小畑多丘の買取価格とポイント
1980年 ~ 現在に至る。
埼玉県生まれ。1999年にブレイクダンスを軸としたヒップホップユニットを結成、自身もブレイクダンサーである。2006年東京藝術大学美術学部彫刻学科卒業、2008年同大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。B BOY(ブレイクダンサー)の等身大の木彫作品を中心に、ドローイングや版画などの平面作品も手掛ける。2009年より国内外にて個展開催およびグループ展に参加。日本各地、ロンドン、パリ、ニューヨーク、シンガポール、香港、韓国にて作品を展示している。
小畑多丘の作品の買取ポイント
小畑多丘の作風
小畑多丘と言えば、B BOYをモチーフにした作品でしょう。自身がダンサーであるがゆえに、木彫も「実際ありえない動き」のものは作らないように心がけているらしく、まずデッサンを何パターンか描いて、首や手足の動きが不自然にならないように気を付けているそうです。大きい作品になるとパーツごとに制作し、全て繋ぎ合わせて隙間を埋め、表面を滑らかにして全体像を作っていきます。スニーカーなど細部にもこだわり、ブレイクダンス文化への熱いリスペクトが溢れています。空間が途切れないように木彫作品から台座を省くのも小畑作品の特徴と言えるでしょう。
木彫の他には平面作品も制作しています。紙の上にスプレー塗料をたっぷりと噴射し、それをヘラで伸ばしてゆき、その塗料が薄く無くなってしまうまで伸ばしていく。彫刻は大まかに作品のイメージが出来上がったうえで彫り進めていきますが、平面作品は塗りだしてから方向性が決められるフリースタイルなところが気に入っていると言います。木彫、ドローイング、版画、フィギュアなど制作は多岐にわたり、今後目が離せません。
小畑多丘の現在の評価と価値
評価が高い作家のひとりです。他の作家と同様に版画よりも原画の方が高く、マルチプルより1点モノの方が高いです。ただ、パステルなどの原画よりも木彫作品の方が高価買取しやすいです。作品のサイズや内容によって買取金額は異なるため、小畑多丘作品のご売却をご検討の際はお気軽にご相談ください。