川俣正

川俣正の買取価格とポイント

1953 ~ 現在に至る。
北海道生まれ。東京藝術大学絵画科卒業後、同大大学院博士課程満期退学。28歳の若さで82年のヴェネチア・ビエンナーレに出品、その後も継続的に世界各国の展覧会に出展する。ワーク・イン・プログレスという準備・制作・解体まで含む途中の過程も含む制作スタイルを主とし、パブリックアートの要素も持つ。ドクメンタや上海ビエンナーレ・シドニー・ビエンナーレにも出展。1999年〜2004年まで東京芸術大学先端芸術表現科主任教授。2005年の横浜トリエンナーレではアーティストでありながら異例の総合ディレクターを務め、国際展の運営を担う。2007年からはパリに移り住み、パリ国立高等芸術学院教授も務め、2019年に定年退職。その土地の歴史だけではなくそこで抱える失業や自然災害などの社会問題も取り込んだ大規模なインスタレーションで空間を丸ごとアート作品にする。現在もパリを拠点に活躍中。

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買取ポイント

川俣正の作風

川俣正は、廃墟や病院跡・様々な自治体でワーク・イン・プログレスを行っています。
公共の空間に木材を張り巡らしその空間全体を作品としてとらえ、準備・制作・解体まで公開し、見る観客までもがプロセスの一部となります。そして、作品が後に残らないことを全く気にしないそうです。それは「過程」が人々の記憶や想い出に残ってくれればいいと思っているからで、彼自身も一緒に制作した人たちや過程を特に大事にしているからだそうです。その土地で暮らしているから見えてくる問題点や、活かせるポイント等をじっくりと観察して作品を作るからこそ、その場で生きる人々の心に刺さるのでしょう。とある病院で制作している間、手伝っていた入院患者の人たちは初め取材の写真に収まるのを嫌っていましたが、制作が進むにつれ、作品の意図や目的を一緒に作り上げていった結果、完成後はみんな笑顔で記念写真を撮影出来たというエピソードもあります。
大きい作品だけではなく平面作品も制作しており木版や紙に段ボール・紙片・木片を張り付けたミクスドメディア的なものや、木材で作った立体作品もあります。市場に出回っている数は少ない印象ですが、今後も制作の幅は広がっていくことが大いに期待されます。

川俣正の現在の評価と価値

川俣正はオブジェをメインに水彩や版画などの絵画作品も制作しております。
買取金額に関して、オブジェの方が評価しやすい傾向ですが、絵画作品でも作家の手がかかっている度合いによってオブジェよりも評価できるケースもあります。
川俣正のご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。

川俣正の代表作品