小杉小二郎

小杉小二郎の絵画・油絵・版画の買取価格とポイント

1944年~現在に至る。
東京都生まれ。父は美術学者小杉一雄、祖父は日本画家小杉放庵。1962年工業デザイナーの叔父小杉二郎の影響を受けて、日本大学芸術学部工業デザイン科に入学。卒業後インダストリアルデザインの道に進むが、1968年に再び画家を志し中川一政のアトリエに通う。1970年に中川に随い渡仏、一時帰国ののち単身にて再渡仏しグランド・ショーミエール研究所に通う。1971年にサロン・ドートンヌに「静物」を出品する。以後毎年出品する。1974年に銀座での初個展を経て、東京セントラル美術館をはじめ多くの展覧会に出品する。1991年には朝日新聞主催で有楽町アートフォーラム、静岡西武、名古屋松坂屋を巡回する小杉小二郎展を開催する。1996年に銀座で個展を開催する。近年はコラージュやオブジェにも取り組み、岩彩にも挑戦している。

小杉小二郎

買取ポイント

小杉小二郎の作風

小杉小二郎といえば、<静物>や<風景>を題材にした絵画作品ではないでしょうか。
ミニマルでシンプルにデザイン化されたモチーフを、少しトーンを抑えた色味で表現しています。全体的に優しい雰囲気を保ちつつ色をたくさん使っているので、見る人を落ち着かせます。若い時にインダストリアルデザインの道へ進んだのも作風に影響を与えているかもしれません。
イタリアの作家「ジョルジュ・モランディ」は落ち着いたトーンと奥行きがない平面的な作品で世界的な作家となりました。個人的には小杉小二郎の作品を見るとジョルジュ・モランディを連想させます。色の使い方には大きな違いがありますが、目指していた方向は同じではないかと思っています。

小杉小二郎の現在の評価と価値

第一線で長い間活躍している作家のため、比較的に相場が安定しています。その中でも高価買取しやすい作品は、<すみれ>を描いたものです。三色すみれを題材にした絵画作品は評価が高く、コンディションも抜群でサイズも大きいと高価買取が期待できます。元々色を多用する作家ですが、暖色系のより明るい色で構成されていると風景等のモチーフでも評価が高くなります。
一方、全体的に暗いトーンで描かれていると厳しい評価になるかもしれません。

現存作家のため鑑定書等は必要ありません。現物を拝見させたいただき最終的な買取金額を提案致します。売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。

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小杉小二郎の作品

  • 薔薇

    薔薇(油絵)

    花瓶にも描き込みがあり、サイズも十分でした。買取査定額は25万~35万円前後となります。

  • バラ

    バラ(油絵)

    小ぶりなサイズながらも、しっかりとした存在感があります。買取査定額は10万~20万円前後となります。

  • サンミレの花

    サンミレの花(版画)

    リトグラフで制作された作品で買取査定額は数千円代となります。