は数万円台から10万円以上と様々で、楽器を演奏しているモチーフでサイズが大きい作品は数十万円台の査定額になるケースもあります。一方、干支などの作品数が多い刷箱の作品は数千円台になり、厳しい評価となります。
中村晋也の作品のご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

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