エド・ルシャ

エド・ルシャの買取価格とポイント

1932年~ 現在に至る。
アメリカ・ネブラスカ州オマハ生まれ。1956年、ロサンゼルスに移住。1960年までロサンゼルスのシュイナード美術大学で学ぶ。この時期にジャスパー・ジョーンズの絵画から影響を受けたといわれる。映画やテレビなどを含む西海岸文化に没頭し、その後コンセプチュアル・アートとも言える絵画・版画・写真・映画を制作した。1962年には白黒写真の本を自費出版し、78年までに16冊を出版。63年にロサンゼルスで初の個展を開く。66年、白黒写真による本『サンセット大通りのすべての建物』(Every Building on The Sunset Strip)を自費出版。その後1982年にはホイットニー美術館で初の回顧展。2005年の第51回ヴェネツィア・ビエンナーレに米国代表として参加。2009年にはロンドンのヘイワード・ギャラリーで絵画の回顧展が開催された。2019年に前澤友作氏が自身のコレクションからエド・ルシャの「BONES IN MOTION」をオークションに出品し話題となった。

エド・ルシャ
現代アートの買取ならTAPIR

買取ポイント

エド・ルシャの作風

作風は自然背景にテキストを描き込んだ平面作品でポップな印象を与えるものが多いのですが、本人はポップアーティストと呼ばれるのを嫌うそうです。絵画においても火薬・血液・チョコレートシロップなどという特殊な画材を使うこともあり、モチーフも自然・建築・自動車文化を多用します。アメリカ北西部の日常風景をシンプルに切り取って、戦後の芸術や資本主義を表現したものが廃墟となったガソリンスタンドや大草原の中にある建築物だったのかもしれません。
写真のアートブックも後進の芸術家に多大な影響を与えたと言われており、特に66年に発表した「サンセット大通りのすべての建物」は文字通り当時のサンセット大通りの建物を全て記録した作品ですが、それから30年後の2003年に再びサンセット大通りの建物をパノラマ撮影して過去作と並べた「Then and Now」は、変わらないもの・変わりゆく物を具に記録した作品というだけでなく、アーティストが一つの作品にこれだけの時間をかけたという軌跡でもありました。

エド・ルシャの現在の評価と価値

現代的で洗練された印象を与える作品を生み出し、幅広い世代で人気があるアーティストです。
原画・版画を含めて国内に作品数は多くない印象ですが、現在の相場を考慮して最大限の買取金額をご提案させていただきます。ご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。

エド・ルシャの代表作品