Ly

Ly(リー)の
買取価格とポイント

1981年~~現在に至る。
東京に生まれる。7歳からアートスクールで学び、高校時代に映画監督・:ハーモニー・コリンストの影響でスリートアートに興味を持つ。18歳から黒い服のみを選ぶようになり、東京・アメリカ・パリ・バンコク・マレーシアで壁画を残す。アメリカ料理の裏原宿カフェ「San Francisco Peaks」のオーナーに許可をとり、白い壁に黒いモンスターHATEを描く。その4年後、右側の壁にLUVを追加でペイントしている際、小学生から「通学路だからずっとこの絵を見てます」と声をかけられ反響を感じる。初めて描いた女の子は、アパレルショップ「I am I HOLE」の壁面。新作は壁に描いて発表すると決めており、様々な作品のリペイントも行っている。

2008年ラフォーレ原宿の壁画を手がけ、10mの壁にライブペイントで描く。2013年の個展「PARK’S GRAY」をきっかけにグレーも取り入れるようになる。2017年、個展「OMOTESANDO ROCKET」を開催。2021年、本のある景色をテーマとして、本にまつわる作品と短文を組み合わせた個展を開き、エディション作品の抽選販売にも力を入れた。2022年「This is LUV」と名付けられた過去最大の個展を開き「Portrait」や「Cityscape」、「Landscape」や「Blooms」など4つのテーマで作品を発表する。

Lyの作品の買取ポイント

Lyの作風


白と黒とグレーで表現するLY リーの作品は、主にアクリル絵具を使って描かれます。ペインターと呼ばれる彼女の作品は、モノクロの世界に存在するオリジナルのキャラクターが中心。幼い頃から黒色に親しみ愛着を持っていたからこそ、心情や気持ちを投影する黒いモンスターが生まれたのでしょう。悲しみや迷い、怒りや葛藤など内に秘めたネガティブな感情、犬の散歩や花を抱えた日常の風景もさえもキャラクターに託し、誰もが身近に感じられるポップで可愛い作風となっています。

2020年に発表された「INSIDE THE DONUTS SHOP」は、モンスターのアンニュイな様子が共感を呼び、コーヒーを注ぐ姿を描いた「Coffee stand in the Painting」には、のどかなひと時を感じさせられるでしょう。「LUV with Gray Flowers」や「BOTANIZE ON THE STREET」など彫師とコラボした版画作品もあり、初期はコントラストがはっきりした作品も目立ちますが、30種類以上のグレーを使ったシュールな現代アートとしても人気です。モノトーンだからこそ表現できる世界、彼女にしか表せない不思議なテイストは、忙しい現代人の心をくすぐるのかもしれません。スケートデッキやTシャツなど、キャラクターを活かしたアイテムも発売されています。

Lyの現在の評価と価値

発言どおり新作は壁に描くことが多いため、キャンパスで発表されている作品はどこかで見覚えのあるデザインかもしれません。モノトーンで表現された静かな世界は、国内外の若者を中心に絶大な人気を誇ります。LY リーの作品を愛するファンは、その場面に登場する真っ黒いモンスターを自分と重ね、キャラクターが置かれた背景や出来事を身近に感じられるのではないでしょうか。だからこそサブカルチャーが受け入れられる現代で、作品の需要も高まっているのだと考えられます。特にLUVがスケートボードを持って歩く作品は高評価、階段を上るように市場価値も上昇しています。

モンスターがパーカーを着ている「FAR FROM HOME」、3匹のモンスターが行進する「ON THE WAY TO SOMEWHERE」、自分と彼女の娘をモチーフにした「My LUV」は、つかみどころのないユニークな場面も見られます。しかし、それがLY リーの世界を表わした作品であり、若い世代に認められているのでしょう。もちろんファンは若者だけではありません。彼女の作品に魅力を感じるアーティストも多く、これから世界で活躍する作家として注目されています。

様々な社会情勢に取り巻かれている現代には、LY リーのアートが必要です。現代アートはデリケートな相場のためタイミングによって金額が大きく異なる事もございます。 2023年時点ですが、キャンバス作品であれば100万円を超える事がほとんどで、サイズが大きくなるほど買取金額が上がっていく傾向です。 作品をお持ちでご売却をご検討されている場合は、お気軽にお問い合わせください。

Lyの代表作品