遠藤彰子

遠藤彰子の絵画の買取価格とポイント

1947年~現在に至る。
東京都中野区生まれ。1969年に武蔵野美術短期大学を卒業し、1977年に東京・紀伊国屋画廊で個展を開催する。1979年に新人洋画家の登竜門である安井賞に出品する。1986年に<遠い日>で安井賞展・安井賞を受賞する。1986年から1987年まで文化庁芸術家在外派遣研修でインドへ行く。1992年から93年まで朝日新聞連載の河合隼雄「おはなし おはなし」挿画担当をする。府中市美術館・茨城県つくば美術館・網走市立美術館・上野の森美術館などで個展を開催する。芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章に輝くなど活躍する。神奈川県相模原市にアトリエを構える。代表作に<迷宮の街><都会>がある。
収蔵先には東京国立近代美術館、横浜美術館、茨城県近代美術館、富山県美術館、府中市美術館、他多数ある。

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買取ポイント

遠藤彰子の作風

遠藤彰子といえば、<不思議な街・空間>を題材にした絵画作品ではないでしょうか。
マウリッツ・エッシャーを彷彿とさせるような実際には存在しない不思議な街を舞台に、デザイン化された人物が動いています。描かれている人物は自分がどこに行くか分からず街に動かされているように見えます。
また不思議な街にミケランジェロ作のシスティーナ礼拝堂天井画で表現されているルネッサンス芸術を組み合わせたダイナミックな表現方法に見受けられます。人間の力強さが遠藤彰子のフィルターを通して表現され、私たちが地球上では決して逃れることができない重力から解放された空間はミケランジェロが描いた神話の世界を想像させます。

遠藤彰子の現在の評価と価値

現在も精力的に活動している作家のため、問い合わせいただいた時点での市場動向をもとに、買取金額をご提案させていただきます。今後の活躍が期待される作家のひとりです。
遠藤彰子の高価買取ポイントは、<複雑さ・細かさ>になるでしょう。市場に出回ってくる絵画作品の大きさは20号未満の大きさが多いため、展覧会の出品作の様に複雑な構図はキャンバス上の兼ね合いで難しいですが、制限がある中でもどれだけ不思議な街が表現されているかで絵画の評価が変わります。画面上の躍動感も重要になってきます。また、女性などの人物を主役している絵も多く、こちらは色合いや全体のバランスにより判断させていただきます。個人的には100号前後の作品が遠藤彰子の素晴らしさを体感できると思います。

買取の注意点

日本の気候だと絵画作品はワレやカビがでる場合が多く、コンディションにより評価が変わるため、保管には注意が必要です。
現存作家のため所定鑑定機関はありません。ご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

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遠藤彰子の作品

  • 無題(油絵)

    自宅で鑑賞できる画面のサイズですと、遠藤彰子の良さは活かしきれませんが、こちらの作品は動きがあってよいです。

  • 五人(油絵)

    見る人を幸せにする素敵な表情です。桜が描かれているのもポイントが高いです。

  • 少女(油絵)

    少し小ぶりなサイズでしたが、遠藤彰子の強みが出ていて飾りやすいです。