サイ・トゥオンブリーの買取価格とポイント
1928年 ~ 2016年 物故作家。
アメリカのヴァージニア州に生まれ、ボストン芸術館付属美術学校とニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨーク(美術学生連合)で美術を学ぶ。1951年には初の個展を開催。1952年に初めて訪れたローマで古代文明に魅了される。1953年に暗号制作者としてアメリカ陸軍に従事、暗闇の中で行ったドローイングや様々な技法を試したことが、のちの制作に大きな影響を与えたという。その後ローマの名門のフランケッティ家の兄妹と出会い1957年にローマに移住。詩や神話、歴史などをインスピレーションの源にして精力的に活動する。1960年代にはニューヨークにも活動の拠点を置き、イタリアとニューヨークを行き来して制作に励んだ。1968年アメリカで初の大規模な回顧展がミルウォーキー・アート・センターで開催され評判となる。1985年にはイタリア・ローマ南の港町に移住し、フランス共和国文化通信省より芸術文化勲章シュヴァリエを授与される。1996年には高松宮殿下記念世界文化賞を受賞し、2001年第49回ヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞。2011年6月にロンドンで二コラ・プッサンとの二人展を開催し、翌7月に逝去。享年83歳であった。
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買取ポイント
サイ・トゥオンブリーの作風
トゥオンブリーと言えば、植物を用いた色彩豊かな作品が目を惹きます。1950年当時のニューヨークでは、アンディ・ウォーホルやドナルド・ジャッドのミニマルアートなどが主流になりつつありましたが、シャイなトゥオンブリーは植物をモチーフに使いその上にクレヨンや家庭用塗料で色を乗せて自己を表現しました。古代を感じさせるようなシンボルやアルファベットの「e」や「i」のように見える不思議なテキストの羅列を好んで使い、クレヨンや絵の具で無造作に描かれた絵は、どこか古の時代へのロマンを感じさせます。「子供の落書きのようだ」と形容されることも多いのですが、そこにはトゥオンブリーの「過去」に対する果てない強い思いが込められています。植物や色彩を多用した鮮やかな作品もあれば、無機質な暗色のキャンバスに曲線を描き付けた作品など表現力も幅広く、サザビーズ主催のオークションで87億円もの高値を記録しています。
サイ・トゥオンブリーの現在の評価と価値
国内では多くの作品は流通していない印象ですが、当社では積極的に取り扱っております。
版画作品でも数十万円単位で提案できます。サイ・トゥオンブリ作品のご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。
獏 福岡店にてトゥオンブリ作品の買取実績あり
・買取金額 50万円
・獏 福岡店にて絵画・美術品買取中
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