陶磁器作家 原清
1936年~現在に至る。
島根県斐川町生まれ。1954年に京都にて石黒宗麿の内弟子となり、その後清水卯一に師事する。1958年に日本伝統工芸展に初入選する。1961年に日本工芸会正会員に推薦される。1963年に国立近代美術館・朝日新聞共催の「現代国際陶芸展」に招待出品する。1965年に東京都世田谷区に築窯し独立する。1970年に京都国立近代美術館にて開催の「現代の陶芸・ヨーロッパと日本展」に招待出品する。1976年に埼玉県寄居に工房を移転する。1981年に台北市国立歴史博物館開催の「日華現代陶芸展」に招待出品する。1982年に香港ミュージアム・オブ・アート開催「現代日本陶芸展」に招待出品する。翌年にはアメリカ・ワシントンのスミソニアン・ナショナル・ミュージアム開催「日本現代陶芸展」に招待出品する。1990年に日本工芸会理事に就任する。1995年に紺綬褒章を授章する。2004年に日本工芸会常任理事就任。2005年に重要無形文化財の鉄釉陶器保持者に認定される。2006年にNHK主催の人間国宝制度制定50周年記念「人間国宝展」に招待出品する。2013年に茨城県陶芸美術館で「受贈記念原清展」を開催する。
買取ポイント
原清の作風
最も有名な作風は【鉄釉陶器】で制作された作品です。黒色と褐色の二種類の釉薬を駆使してダイナミックに文様を描かれた作品は、ラスコー洞窟に描かれている壁画の様な、原始的な魅力が感じられます。超絶技巧とは異なる魅力を教えてくれる作風ではないでしょうか。鉄釉陶器の新しい可能性を生み出したことは陶芸界では高い評価を受け、その功績から人間国宝に認定されました。
また、原清は鉄釉陶器以外にも、青磁、赤絵、翠磁等の幅広い作風の作品を残しています。ひとつの技法を極めながらも、他の作風にも取り組む柔軟な姿勢が見て取れます。
原清の現在の評価と価値
現存作家のため評価は固まっているとは言えませんが、活動期間が長く、作品数も少なくないため、相場は安定しているのではないでしょうか。買取金額はお問い合わせいただいた時点での市場評価をもとにご提案させていただきます。
原清の高価買取のポイントは【鉄釉】と【サイズ】でしょう。原清の代表作である鉄釉で動植物をダイナミックに描いた作品は評価が高く、サイズも大きいほど良いとされています。買取金額は数万円台から10万円以上と様々のため、原清のご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。