深堀隆介

深堀隆介の作品の買取価格とポイント

1973年 ~ 現在に至る。
愛知県生まれ。日本有数の金魚の生産地、弥富市で金魚を見て育つ。1995年、愛知県立芸術大学の美術学部デザイン・工芸専攻学科 卒業。卒業後は名古屋のディスプレイ会社に就職しデザイナーを務め、在職中にアクリル樹脂について知る。1999年に退職し本格的に作家活動を始めるが、しばらくは思うように製作が進まなかった。行き詰った時に自宅で飼っていた金魚からインスピレーション受け、誕生したのが代表作とも言える「金魚酒」である。2008年以降は日本各地のほかドイツ・イギリス・アメリカ・香港など世界の国々での個展を開催。現在進行形で、日本各地で個展を開催中。横浜美術大学客員教授や愛知県弥富市の広報大使も務めている。2007年横浜市に自身のアトリエ「金魚養画場」を構え、現在も精力的に制作を続けながら多数の金魚を飼育中。

深堀隆介
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深堀隆介のポイント

深堀隆介の作風

深堀隆介と言えば代表作「金魚酒」でしょう。メディア出演も多い作家ですので、テレビや雑誌でご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。
作家活動がうまく行かず悶々としていた当時、7年前に貰ってぞんざいに飼っていた一匹の金魚の立てる「ブクブク」という音にふと気付いたと言います。気になってコケで汚れた水槽の中を泳ぐ赤い金魚の背を見た時に、美しさに背筋がゾクっとしたそうです。その金魚からインスピレーションを受けて作ったのが「金魚酒」で、そのエピソードを深堀隆介は「金魚救い」と呼んでいます。
アクリル樹脂を流しそこに金魚の体を少し描き、またアクリル樹脂を流して次の層を描いて行くという丁寧な手順を経て、完成するとまるで本物の金魚が泳いでいるように見えます。とある個展では一人の女性から「あの金魚、エサはあげなくていいの?」と聞かれたこともあるそうで、それほどリアルに描かれています。日本人にとって金魚は屋台の金魚すくいなどで身近な存在であり、多くの人は上から眺める金魚の姿が見慣れた姿ですので、上からのアングルで描くことが多いそうです。
始めは小さなお酒の升からでしたが現在は様々なスケールで制作しています。大きなたらいや番傘、机など色々なものに樹脂を流し込み、生き生きとした金魚をそこに放流しています。「自分だけの技法を創り出したい」と本人が言うように、まさに新しい「2.5次元」の画法と言っていいでしょう。
深堀が生み出す鮮やかな金魚は、立体作品だけではなく掛軸や平面作品・グッズにもなっています。可能性を秘めた新たなジャンル「金魚絵師」はこれからも美しい金魚を生み出してくれることでしょう。

深堀隆介の現在の評価と価値

美術史において後世に名が残る作家は新しい表現方法を生み出しました。深堀隆介もそのような作品を生み出したと言えるのではないでしょうか。
買取金額に関しては枡のサイズや金魚の描き込み具合によって決まってきます。枡以外には袋ややかんを入れ物にして制作された作品もあります。深堀隆介のご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。

深堀隆介の作品