岩波昭彦の日本風景・海外風景の買取価格とポイント
1966年~現在に至る。
長野県茅野市生まれ。1989年に多摩美術大学絵画科日本画専攻(加山又造クラス)を卒業し、同年信州美術会会員に推挙される。1991年に産経新聞社東京本社入社、美術記者会会員となる。第34回安井賞展推薦委員・第10回宮本三郎記念賞推薦委員となる。1992年に日本画家・松尾敏男に師事する。1994年に諏訪大社上社「天正古地図」模写に従事する。茅野市功労篤志寄付者として表彰を受ける。1995年に日本美術院の院友に推挙される。1996年に日本画家・那波多目功一とイタリア・パリ・スケッチ旅行に参加する。2005年に愛媛県美術館に作品《マンハッタン》四曲屏風一隻など8点が収蔵される。2006年~2008年にかけて紺綬褒章を受章する。2009年から産経新聞夕刊フジ連載小説の挿絵を担当する。2016年に日本美術院特待に推挙される。
国内では上野の森美術館、外務省、諏訪大社など、海外ではワシントン大学や在ミラノ日本総領事館などに収蔵されている。
買取ポイント
岩波昭彦の作風
日本画家・岩波昭彦といえば、<風景>を題材にした絵画作品ではないでしょうか。
近年最も人気がある現存日本画家の1人で、販売作品もすぐに売り切れるそうです。日本画で使われる<岩絵の具>の素材感を活かした、光の描写は素晴らしく、夜の風景を描かせたら右に出る作家はいないのではないでしょうか。細かい描写も美しく、日本画という技法だからこそできる芸術を見さしてくれます。
風景以外にも作品を制作していますが、買取業者の立場からすると代表作が最も評価しやすいです。
岩波昭彦の現在の評価と価値
現在もデパートを中心に精力的に個展を開催している実力派人気作家です。美しい表現方法と日本人に馴染みやすい作風で人気を博し、高い評価を得ている作家のひとりです。
現役作家のためセカンダリーマーケットではまだ相場が決まっていると言えないです。問い合わせ時点での評価をもとに買取金額をご提案させていただきます。
高価買取のポイントは、<ニューヨーク>でしょう。
岩波昭彦の風景画は主に2種類あります。日本の神社仏閣を描いた作品と、アメリカ・ニューヨークを描いた作品です。どちらも人気がありますが、高価買取しやすいのはニューヨーク・マンハッタンを描いた作品です。世界的に見ても独特な絵画技法の日本画と西洋の中心地であるニューヨークのミスマッチが素晴らしいです。では、大まかに構図を分けて見ていきましょう。
① 海外風景(青)
ニューヨークの風景を青色ベースで描かれた日本画が最も高価買取しやすいです。イタリヤなどの風景も描いていますが、岩波昭彦はニューヨークです。特にNYのシンボルであるタイムズ・スクエアやクライスラービルなどのモチーフが良いとされています。基本的に数十万円台の買取が多いでしょう。
② 海外風景(黒)
画面の色調が黒色ベースの作品です。青色ベースの作品と比べると評価は下がりますが、クールでシックな印象が好きな方も多いです。具体的な金額は作品のサイズやコンディション等により決定します。
③ 日本風景
円覚寺や薬師寺などの日本の神社仏閣を描いた作品です。当然ですが日本画との相性も良く、美しい作品が多いです。しかしながら、岩波昭彦の代表的なモチーフとは言えず若干評価が下がります。
日本画は保存状態によりシミなどのダメージがでる場合があります。状態により評価が変わるため、保管には注意が必要です。日本画は共シールの有無も買取価格に影響します。鑑定書等は必要ないため、お気軽にご相談ください。