釘町彰

釘町彰の日本画の買取価格とポイント

1968年~現在に至る。
神奈川県生まれで3歳から8歳までの5年間、ベルギーで育つ。1993年、多摩美術大学絵画学科日本画専攻卒業(首席、国際瀧富士美術賞受賞)し、1995年、多摩美術大学大学院修士課程を修了する。在学中上野泰朗、大学院在学中には松尾敏男に師事。また、学部在学中より、千住博の助手を務める。
1995ー1996年、マルセイユ国立美術大学で研修。Christian Jaccard、及び Gerard
TRAQUANDIに師事。1998年、パリ第8大学大学院メディアアート科修士課程修了。Jean-Louis BOISSIERに師事。2000-2002年、文化庁在外派遣芸術家としてパリで活動する。
2003年より、個展で作品発表を行う。2006年、マルセイユ国立美術大学で、ランドスケープを扱うアートに関するワークショップを行い、学生の指導にあたる。2011年、立源寺(東京目黒)に作品設置される。2012年、歌舞伎界デビューにおける襲名記念の扇子を制作。暖簾などのデザインも手がける。2013-2014年、高田賢三・安藤洋子のサロンに壁画を制作。
2015年、コラボレーション鞄「松林図」を制作。2017年、三菱商事パリ支店エントランス、オフィス内に複数の作品が展示される。他、様々なところで個展が開かれる。

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買取ポイント

釘町彰の作風

釘町彰の絵は日本画で、光の世界に吸い込まれそうな景色などの絵が多く、その吸い込まれそうな絵の数々は近付いて見てみると、粒子状のものが散りばめられていて描かれているからかもしれません。
日本画は「岩絵具」という画材を使っています。
岩絵具とは、主に岩や砂などの鉱石を砕いてつくられた粒子状の絵の具で、日本というものでくくられることのない、「地球の素材」なのです。
釘町彰の絵は、揉まれて凹凸のある和紙を墨で真っ黒に塗りつぶされたものを下地として、天然の岩絵具を幾度も重ねて塗り込んで作られています。
そこでできるのが、「ブラックホールのような窓」、「どこかぼんやりと浮き上がってくる光」などです。
その絵たちは、見る私たちをも、絵の中の光の渦に吸い込ませていくようです。釘町彰の絵に、人間は描かれません。自然世界の絵を主に描いています。
人間の痕跡のない、自然に淘汰された世界。人類が生まれて、初めて見る最初の世界。あるいは、人類が滅びたあとの未来的な光景。
大小様々なサイズのキャンバスに海、自然、光などをモチーフとした絵を描き続けています。




釘町彰の現在の評価と価値

和紙や岩絵具を使った釘町彰さんの絵の数々。現時点では数十万円台の買取価格が多い印象ですが、現存作家のため今後の活躍次第では大きく評価が変わってくるでしょう。
ご売却のご相談いただいたタイミングで最大限の買取金額をご提案させていただきます。
日本画特有の素材の可能性を最大限に引き出し、古典的な日本画とはかけ離れた、また違った形の日本画の表現方式がとても印象的だといえます。
コンテンポラリアートと呼べる数多くの作品を制作し、日本だけではなく世界的にも評価されている作家です。
今まで様々な作品を描き続けていますが、もっとも代表的な作品は、「seascape(海の景色)」といえるのではないでしょうか?
砂浜、海、空から不純物を極力排除して抽出した作品の画風は何ともいえない抽象的画風を感じさせてくれます。
自然界にある風景などをモチーフにしている作品が多く、とてもシンプルでありながら微粒子の絵の具の細やかなものが積み重ねられた作品が特徴的です。現在海外のパリに拠点をおきながら日本でも多数の個展などの開催がされています。価値のある作品を描き続けています。

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