画家・小田切訓の絵画・油絵の買取価格とポイント
1943 – 現在に至る。
日本の洋画家。北海道出身。札幌旭丘高校を経て明治大学を卒業する。1975年にブロードウェイ新人展に入選する。1976年にブロードウェイ新人展の特別賞を受賞する。1977年に東京にて個展を開催する。同年、示現会と東光会展に入選する。1979年に現代洋画精鋭選抜展の銅賞を受賞する。同年、日展に入選する。1980年に示現会の佳作賞を受賞する。1982年から84年まで示現会の奨励賞を受賞する。1986年に現代洋画精鋭選抜記念大展の銅賞を受賞する。1988、89年と日展に入選する。1990年に示現会安田火災美術財団の奨励賞を受賞する。1991~2000年まで日展に入選する。2014年以降は無所属となる。2015年に紺綬褒章を受章する。
2021年最新の買取ポイント
個展や美術館も開いていた小田切訓の作風
小田切訓といえば、<青空><教会><運河><新緑>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。冬の風景画も素敵ですが、新緑の中に流れる運河を描く作家といえばこの方でしょう。光を存分に浴びた新緑はダイヤモンドのように輝きを放ち、生命の力強さや活力を感じられます。北海道出身のため、冬の期間が長く雪国の厳しさを知っているからこそ、新緑の思い入れが強く、それがキャンバス上に表現されているかもしれません。
国内の風景や海外の風景問わず、人気があります。抽象絵画のようにコンセプトを理解する必要もなく、フラットな心持で鑑賞できる作品です。小田切訓が描く風景画は老若男女問わず高い評価を得ています。
小田切訓の現在の評価と価値
現在も評価が高い作家のひとりです。幅広い人に受け入れられる作風で多くのファンをつくりました。長い間活躍している作家のため、相場を形成するには十分な作品が市場に出回っています。市場での相場をもとに買取金額を決めさせていただいています。
高価買取のポイントは<明るさ>です。トーンを抑えられている作品よりも、太陽の光を存分に浴びている瑞々しい作品の方が評価しやすい傾向です。
買取査定額は構図やコンディションによって異なります。お気軽にご相談ください。
作品の保管方法や注意点
油絵作品はワレやカビ等のダメージがあると買取金額が下がるため、保管状態には注意が必要です。小田切訓の油絵を多数買取してきましたが、飾っている作品よりも押し入れなどにしまっている作品の方が、ダメージが発生している確率が高いです。
小田切訓の作品は春から夏にかけての緑鮮やかな季節と、冬の風景を描いた落ち着いたトーンの作品があります。季節感が出る作品は年中飾るのではなく、掛軸のように時期に合わせて掛け変える方が多い印象です。しかしながら、次第に掛け変えが面倒になり同じ絵を飾り続けるようになり、そうなってしまうと押し入れなどにしまったままになります。人間が生活している場所と比べると保管環境は悪くなり、ダメージが蓄積され、ワレやカビが発生するという流れになります。
絵画作品は飾って楽しむため、ダメージが発生していると評価が下がります。
小田切訓の代表作品
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西教会のある運河(油絵)
しっかりと描き込まれており、十分なサイズです。買取査定額は10万~15万円前後となります。
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運河を航く(油絵)
真っ青な空が印象的な風景です。奥行きがある作品で、8万~12万円前後の買取査定額となります。
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白い函館(油絵)
出身地である北海道の景色です。山の上から描いたような珍しい構図です。買取査定額は5万~8万円前後となります。