マーク・ドリューの買取価格とポイント
1978年〜現在に至る。
オーストラリア出身。2009年より東京に拠点を移し活動するグラフィックアーティスト。シドニーにある世界的にも有名なChina Heights Gallery(チャイナ・ハイツ・ギャラリー)の共同創設者でもある。
子供の頃からお絵描きが好きだった彼は、初めてキース・へリングの絵を見てからよりアートに興味を持つようになった。15歳の頃に初めてZine(自主的な出版物)を作り、それを気に入ってもらえたことで、何かを生み出すこととコミュニティの一部になれることの喜びを感じた。そんな気持ちが後のギャラリー創設につながっている。
ギャラリーはキュレーションというよりは未発掘のアーティストたちに場所を提供する空間であり、エネルギー溢れるこの場所は海外のアーティストの目に留まりました。有名なアーティストの作品も同時に展示するようになっていった。2016年にはオーストラリアやアメリカで展覧会を開くなど世界で活躍している。
マーク・ドリューの作品の買取ポイント
マーク・ドリューの作風
1986〜1988年に大流行したスケートボードや、ヒップホップに影響を受けていたマーク・ドリューの作品は独自の世界観を持っています。
代表作は、ピーナッツ(スヌーピー)のコミックに1990年代のヒップホップのリリックを落とし込んだ『Deez Nuts』です。彼が好きな90年代のラップというのは、他のジャンルの古い曲をサンプリングすることで成り立っています。これと同じように、ピーナッツと90年代のラップをサンプリングすることで『Deez Nuts』が生まれました。かわいらしい絵と、遊び心のある挑戦的で皮肉っぽさが込められている言葉のギャップがマーク・ドリューの魅力と言えます。
幼少期から近くに存在したピーナッツのキャラクターとヒップホップカルチャーが、マーク・ドリューという人間のコアを構成していると彼は語っていました。
また、フリーマガジンのヒドゥン・チャンピオンが手掛けるプロダクトブランドから発売されたカセットテープをモチーフにしたデザインも人気を博しました。80年代から90年代の名作音楽タイトルがずらりと並んだ手描きのデザインが印象的です。
マーク・ドリューの現在の評価と価値
近年、現代アートオークションでも頻繁に見かける作家となりました。比較的サイズの大きい作品も多い印象で、オリジナル原画に関してサイズが大きいほど評価が上がる傾向です。特に現代アートの世界ではサイズと大きさは重要ですが、モチーフも同じくらい大事です。
例えばルーシーやマーシーよりはメインキャラクターであるスヌーピーを描いている作品の方が買取金額は高くなります。
具体的な買取金額は作品次第ですが数十万円単位の買取になる事が多い印象です。ただ、近年現代アートを取り巻く環境下では相場の変動が激しいため、何かのきっかけで買取金額は大きく変動します。ご依頼いただいたタイミングで最大限の評価をさせていただきます。マーク・ドリューの作品のご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。