国吉康雄

国吉康雄

1889年~1953年 物故作家。
岡山県生まれ。岡山市の工業高校で染織を学び、17歳で渡米する。1910年にニューヨークのインディペンデント・アートスクール、アート・ステューデンツ・リーグに学ぶ。1922年にダニエル画廊で初個展を開催する。1925年と1928年の2回にわたってヨーロッパを巡り、ユトリロ、ピカソなどの影響を受ける。1929年にニューヨーク近代美術館主催の<19人現在アメリカ作家>展に招待出品する。1931年に一時帰国し、東京と大阪で個展を開催する。1933年にはアート・ステューデンツ・リーグの教授となり、1943年にカーネギー国際展で<誰かが私のポスターを破った>が一等賞を受ける。アメリカ美術組合の初代会長でアメリカ美術家会議副議長を務める。
2023年10月現在茨城県近代美術館で「国吉康雄展 安眠を妨げる夢」が開催中。

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国吉康雄の最新買取情報

  • カフェNo.2(リトグラフ)

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  • 闘牛(リトグラフ)

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  • サーカスの玉乗り(リトグラフ)

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  • 出演前(リトグラフ)

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買取ポイント

国吉康雄の作風

国吉康雄といえば<風景>や<人物>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。アメリカの現実生活の哀愁を描いてロマンチックな写実と東洋的な象徴性を融合したユニークな作品を築いたとされています。晩年は鮮やかな色合いが印象的な作品も制作していました。一方、版画作品に関してはモノトーンの作品が多く、アメリカの時代背景を写した人々を国吉のフィルターを通してダイナミックに表現されています。特に女性の顔など、表情が読み取れる作品が良いとされています。
現在ではニューヨークへ学びに行くことは珍しい事ではありませんが、当時はヨーロッパが一般的な留学先でした。アメリカへ渡ったのは労働移民としてですが、前例がない中で結果を残した数少ない日本人作家でしょう。

国吉康雄の現在の評価と価値

没後半世紀以上が経過した現在でも需要が残る作家です。アメリカで絵画を学び始めた異色の作家で、市場的な評価だけではなく美術史を語る上でも重要な作家となります。メインは具象的な油絵作品ですが、市場に流通する作品の多くは版画(リトグラフなど)です。
油絵は色がしっかりと使用され、作品によっては鮮やかに仕上がっていますが、版画に関してモノクロが殆どです。油絵と版画では異なる雰囲気を見せてくれる作家でしょう。
買取金額は油絵の場合は数十万円台から100万円以上で、版画は数万円台から数十万円台と様々です。原画作品の場合は鑑定を取得する必要があり、鑑定等の手続きは当社で代行しているため、ご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。

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国吉康雄の代表作品

  • メイン州 サウス・バーウィック

    (1934年)

  • 綱渡り

    (1938年)

  • 自転車乗り

    (1939年)