査定方法

3つの査定方法

美術品買取専門店 獏では3つの査定方法をご提案しております。 一番のおすすめは電話査定ですが、他にも下記のような様々な問い合わせ方法があります。お客様の状況や目的に合わせてお選びください。買取金額の決定方法に不安な気持ちをお持ちの方は多いと思います。 その不安を少しでも解消できるように「絵画・美術品の買取金額の出し方」をまとめました。不明点があればお電話でも質問をお待ちしておりますので、お気軽にご相談ください。

美術品はご自身で購入したものでない場合、作品の詳細もわからないことがほとんどです。そのようなお客様は多くいらっしゃいますし、弊社査定担当者は豊富な知識を持っておりますので、安心してお問い合わせください。 「よくわからないのでとりあえず見てほしい」というお問い合わせも大歓迎です。

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具体的にご紹介いたします。

絵画・美術品の買取金額の出し方

絵画・美術品はどのように値段が決まるのでしょうか。作家が作って最初に売るマーケットをプライマリーマーケットと呼び、一度コレクターか業者の手に渡った後のマーケットをセカンダリーマーケットと呼びます。
絵画・美術品は基本的にどちらかのマーケットで独自の値付けを行われて数値化されています。値段は需要と供給の関係で決まるという話を聞いたことがあるかと思いますが、それ以外にも複雑な過程を得て辿り着きます。

買取金額は何を参考にして決めるの?

買取金額は具体的に作家名・サイズ・技法・図柄・年代・コンディション・付属品・市場動向の8つを参考にします。
順番に見ていきましょう。

1、作家名

誰が制作した作品かです。多くの絵画・美術品買取サイトを見ると作家ごとに分類されています。それぐらい評価を分けるのに重要な要素になります。作家名がブランド名の意味合いです、多くの作品が作家名で価値があるかどうか判断されます。

2、サイズ

サイズとは作品の大きさです。油絵や日本画は〇号といった規格が決められていますが、版画・陶磁器・茶道具・古美術などは実寸でサイズを測ります。絵画に関しては展覧会で見かけるような大きさは飾れる場所が限定されるため評価が低くなりやすいです。一方、アメリカの戦後美術等は大きい方が好まれる傾向です。大きければ良いという訳ではなく、作家・作品ごとに適正サイズがあります。

3、技法

技法とはどのような材料や過程で作られたかです。例えば絵画の中でも、油絵・日本画・版画・水彩・デッサン・グワッシュ等、様々な技法が存在します。版画に関しては更に細分化されて、シルクスクリーン、リトグラフ、エッチング、ビュラン、メゾチント、木版、ジークレーなどの版画技法が存在します。陶磁器作品でも釉薬の種類や使い方で表現方法が異なります。どの技法が高い評価を得ているかは作家ごとによって異なりますが、一般論として版画(シルクスクリーン・リトグラフ等)より原画(油絵・日本画等)の方が良いとされています。詳しくは買取品目の各ページをご覧ください。

4、図柄

図柄はモチーフとも呼ばれ、何を描いているかです。宗教画・人物画・風景画・動物画・静物画・抽象画などがあります。中世ヨーロッパでは図柄のランクが存在し、宗教画や人物画などが価値あるものとされていました。反対に風景画などは評価が低く、バルビゾン派(ミレーなど)が風景画の地位を押し上げたと言われる歴史がありました。現在は図柄で優劣はありませんが、作家の代表作に用いられた図柄かどうかが重要です。作家の名前を聞いたときに連想する図柄が高価買取しやすい傾向です。あと、画集に掲載されている作品だと評価が上がることもあります。

5、年代

その作家がいつ制作した作品かどうかです。多くの作家は晩年の作品が最も評価が高いですが、晩年になるにつれて作品のパワーや創造性が劣る作家もいます。評価が確立されて成熟した時に描かれた作品が良いとされています。ただ、数千万円~億を超える作家は再評価される事もあるので、良いとされていた年代が変わるケースもあります。

6、コンディション

絵画・美術品は出来立てほやほやの作品から、数百年経過しているオールドマスターの作品まであります。年を重ねるほどダメージは出やすく、ダメージがあると評価が下がります。ただ、100年以上経過している作品ですと、少なからずダメージが出ていますので程度により判断することが多いです。どちらにしても完品の状態が理想です。

7、付属品

多くの美術品には付属品があります。絵画ですと額縁・黄袋・タトウ箱・鑑定書・共シールなどが挙げられます。陶磁器・掛軸・茶道具などは共箱・栞・共布などがあります。このような付属品の有無や内容も評価に影響します。例えば共箱や共シールがないと大きく評価を下げる作品もあります。鑑定書が無いと市場に流通できない作品があります。

8、市場動向

需要と供給の関係に大きく影響するのが市場動向です。美術業界にはアーティスト・美術館・批評家・ギャラリスト・コレクターなど様々な登場人物で成り立っています。また、絵画・美術品は嗜好性が強いものなので景気にも左右されます。
例えばバブル期には非常に高価な金額で作品が流通し、リーマンショック後は驚くほど市場が冷え込みました。
値段が上がるタイミングも様々で、有名なコレクターが作品を購入する、世界的なギャラリーの取り扱い作家になる、美術館で個展を開催するなどが代表的です。
ここまで挙げた7つのポイントよりも最も複雑でデリケートな要素です。

査定には何が一番重要なの?

重要な要素は、<作家>、<技法>、<市場動向>です。この3つのポイントで大体の買取価格が決定します。
<作家>や<技法>は知識が重要で、<市場動向>は経験と情報収集能力が必要です。様々な要素が複雑に絡み合った結果、最終的な数字が決定される仕組みになっています。

購入金額は参考程度!

購入時期や購入場所によって金額は変わります。
冒頭で簡単に説明したプライマリーマーケット(一次流通)は作家の人気と大きさである程度決まるのと、販売の窓口が少ないので価格は比較的安定していると言えます。
しかしながら、セカンダリーマーケット(二次流通)は異なります。
同じ作品でもインターネットオークションで手に入れるのと、高級百貨店から手に入れるのと同じ金額にならないのは周知のとおりです。作品を販売する過程でどれほどの人や物が使われているかによって売値に反映しますので、本質的な価値とはかけ離れた金額設定になる事があります。このように、購入時期や場所によって金額が変わりますので買取時は参考程度で聞くことが多いです。

バブル期の購入金額は要注意!

バブル期の販売価格は更に注意が必要です。
業界の諸先輩方の話を聞くと非常に良き時代だったそうで、絵画・美術品だけではなく不動産・株式・ゴルフ会員権などと合わせて投資の対象とされていました。投機の対象になってしまうと作品価値の実態からかけ離れて値段が膨らみます。大きく膨らめば反動で萎みます。バブル崩壊後の不動産価格の下落や、ゴルフ会員権の扱いを見れば一目瞭然でしょう。

しかし、すべての作家が下落しているわけではありません。多くの作家はバブルの被害者になってしまいましたが、アメリカの現代美術作家・中国美術は昔の方が割安でした。当時から高額でしたが、現在の価値に比べたらはるかに安かったです。本当に価値があるものは景気に関係なく評価されると感じましたが、これはごく一部の例です。

最終的には専門業者に聞きましょう

絵画・美術品の買取価格の決め方も、なんとなくではなく明確な基準が存在します。しかしながら、その基準も1つの柱ではなくて何本もの柱で成り立っています。信頼できる業者に任せることが、良い売却につながる第一歩です。絵画・美術品買取専門店 獏では、知識と経験を日々時代に合わせて磨き上げています。相場の変動がある美術業界ではデータを更新し続けることが重要です。是非ご相談ください。