デビッド・ホックニー

「ポップ・アーティスト」デイヴィッド・ホックニーの略歴

1937年~現在に至る。
イギリス・ブラッドフォード生まれ。1953年からブラッドフォード美術学校で学ぶ。1959年からロンドンの王立美術大学で学ぶ。1963年に最初の個展を開く。1964年にアメリカ・ロサンゼルスへ移住し、【スイミングプール】シリーズの第一作を描く。1970年にロンドンで初の回顧展が開催され、ダブルポートレートの代表作である【クラーク夫妻と猫のパーシー】を制作する。1982年からポラロイドコラージュとフォトコラージュを手掛ける。パリのポンピドー・センターで写真展を開催する。1989年に高松宮殿下記念世界文化賞・絵画部門で受賞する。2003年にフィレンツェ・ビエンナーレで生涯功績賞を受章する。
2023年に東京都現代美術館で「デイヴィッド・ホックニー展」が開催された。

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デイヴィッド・ホックニーについて
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デイヴィッド・ホックニーの最新買取情報

  • Lillies(リトグラフ)

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  • Above and Beyond(シルクスクリーン)

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  • パレード「ブルー・ギター」より(エッチング・アクアチント)

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  • 母の肖像I(リトグラフ)

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デイヴィッド・ホックニーの作品の買取ポイント

デイヴィッド・ホックニーの作風|自身の同性愛を積極的に表現

ポップアートのキーマンのひとりで、画家以外にも製図家・写真家・デザイナーなど様々な顔を持つ、偉大なイギリス人アーティストとして有名です。1960年代のイギリスのポップ・アートムーブメントでアンディ・ウォーホルと共に最も貢献した人物で、私生活でも有名になり20台半ばになる頃には世界的な成功を収めていました。現在においても最も重要なイギリス人アーティストのひとりとして位置付けられています。
代表的な作品は【カリフォルニア・スイミングプール】のシリーズではないでしょうか。家庭に置かれているプールからインスピレーションを受けて、カリフォルニア・スイミングプールの絵画シリーズを制作。当時、アクリル絵の具はまだ普及していませんでしたが、ホックニーはすぐに使い始め写実的な明るいスタイルで描いています。またダブルコーポレートや写真を使用したコラージュの作品も非常に高い評価を得ています。大衆を味方につけて、日常の景色を切り取ったような作風が特徴的です。
作品において自身の同性愛の本質を表現しており、親友のアンディ・ウォーホルも同性愛者ではありますが自身の作品にはそれは表現しておらず、両者の違いが出ています。同性愛を表現した代表作は『私たち2人の少年はいちゃつく』1961年、『ドメスティック・シーン』『ロサンゼルス』1963年など。

デイヴィッド・ホックニーの現在の評価と価値

イギリスを代表とするポップアートアーティストであり、各時代により様々な作風を生み出しました。美術史での功績だけではなく、市場評価という側面から見てもインパクトを残している作家です。

2018年にホックニーの代表作のひとつ《芸術家の肖像画―プールと2人の人物―》(1972)が、クリスティーズのオークションで現存作家最高額の約102億円(9031万2500ドル)で落札されました。現在(2020年時点)の最高額は、ジェフ・クーンズの彫刻作品《Rabbit》(1986)で価格は9,110万ドルです。2019年5月に記録を更新されましたが、星の数ほどいる現存作家の中で2番目は非常に凄い事ではないでしょうか。

ただ現実的に上記のような作品が国内のマーケットに出回る事は殆どなく、基本的には版画(リトグラフや銅版画など)作品でしょう。買取金額は数十万円台から数百万円台と様々のため、デイヴィッド・ホックニーの版画作品のご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。海外の市場動向を反映させた買取金額をご提案させていただきます。

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デイヴィッド・ホックニーの版画は複製できない1点モノ

1978年に制作された「paper pool」という版画作品は、便宜上版画となっていますが実は複製が出来ない画期的な作品です。
当時ニューヨークに滞在していたホックニーは、刷り師のケネス・タイラーに薦められ版画を制作することになりました。版画作品は作家本人の手が加わる機会が少ないと感じていたホックニーですが、タイラーの画期的なアイディアによって新たな作品を生み出すことになったのです。
それは、紙の原料であるパルプを濡らしてドロドロの状態にしてから、ベースとなる画面にクッキー型のような様々な形の型を置き、その中にパルプを流しいれます。その後液体染料を各型に流しいれ彩色し、最終的にパルプを完全に乾燥させて仕上げるというもの。
版画と呼ぶには程遠く、ホックニー自身も「これは版画ではない。ひとつひとつぼくが自分でつくったものだ。ものすごく大きな水彩画と呼んだほうが事実に近い」と語っています。
独創的なアイディアを持ち、その時代時代の最先端のデジタル機器にも非常に強い関心を示して、試し、使いこなしていくホックニーの探求心は、80歳を超えてなお衰えるところを知りません。

デイヴィッド・ホックニーの代表作品