現代アーティスト 村上隆
1962年~現在に至る。
日本の現代美術家。東京都生まれ。有限会社カイカイキキ創業者。1991年の<TAKASHI,TAMIYA展>でアーティストとしてデビューする。1993年に東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程を修了する。2008年にアメリカ・タイム誌で<世界で最も影響力のある100人>に選出される。2010年にベルサイユ宮殿にて個展を開催する。若手アーティストのプロデュース、展覧会のキュレーションも積極的に行う。弟は日本画家・村上裕二。
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村上隆が若手アーティストの教育を支援するイベントや
会社を紹介
GEISAI(ゲイサイ)
GEISAIは村上が主宰する現代美術の祭典で、名称は美術大学の学園祭が由来となっています。2001年の村上隆個展に付随したイベントとして「芸術道場GP」を開催、それから半年に1回のペースでGEISAIと名称を替え祭典を行っています。スカウト審査や様々なアーティストのブース出展など、若手に多くのインスピレーションを与えている上に、安野モヨコや草間彌生、佐藤可士和やみうらじゅんなど豪華な審査員を迎えることでより一層イベントを華やかなものにしています。2014年に参加型イベントとしてはいったん終了し、現在は「GEISAI∞infinity」としてアーティスト・クリエイタ―招聘型プロジェクトとして開催されています。
KaikaiKiki(有限会社カイカイキキ)
有限会社KaikaiKikiは、2001年村上隆によって設立された企業です。村上個人の制作や作品発表のみならず、若手アーティストたちを正社員やアルバイトとして雇用して教育や制作のサポートを行っています。本社は元麻布、制作スタジオは埼玉県三芳、中野ブロードウェイにカフェとギャラリー、他北海道と京都、さらにニューヨークにもオフィスを開いており、アーティストの設立する会社としては世界最大の規模を誇ると村上本人も自負しています。チャンスの少ない若手アーティストに機会を与えるだけではなく、礼儀作法などといった教育・マネージメントも厳しく行っており、世界に通用する若手芸術家がここから発掘される日もそう遠くはないように思えます。
村上隆の買取ポイント
村上隆の作風
村上隆といえば<スーパーフラット>をテーマにした美術作品ではないでしょうか。DOB君やマイロンサムカーボーイなど話題作を私たちに提供してくれました。コンセプトを重視する世界の流れを理解し、日本のサブカルチャーと美術品などのカルチャーをフラットにして現代美術のメインストリームであるアメリカに乗り込みました。結果はオークションの落札価格やルイヴィトンなどの一流メゾンとのコラボレーションを見れば一目瞭然でしょう。獅子奮迅と闘う姿勢が作品から見て取れます。
近年は「ドラえもん」とコラボレーションした作品で話題になり、ファンの裾野を広げました。
村上隆の現在の評価と価値
世界的ギャラリー・ガゴシアンに所属する数少ない日本人です。作家のアイデンティティはベールに包まれている事が多いですが、村上隆ほど透明性があり、作家のキャラクターを知る事ができる人はいないのではないでしょうか。数々の著書を出版して大々的に自身の考えを述べ、現在はSNSなどでも発信をしています。ルイヴィトンやデザイナーのヴァージル・アブローなどとコラボレーションをして、世間での認知度も高まっています。また、特筆すべき点は自身の作家活動だけではなくギャラリストとしての顔も持っています。Kaikai Kiki Galleryの代表としてMADSAKI、Mr.、青島千穂、タカノ綾などのアーティストを抱えて、世界に発信しています。世界で認められ、著書を数多く残し、後進の育成にも努めるスーパースターのような存在です。
村上隆の版画(シルクスクリーンなど)の相場は?
国内のマーケットに流通している作品の多くは版画作品です。作品数も多く、具体的な金額はそれぞれの作品次第です。ただ、版画作品は【シルクスクリーン】と【ポスター(オフセット)】に大別されます。買取金額は数万円台から数十万円台と様々ですが、シルクスクリーンで制作された方が評価は高くなるでしょう。村上隆の版画作品のご売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
版画の買取について詳しくみる村上隆が今人気沸騰中の理由はYouTuberヒカルとのコラボ
この企画を初めに持ち掛けたのは、なんと村上隆の方からだったと本人が語っています。村上が初めてヒカルのyoutubeを見たのは2019年でした。かなりの年齢差があるにも関わらず、村上はヒカルの動画の中に過去自分が体感した「漫才ブーム」時代のビートたけしの芸風と似た斬新さと面白さを感じ取ったと言います。その後、蜷川実花と食事中に彼女がヒカルのマネージャーと知り合いだという話から、実際にヒカルに会うことになったそうです。その後数回の対面を経て、村上からグッズを作ろうかという話を持ち掛けていき、コラボクッションを作るという経緯に至りました。ヒカルの動画内でもクッションが置かれていることから10代や20代の若いファンからの認知度が高まったのではないでしょうか。ヒカルの父親より年上の村上ですが、ヒカルの若さや爆発力・企画力にとても惚れ込んでいるようで、グッズ販売に至っては「アートのメモリアルな事件の共犯者になってください」と本人も語っています。
今話題のNFTにも積極的!
今話題のNFT(Non-Fungible Token)は、「非代替性トークン」の意味で、「唯一無二で替えが効かないデジタル資産」というものです。暗号通貨を用いて売買されるデジタルアートは自分だけのものになるため、一般層だけでなくコレクターにも人気が高く、今後高騰する可能性が非常に高いマーケットです。村上隆も2021年11月に世界的NFTデザイン集団「RKFKT Studios」とコラボし「Clone X」のアバターをランダムに組み合わせたNFT作品2万点を出品しています。2022年5月にはニューヨークで個展を開く予定で、「Clone X」だけではなく2021年3月に一度出品して取りやめた村上初のNFT作品「Murakami.Flowers」の絵画と彫刻作品なども展示予定だということです。
村上隆の現在の活動は?
現在は若手アーティストの育成にも注力しており、サブカルの発信地とも言える中野ブロードウェイにギャラリーを構えています。様々な展示を行われており、作家の作品を購入することも可能です。村上の代表作ともいえる「Mr.DOB」のフィギュアはもちろん、ポスターやTシャツなどの他にパティスリーで村上デザインのかわいいクッキーも販売されています。一般的な販売サイトとは異なり、ごく短い期間に限定して販売されているため、気に入った作品があればすぐに購入する事をオススメします。
村上隆の作品が購入できるサイトはコチラ
現代アートで有名な村上隆の代表作品一覧
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シーブリーズちゃん
(2020年)
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どこでもドアと とっても良い日のスケッチ
(2020年)
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HOLLOW MAN
(2018年)