有元利夫

有元利夫の油絵・版画・パステルの買取価格とポイント

1946年~1985年 物故作家。
日本の洋画家。岡山県に生まれる。東京藝術大学芸術学部デザイン科入学し、後の夫人・渡辺容子(日本画家・有元容子として活躍)と出会う。在学中に渡欧した際、イタリアのフレスコ画に強く感銘を受ける。フレスコ画と日本の仏画に共通点を見出し、岩絵具を用いることを決心する。大学卒業後にデザイナーとして働くが、1976年より画業に専念する。若くして安井賞に受賞するが、39歳という若さで亡くなる。
2023年に倉敷市立美術館で「絵は奏で、物語るーはるかなる時空の旅人たちー」、メナード美術館で「メナード美術館コレクション名作展2023 今につづく美」が開催された。

有元利夫の最新買取情報

  • 雲の部屋(リトグラフ)

    27

  • 冬(リトグラフ)

    20

  • 8pieces d’ARLEQUINES#59(エッチング)

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  • 遊戯(リトグラフ)

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買取ポイント

有元利夫の作風

有元利夫は<道化>や<バロック音楽>をモチーフにした絵画作品が有名です。不思議な世界観ながらも絵本のような気軽さはなく、緊張感が漂っています。
没後30年以上経過しましたが現在でも高い人気を誇っている作家の1人です。なぜコレクターは有元利夫の作品を求め、所有するのでしょうか。
作品のクオリティが高いのは大前提ではありますが、若くして亡くなったためプレミアが出たのが1つの理由だと思います。油絵だけではなく版画作品も数多く残しているため、活躍した期間にしては十分な作品数で、特に原画(油絵やパステルなど)作品は高い市場価格を有しています。

有元利夫の現在の評価と価値

有元利夫の作品は評価が高いです。一時期に比べると価格も落ち着いていますが、日本人作家の中では買取金額は高く、一定の需要があると言えます。

具体的な評価は下記で紹介しますが、有元利夫の作品を売却する際には【コンディション】と【鑑定】もポイントになります。

制作されてから長期間経過している作品が殆どのため、多少のダメージはやむを得ない部分もありますが、再販するにあたりキレイな方が好ましいです。
油絵作品は湿気等によるワレやカビがでる場合があり、コンディションにより評価が変わります。版画作品は画集と比べて色が抜けている作品をよく見かけます。特に『赤色』は薄くなりやすいため注意が必要です。

鑑定に関しては油絵やパステルなどの直筆作品のみ必要です。
現在は<有元利夫作品鑑定委員会>が所定鑑定機関になります。鑑定書が無くても査定は可能ですので、お気軽にご相談ください。

版画の買取について詳しくみる

有元利夫の絵画は技法により異なるの?

有元利夫は短い人生ではありましたが、油絵、パステル、版画など多くの作品を後世に残しました。他の作家と比べると高い価格帯ですが、作品の種類により買取価格が異なります。作品を制作した技法も評価する上で重要となります。

油絵作品は数百万円~1千万円以上の買取価格がつくこともあります。買取価格で1千万円以上つくのは日本人ではごく一部なのでマーケットの側面から見ても評価されているのが一目瞭然です。

有元利夫の作品はタブロー(絵画)371点、版画130点が確認され全画集としてまとめられています。有元の特徴として1973年の卒業制作(10点連作)から1984年に制作された最晩年の作品まで一貫して人物を描き続けています。一部、人形や犬などを描いていますが主題は人物画になるでしょう。どれも神秘的な雰囲気があり、童話の世界に迷い込んでしまったような不思議な感じがする作風です。人物描写が独特で、無表情の顔で古代ヨーロッパを彷彿とさせるような衣装を身にまとっています。

版画作品(リトグラフ・エッチング等)は油彩と比べて市場に出回っていますが、限定部数が少ないものが多いのです。一般的な作家は100部以上制作していますが、有元は100部以下の作品が多いです。<一千一秒物語>や<7つの音楽>などのシリーズ作品も多く作られており、セットで揃っていると評価しやすいです。
赤色が使われている作品が高額査定しやすく、モノクロ作品は少し落ちる印象です。

このように作品の種類によって価格の差が出やすいですのでお気軽にお問合せください。

有元利夫の代表作品

  • 赤い部屋

    (1980年)
    50部限定で制作されたリトグラフ作品です。初期の代表作の1つです。買取査定額は30万~50万円前後です。

  • 占いの部屋

    (1981年)
    版画集『MAGIC』にて、81部限定で制作されたリトグラフ作品です。表紙を合わせて4枚のシリーズですがセットで残っていることは珍しいです。

  • 蒼い風

    (1981年)
    50部限定で制作されたリトグラフ作品です。有元利夫のエッセンスが凝縮された人気作です。

  • THE MOON MAN

    (1983年)
    『一千一秒物語』のシリーズで制作された7枚のうち1枚になります。75部限定で制作された銅版画になります。

  • 3pieces de JEUNES FILLES#91

    (1983年)
    3枚1組で制作された66部限定の銅板画になります。

  • NOTEBOOK1983#75

    (1983年)
    NOTEBOOKのシリーズは1982、83、85年に制作されています。1983年の作品は83部限定の銅版画になります。

  • コケット

    (1981年)
    イエローを中心に制作した版画作品は珍しいです。

  • 1981年 展覧会ポスター

    (1981年)
    制作された年数と同じ枚数制作されたリトグラフ作品です。

  • 机の手品

    (1982年)
    銅版で制作された版画作品で、サイズは小さいですが雰囲気があります。