小林孝亘の買取価格とポイント
1960年~ 現在に至る。
東京都生まれ。愛知県立芸術大学美術学部油画科卒業。卒業後はアルバイトをしながら、人間関係も断ち切って少ない時間を縫って制作に励んでおり、当時の自分を「潜水艦」とみなし、自らをそこに投影した作品を多く作った。その後個展を開き、VOCA展という平面作品の展覧会で受賞したのをきっかけに、96年文化庁芸術家在外研修員としてタイ・バンコクに1年間滞在。98年にはアートスコープ‘98ガスコーニュ・ジャパニーズ・アート・スカラシップ派遣アーティストとしてフランスのロット・エ・ガロンヌに3ヶ月滞在。99年にアトリエをバンコクに移す。2002年には東京にもアトリエを設けタイと日本を行き来しながら制作を続けるが、2012年からは神奈川県在住。主な個展に「小林孝亘展-終わらない夏」(2004)「小林孝亘展-私たちを夢見る夢」(2014)など。
小林孝亘の作品の買取ポイント
小林孝亘の作風
小林孝亘の作品はとても静かなトーンのものが多い印象です。描かれているものは皿や枕といった無機質なものが多いですが、人物を描くこともあります。ただその人物も表情が読めず、目を閉じて眠っているのか、どこか生き物らしさを感じません。かといって不気味なわけではなく、静かで心安らぐ作品に仕上がっています。ほとんど描き込まれていない単色の背景にぽつんと置かれた皿・スプーン・つぼなどの存在感とその全体の配色から、なんとなくルネ・マグリットを彷彿とさせる雰囲気があります。
小林孝亘は「光」をテーマに制作することが多いそうです。静寂の中に差し込む光の作品群は、鑑賞者の心も清めてくれるような気がしてなりません。年代によって描かれるモチーフがガラリと変わるのも、この作家のアートシーンを楽しむポイントになるでしょう。
小林孝亘の現在の評価と価値
小林孝亘の作品は、版画か原画かで大きく評価が異なります。特に原画作品は数十万から100万円以上までサイズ、モチーフ、コンディション等によって大きく異なります。小林孝亘作品のご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。