増田誠

増田誠の絵画・油絵の買取価格とポイント

1920年~1989年 物故作家。
山梨県南都留郡生まれ。1938年に旧制都留中学を卒業した後、農業や看板業のかたわら絵を独学する。上野山清貢に出合う。中島由多禾、岩井弥一郎にも師事する。1952年に一線美術展に初入選し、翌年同展森永賞を受け会員に推され、1956年に一線美術奨励賞を受賞する。1957年に渡仏し、サロン・デ・アンデパンダン展に出品するなど数々の賞を受賞する。個展のほかフランスの団体展にも出品し、1963年にサロン・ドートンヌ会員、1965年にサロン・ナシォナール・デ・ボザール会員、1967年にサロン・デ・ザンデパンダン会員となった。フランスのほかロンドン、ニューヨークでも個展を開き、日本でも1976年に「在パリ20年の歩み展」(東京新宿・小田急百貨店)など展覧会が行なわれている。1989年に郷里の都留市名誉市民となる。神奈川県横浜市で没する、享年68歳。

多彩な芸術家「増田誠」の経歴から作品の特徴まで解説|美術館や展覧会情報も紹介

増田誠の詳しい情報

増田誠の最新買取情報

  • プラス・ド・ラ・レピュブリック(油彩)

    15

  • リュー・ババン(油彩)

    9.9

買取ポイント

増田誠の作風

増田誠といえば、<パリの街と人々>を題材にした絵画作品ではないでしょうか。ダイナミックな筆づかいで、直線を多用しながら対象物を表現しています。パリの街角やパリに生活する人々を中心に描かれており、特に興味を持って描いたのが<老人>です。人物描写が独特で、老人を主題にしているときは上半身のみ描かれており、面長の顔を体のバランスより大きく設定しています。アニメのキャラクターのようデコラティブな表現様式に見受けられます。老人の表情は不機嫌に見え、人生に満足していないのかなと感じます。そんな老人の表情は鬱屈した現代社会との親和性があり、引き付けられる油絵作品です。

増田誠の買取査定のポイント・絵画、油絵の特徴

高価買取のポイントは<老人>と<人物がいる風景>でしょう。どちらが高いかと聞かれると、甲乙つけがたいですが<老人>をモチーフにした作品かなと思います。増田誠のポイントは人物が描かれているかどうかで、老人が描かれるときは新聞紙を持っていたり、楽器を持っていたり、何かしらの物を持っていることが多いです。色合いと全体のバランスを見て評価させていただきます。

具体的な金額は作品のサイズや構図で上限額を決定した後、ダメージの程度により減額していく査定方法をとっております。大まかな買取金額は数万円台から数十万円台になる事が多く、平均的には10万円から30万円が多い印象です。
所定鑑定機関はないため、現物を見て判断させていただきます。お気軽にご相談ください。また、版画作品も制作されていますが、こちらに関しては非常に厳しい評価になります。

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ミュージアム都留にて行われる増田誠大賞公募展とは?

増田誠の出生地である山梨県都留市には、当初「増田誠美術館」が1991年に開館しましたが、その後2015年に「ミュージアム都留」移転・統合されました。その後も増田画伯の絵画は常設展示されています。

名誉市民である増田氏の業績を讃え、芸術文化の振興を目的としてミュージアム都留では平成4年から「増田誠大賞公募展」を開催しており、毎年沢山の応募で盛り上がっています。

増田誠の代表作品

  • 蚤の市(油絵)

    登場人物が多く、良質な作品です。

  • ノルマンディー(油絵)

    10号で買取金額は15万円です。

  • ムッシュ(油絵)

    ダンディズムな面持ちです。