エルメス

エルメスの買取価格とポイント

エルメスの始まりは、1837年にパリのマドレーヌ寺院界隈に立ち上げられた馬具工房であった。創始者は馬具職人として腕を磨いていたティエリー・エルメス。エルメスの丁寧なものづくりは、人間だけでなく馬も傷つけない優しいつくりで多くの人々に愛された。
1867年のパリ万博で初の女性用の鞍を出品、銀賞を受賞。しかしエルメスは「万博で金賞を取って「鞍屋」として格上げする」と心に決めており、次の1878年の万博に向けて制作に励むが、奇しくも万博の3か月前に死去。2代目エルメスがその後万博に鞍を出品し、見事金賞を獲得したという。その2代目のシャルル・エルメスはカスタマイズというスタイルを始め、ブランドのファンをつかむことにも成功。
3代目に当たるシャルルの息子、エミールは革製品に軸をおいたファッション分野に舵を切っていく。自動車の普及による馬車の衰退を予見してのことであった。1892年にはエルメス最初のバッグが製作された。
4代目のロベール・デュマ・エルメスは、1937年に現在のエルメスの象徴ともいえるスカーフの原型を製作。その後もブレスレットや香水などを発売し、これらのさまざまな商品開発がエルメスの大きな成長のきっかけとなった。
エルメスのテーブルウェアが広まったのは1984年、ジャン・ルイ・デュマが社長であった時代。フランスでは「食は文化であり芸術である」という考えがあり、テーブルウェアも重要な役割の一つといわれている。
個性的で大胆な色使いとデザイン性に富んだ魅力的なコレクションを次々に発表。現在も「食卓の歓び」をコンセプトに、カトラリーやクリスタル製品も含めた総合的なテーブルウェアの提案を続けている。



エルメス

買取ポイント

エルメスの作風

エルメスのテーブルウェアは独特のカラーリングとデザインで、エルメスならではの世界観がつくり出されているのが特徴です。遊び心がのぞくデザインと華やかさは、日々の食卓に彩りを添えてくれることでしょう。
記念すべき食器の1作目として発表されたシリーズは「ピヴォワンヌ」。フランス語でボタン、シャクヤクという名前のとおり、大きな花が描かれています。エレガントで淡い色合いが儚く美しいシリーズ。現在は廃盤となっています。
絶大な人気を誇る「ガダルキヴィール」は、目を奪われるような赤色が印象的なシリーズ。スペイン・アンダルシア地方の鉄工細工の炎の中で輝く鉄からインスピレーションを得て作られました。
不動の人気シリーズの「モザイクヴァンキャトル」は、エルメス発祥の地、フォーブル・サントノーレ通り24番地へ捧げるデザイン。ブティックの大理石フロアをイメージしたモザイクタイルの中に、エルメスのロゴが輝いています。
他にも、馬をモチーフにデザインされた存在感抜群の「イポモビル」や「シュバルドリアン」、エルメスの定番アクセサリーをモチーフにした「シェーヌダンクル」などさまざまなシリーズがあります。



エルメスの作品