山下清(やましたきよし/1922年3月10日-1971年7月12日)は、「日本のゴッホ」や「放浪の画家」と称された日本の画家です。代表作品には「花火」や「東海道五十三次」、「桜島」、「富士山」などがあります。数々の作品を世に送りだし、現在も美術館では数多くの美術品が展示・紹介されています。
そこで今回の記事では、山下清の代表作や作品の有名な手法についてまとめました。山下清の作品がお好きな方や現在絵画を所有している方にはとくにおすすめです。
「裸の大将放浪記」のモデルは山下清だった!!
「裸の大将放浪記」は、1980年から放送されたテレビドラマ作品です。人気が高い作品で、過去に何度も再放送を行っています。画家・山下清をモデルにしたフィクションで、芦屋雁之助(あしやがんのすけ)が演じていました。
戦時中から終戦、放浪の天才画家になるまでが描かれています。貼り絵・ちぎり絵を制作する際は手法や構図、作風などの設定は実際の山下清作品に合わせている形です。
1981年7月21日には、劇場映画「裸の大将放浪記~山下清物語~」が全国公開になりました。本作品は、国際障害者年記念作品として制作されています。
ドラマのモデルにもなった山下清の代表作
山下清の代表作品を簡単にまとめました。詳細は次の通りです。
「長岡の花火」
出典元:@長岡花火デザインプロジェクト(株式会社中越)
長岡の花火(貼り絵)は1950年に制作された作品で、山下清が28歳のときに完成しました。大小さまざまな花火がとても印象的かつ特徴的で、美しいです。水面には、打ち上げられた花火が写っています。多くの人々が集まっている様子も、とても繊細に描かれていました。
・桜島
・日本平の富士
・東海道五十三次
・ひまわり など
山下清の作品の有名な手法
今回は、山下清の作品の有名な2つの手法について簡単に解説します。詳細は次の通りです。
・ちぎり絵
・ペン画
各手法の詳細をまとめました。
ちぎり絵
山下清のちぎり絵の最大の特徴は、鋭敏な観察眼と繊細な色彩感覚から生まれた細かく繊細な描写です。色紙をたった3ミリほどにちぎって貼りながら複雑かつ奥深い色合いを表現しています。
また、異なる色の色紙を重ねることでより立体感のある作品に表現しているのも特徴的です。紙を丸めたこよりを使って、作品により臨場感と立体感を与えています。
ペン画
山下清のペン画は、油性マーカーを使って描かれています。ちぎり絵(貼り絵)とはまた違った印象を受ける作品が多くありました。
作品自体は記憶を頼りに制作されているため、一つひとつのペンの動きに一切迷いやためらいがありません。まるで一筆書きのような動きが特徴的です。ペン画のなかには黒一色のものから複数の色ペンが使われている作品もありました。
山下清の作品が鑑賞できる美術館
今回は、山下清の作品を鑑賞できる3つの美術館をご紹介します。詳細は次の通りです。
・山下清放浪美術館
・上牧温泉辰巳館
・古い町並み美術館
各美術館の情報をまとめました。
山下清放浪美術館
出典元:放浪美術館~山下清の世界~山下清放浪美術館(平成2年12月開館)は、およそ170余点の作品を展示している日本初の常設美術館です。館内には貼り絵作品を主催として陶磁器や点描画、スケッチ作品などさまざまな美術品が展示されています。
また、人気の顔だしパネルやグッズが購入できる売店など施設内の充実度も高いです。公式HPでは、パンフレットがダウンロードできたり特別割引券を入手できたりします。
・名称:山下清 放浪美術館
・営業時間:4~9月9:30~18:00/10~3月9:30~17:00
・料金:一般800円(団体700円)/小・中学生400円(団体300円)
・アクセス:〒391-0001 長野県茅野市ちの2764-3
・電話番号:0266-72-9908
・公式HP:放浪美術館~山下清の世界~
上牧温泉辰巳館
出典元:月夜野 上牧温泉 辰巳館月夜野上牧温泉辰巳館では、大壁画「大峰沼と谷川岳」を鑑賞できます。本館は、山下清本人も何度か訪れた経験がある宿です。
辰巳館の山下清ギャラリーでは「登龍」や「はにわ風呂」など、他にもさまざまな作品を見られます。山下清作品を鑑賞したい方や本人が過ごした宿で観光したい方にはとくにおすすめです。
・名称:月夜野 上牧温泉 辰巳館
・営業時間:辰巳館の営業時間に準ずる
・料金:-
・アクセス:〒379-1303 群馬県利根郡みなかみ町上牧2052
・電話番号:0278-72-3055(代)
・公式HP:月夜野 上牧温泉 辰巳館
古い町並み美術館
出典元:高山美術館 山下清 原画展古い町並み美術館山下清原画展には、原画120・記録写真25点が常設展示されています。「山下清なりきり撮影スポット」と呼ばれる、本人になりきって同じ服を着用し撮影をする人気スポットもありました。
館内にはお土産コーナーや休憩スペースなどがあるので、1日中楽しむことができます。
・名称:古い町並み美術館 山下清原画展
・営業時間:【平日】11:00~16:00(15:40最終入場)【土日祝日】11:00~17:00(16:40最終入場)
・料金:一般(大人)700円/中・高校生400円/4歳~小学生250円/幼児無料
・アクセス:〒506-0841 岐阜県高山市下三之町1-19
・電話番号:0577-36-3124
・公式HP:高山美術館 山下清 原画展
ヤフオク等のオークションで販売されている山下清の作品は本物?ニセモノ?
現在、ヤフオク等のオークションサイトには山下清作品が販売されています。出品価格は数百円から数十万円まで、かなり幅が広いです。
販売されている作品のなかには、既に購入されているものもありました。山下清の作品の販売や購入をする上で、ヤフオク等のオークションを利用している方がいることがよく分かります。
ただ、出品されている山下清の作品が本物かニセモノかを判断するのはとても困難です。もし本物であったとしても、作品の価値にあう正しい値段で提示されていない可能性があります。
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