クロード・ワイズバッシュの絵画・油絵・水彩・パステル・版画の買取価格とポイント
1927年~2014年。
フランスの洋画家。ティオンビル生まれ。ナンシー国立美術学校で学ぶ。版画技法を会得する。1957年から4年連続して、青年絵画展、現代版画展、サロン・ドートンヌ、<現代の証人画家>展に出品する。1961年にクリティック賞を受賞し、国際的に評価される。1968年にフランス版画家協会の専任会員に任命される。
買取ポイント
ワイズバッシュの作風
ワイズバッシュといえば<音楽>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。暗い色彩と鋭い感覚で人物を表現主義的に描く作風が特徴です。ヴァイオリニストなどの音楽家を題材にした作品が多く、使用する色(ベージュ系)を限定することにより洗練されてシャープな印象を生み出しています。海外の作家では珍しく日本画のような余白を使用したりして精神的な奥行きを感じさせます。また、ワイズバッシュが描く人物はあえて目が描かれておらず、特定の人物を連想させずに鑑賞者の感性に委ねているようなメッセージ性を感じます。
ワイズバッシュの現在の評価と価値
買取価格に関しては<躍動感>が高額査定のポイントです。今にでも動き出しそうな躍動感があるかが査定のポイントになります。作品の表現技法によって評価が大きく異なりますので、順に見ていきましょう。
① 油絵
キャンバスに油絵で描かれた作品です。水彩や版画と比べて重厚感があり、ワイズバッシュのテーマである音楽を独特な視点から表されています。現代的な作風が多い印象です。
買取金額は10万~30万円前後の価格帯が多く、具体的な金額は構図、サイズ、コンディションにより決定します。
② 水彩
紙に水彩・パステルで描かれた作品です。油絵と比べて瑞々しさや水彩画特有のにじみなどが際立つ作品です。買取金額は数万円台となり、具体的な金額はサイズやコンディションにより決定します。
③ 版画
作品の性質上、最も市場に出回っている作品です。現在の市場価格を考慮すると非常に厳しい査定額となります。
ワイズバッシュの価格や鑑定について
ワイズバッシュの買取について、上記で述べたように油絵でも数十万円台の前半になる事が多いでしょう。しかしながら、充分な描き込み、サイズ感、作品のコンディション等が揃えば50万円以上の買取価格になる可能性もあります。少し前までは特定の作家の作品であればどのような出来でも一定以上の金額で売買されていた時代もありましたが、現在は作品の内容も精査して業者もコレクターも判断しています。そのため作品により大きく金額が異なる場合があります。
ワイズバッシュの鑑定機関が現在設立されていないため、鑑定等の手続きは必要ありません。現物を見て判断させていただくため、お気軽にご相談ください。
ワイズバッシュの作品
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嬉遊曲(パステル)
買取金額は4万円です。
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道化師(油絵)
買取金額は18万円です。音楽に関係ある構図だと更によい金額になります。
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ピアニスト(版画)
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画家とモデル(油彩)
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デュオ(版画)
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三重奏(版画)
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サーカスの馬(油彩)