加藤泉の買取価格とポイント
1969年 ~ 現在に至る。
島根県生まれ。1992年、武蔵野美術大学の油画科卒業。その後少しのブランクを経て、精力的に制作を発表し始める。初期より胎児や宇宙人を思わせるような生き物の油彩画を多く制作し、注目を集める。2002年よりイタリアやドイツの美術展に出品し、2004年からは彫刻などの立体作品も手掛けるようになる。2005年村上隆キュレーションによりニューヨークのジャパンソサエティで開催された「リトルボーイ」に出品、続いて2007年のヴェネチア・ビエンナーレのロバート・ストーによる企画展「think with the senses, feel with the mind」で彼の絵画作品が展示と、国際的な評価を確立することとなった。近年はソフビ作品やリトグラフにもチャレンジしている。現在も東京や香港を拠点に活躍中。
買取ポイント
加藤泉の作風
加藤泉と言えば、胎児とも宇宙人とも思わせるような原始的な生き物のモチーフで有名です。その生き物には体から植物が生えていたり、一見可愛らしい様子でありながらも少し不安を掻き立て、気持ち悪さを感じさせる本能に訴えてくる何かを持っています。絵画の時は絵筆を使わず、薄い手袋をはめて指先に絵の具を付けて描くそうです。2メートルを超す大きい油彩作品もあり、1700万円の高値が付くなど彼の評価は留まるところを知りません。作品のタイトルも「無題」と名付けられたものが多く、見るものの想像力に訴えてきます。
また、2004年作の立体作品「無題」が欧米のインターネットサイトで話題となり、インターネットユーザーがその作品に「SCP-173」という名前を付けて続々とキャラクター付けを行い、そこから「SCP財団」という共同創作サイトが作られるまでとなりました。加藤泉サイドはこの創作について二次創作であることや営利目的ではないことなどを明記するようにと「消極的認証」をしているそうですが、アーティストの一つの作品が世界を巻き込んで巨大な創作の渦を作り上げたというのは、まさに加藤泉のクリエイティビティが成せる稀有なエピソードではないでしょうか。
加藤泉の現在の評価と価値
絵画だけではなく、オブジェなどの立体作品も精力的に制作している作家です。
また、版画作品やポスターなどの作品も発表されているため、買取ジャンルは多岐にわたります。
国内の美術館で企画展が開催され、海外の有名ギャラリーでも扱われているため注目度が高い作家です。問い合わせ時点での評価をもとに最大限の買取金額をご提案させていただきます。
加藤泉の代表作品
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LIKE A ROLLING SNOWBALL(リトグラフ)
(2020年)
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Untitled 11(リトグラフ)
(2017年)
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Untitled Ⅱ(木版画)
(2020年)