版画

獏で買取できる
版画関連のカテゴリ



版画の買取実績

  • 版画

    347シリーズ PL283

    パブロ・ピカソ

    23

    店頭買取 東京 男性・50代
    価格設定の背景

    円安の背景から買取金額が若干上がっております。多少のダメージが出ておりましたが、しっかりと査定させていただきました。

  • 版画

    梔子妃の柵

    棟方志功「梔子妃の柵」

    220

    店頭買取 大阪 男性・40代
    価格設定の背景

    「大首絵」と呼ばれる女性の顔が描かれた作品は特に人気があります。こちらの作品は以前の鑑定書でしたが作品を拝見し判断させていただきました。

  • 版画

    雲の部屋

    有元利夫

    27

    出張買取 東京 男性・50代
    価格設定の背景

    数少ない版画作品でも人気がある方の図柄です。色が抜けている事が多い作家ですがコンディションも良く精一杯評価させていただきました。

  • シルクスクリーン

    灰皿

    草間彌生「灰皿」

    250

    出張買取 女性・40代
    価格設定の背景

    2019年頃の現代アートバブルの勢いそのままに市場価値が上昇しております。買取時点での相場をチェックして最大限の買取金額でご提案させていただきました。

  • 版画

    凝視

    斎藤清

    40

    出張買取 大阪 女性・70代
    価格設定の背景

    根強い人気があり、冬景色以外では猫や仏のモチーフが人気です。しっかりとした眼差しと背景とのバランスが調和しております。

  • 版画

    恋するマイアミ

    鈴木英人

    15

    出張買取 東京 男性・30代
    価格設定の背景

    最も人気があるスポーツカーがモチーフです。他のモチーフですと10万円に満たない事も多いです。

  • 版画

    小鳥と魚の友愛

    長谷川潔「小鳥と魚の友愛」

    60

    店頭買取 男性・50代
    価格設定の背景

    作家を代表とする技法【マニエール・ノワール】で制作された作品です。しっかりと査定させていただきました。

  • 版画

    三尊仏の柵

    棟方志功「三尊仏の柵」

    65

    出張買取 愛知 女性・30代
    価格設定の背景

    色が付いている方が良いとされていますが、仏をモチーフにした作品は人気があるため精一杯評価させていただきました。

  • 版画

    ミレニアムクイーン

    松本零士「ミレニアムクイーン」

    10

    出張買取 愛知 男性・40代
    価格設定の背景

    没後、徐々に市場価値を上げている印象です。買取させていただいた時期は相場が上がっているタイミングだったため、相場上昇分をしっかりと反映させていただいたました。

  • 版画

    サーカスM504

    マルク・シャガール

    141

    店頭買取 福岡 男性・30代
    価格設定の背景

    ヤケなどのダメージが出ておりましたが、その中では精一杯評価させていただきました。

版画を買取のお客様の声

  • 「チャールズファジー-City Promenade」をお買取り

    ★★★★★

    出張買取/ 福岡/ 男性・30代/

    レビューコメント

    担当の方が非常に知識豊かで、版画の価値や歴史について詳しく説明してくれました。買取価格にも満足しており、信頼できる店だと感じました。ありがとうございました。

    “この度は当店「獏」をご利用いただき、誠にありがとうございます。お客様からの嬉しいレビューを拝見し、大変感激いたしました。当店では、お客様の大切な版画を高く評価し、丁寧に取り扱うことをモットーとしております。これからもお客様の期待に応えられるよう、スタッフ一同精進してまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。 ”

    立石
  • 「桜井孝美-出番のないベンチ(弱者に譲った応援席)」をお買取り

    ★★★★★

    出張買取/ 東京/ 女性・40代/

    レビューコメント

    最初は不安でしたが、担当の方の親切な対応に感動しました。版画の状態を丁寧にチェックしてくれ、適正な価格を提示してくれたので安心しました。大切な作品を手放すのは辛かったですが、良い手に渡ったと思える取引でした。

    この度は当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。お客様からのお褒めの言葉、大変励みになります。当店では、お客様のお持ちの版画を一点一点丁寧に査定し、適正な価格で買取させていただいております。お客様にご満足いただけるよう、これからも品質とサービスにこだわってまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

    金久
  • 「版画-一式」をお買取り

    ★★★★★

    出張買取/ 広島/ 女性・80代/

    レビューコメント

    版画を5点買取していただきました。担当の方が私の持っていた版画の価値を正確に評価し、高価買取してくれました。接客態度も素晴らしく、信頼できる専門店だと実感しました。ありがとうございました。

    お客様から高評価をいただけたことは、私たちにとって大きな励みとなります。当店では、お客様の作品に対する思いや価値を尊重し、丁寧に査定し、迅速にお支払いすることを心がけております。今後とも、お客様に満足いただける専門店であり続けるよう、努力してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

    山本
  • 「鶴田一郎-ジャパンレインボー」をお買取り

    ★★★★★

    出張買取/ 名古屋/ 男性・70代/

    レビューコメント

    版画の査定と買取をしていただきました。公正な価格評価に満足しています。担当の方はとても親切で、私の疑問に丁寧に答えてくれました。ありがとうございました。

    この度は当店の版画査定・買取サービスをご利用いただき、誠にありがとうございました。ご満足いただけたとのことで、大変嬉しく思います。当店では、お客様の大切な版画を公正かつ高価に査定・買取することをモットーとしております。今後とも、お客様のご期待に沿えるよう、サービスの向上に努めてまいります。またのご利用を心よりお待ちしております。

    立石
  • 「版画-一式」をお買取り

    ★★★★★

    店頭買取/ 大阪/ 女性・50代/

    レビューコメント

    版画を3点査定していただきました。私の父が持っていた版画について作者の背景などを丁寧に教えてくれました。彼らの専門知識が感じられ、安心してお任せできました。また利用する機会があれば、間違いなく獏さんを選びます。

    “お父様の版画の査定をご依頼いただきありがとうございました。貴重な作品を拝見させていただき、その歴史や意義についてお話しできたことは大変光栄でした。当店では、版画の査定や買取に関する豊富な知識と経験を持っておりますので、お客様のご要望に応えられるよう努めてまいります。今後とも当店をご愛顧いただけますと幸いです。 ”

    立石
  • 「東山魁夷-朝濤」をお買取り

    ★★★★★

    郵送買取/ 東京/ 男性・50代/

    レビューコメント

    遺品整理で出てきた版画を査定していただきました。版画の価値をしっかり評価してくれました。説明も分かりやすくて、安心して売ることができました。ありがとうございました。

    この度は、遺品整理の際に当店をお選びいただき、誠にありがとうございました。版画の価値を正しく評価し、わかりやすい説明を心掛けておりますので、お客様が安心してご売却いただけたと伺い、大変嬉しく思います。当店では、お客様にご満足いただけるよう、常に専門知識の向上と丁寧な対応を心掛けております。今後もお客様の大切な作品に対して最適なサービスを提供し続ける所存です。

    小林

査定士紹介

  • 小林 査定歴:13年 得意分野:美術品全般

    美術品・芸術品とは文化です。しかるべき状態で後世へ残すべきだと考えております。人それぞれ美術品に対しての好みや熱量は異なる事が多く、最も悲しいのは専門外の業者に処分依頼をしてしまうケースです。 詳しくみる
  • 山本 査定歴:6年 得意分野:九州エリアの陶磁器

    私には業務の中で大切にしている考え方があります。それは、「作品だけでなくお客様の思い出もお取り扱いしている」という事です。何気ない風景画や人物画が実はお客様にとっては思い出の場所だったり、ご家族を投影したものだったりします。それを手放されるという事は非常に苦しいことかと思います。 詳しくみる
  • 楜澤 査定歴:2年 得意分野:ファインアート

    小学生の頃にモーリス・ユトリロの≪コタン小路≫という作品に魅せられて絵画に関心を持ち始め、学生時代は西洋美術史を専攻しておりました。 美術館や画材・額縁店でのアルバイトを経て一度は教育関係の職に就いたのですが、やはり美術に関わるお仕事をしたいという思いが強く、獏に入社をして現在に至ります。 詳しくみる
  • 正村 査定歴:3年 得意分野:絵画・陶磁器

    美術品が昔から大好きで、縁があり美術品の買取専門店でお仕事をさせていただいております。 日々多くのお問合せやさまざまな作品やお客様と出会う中で気づき、私が大切にしていることがあります。 詳しくみる
  • 立石 査定歴:4年 得意分野:現代アート

    美術品に携わる仕事を始めてまず感じたのが、単に商品の売買を行う仕事ではないというところでした。 ほとんどの方にとって当てはまることだと思いますが、私もこの仕事をしていなかったら絵画や茶道具、骨董品などに触れることは少なかったと思います。 詳しくみる
  • 金久 査定歴:3年 得意分野:油絵・版画

    美術品に携わる仕事は、単なる商品の売買ではなく、お客様の人生や歴史に触れる貴重な機会であると強く感じます。絵画や茶道具、骨董品など、一つ一つの作品には、作り手の想い、持ち主の思い出、時代背景などが込められており、それらを丁寧に読み解き、お客様に最適な提案をすることが求められます。 詳しくみる

取り扱い作家一覧

取り扱い作家一覧

版画買取対応エリア

全国で出張買取を行っています
お気軽にお問い合わせください

東京・愛知・大阪・広島・福岡に店舗を構え、日本全国で買取を行っています。
迅速な対応を心がけておりますので、是非お気軽にご相談ください。
美術品を押し入れに閉まっている・お部屋に飾っている状態でも大丈夫です。

出張料金は
無料です!
お気軽にご連絡
ください!

店舗情報


買取方法・流れ


  1. Step01

    まずはお気軽にお問合せ下さい。

    まずはお電話メールLINEにてお問い合わせください。
    ※内容により画像(写真)で判断させていただく場合もあります。
    お問い合わせ前に作家の名前や詳細など確認していただけるとスムーズですが、何も分からなくても大丈夫です。
  2. Step02

    出張査定(無料)

    出張買取(無料)専門のスタッフが約束の日時にご訪問させていただきます。
    当日、新たに査定して欲しいものがある場合も歓迎いたしますので、ぜひご用意ください。
    ※作品によっては後日買取金額の回答をさせていただく場合もあります。
  3. Step03

    現金お支払い

    査定金額にご納得いただけましたら、その場で現金にてお支払いします。
    当日中に作品も引き取りますので、基本的には1日で完結します。
    お振込にも対応しております。

    <必要書類>
    ※現住所が記載されているものに限ります。
    ・身分証明書 (運転免許証、保険証、パスポート、外国人登録証など)
  1. Step01

    電話/LINE/メールにてお問い合わせください

    美術品の詳細をわかる範囲でご教示ください。(作家名・サイズ など)写真を送付いただけると、より具体的な査定額のご案内が可能となります。
  2. Step02

    査定価格のご連絡

    いただいた情報を基に、おおよその買取金額をお調べしてご連絡いたします。
    査定は無料、金額にご納得いただけない場合は勿論お断りいただいて構いません。
    ※作品によっては、現物を見てからでないと判断出来かねる場合もございます
  3. Step03

    売却品を発送いただく

    査定価格にご納得いただけましたら、弊社から必要書類をお送りします。
    書類にご記入いただき、弊社東京本社宛に着払いにてお送りください。
    梱包材がお手元に無い場合、無料でお送りしますのでお知らせください。
    作品によってはお客様にご用意をお願いする場合もございますこと、予めご了承ください。
  4. Step04

    お荷物が弊社に到着

    コンディション等を確認させていただき、最終的な査定価格と登録番号を記載した「確認書」をお客様のご自宅へお送りします。
    ※最終的な査定価格にご納得いただけない場合はキャンセルも可能です。
    ※作品によっては返送時の送料をお客様負担とさせていただく場合がございます。
  5. Step05

    買取金額のお支払い

    必要な情報をご教示いただいた後、お客様指定の銀行口座へお振込みいたします。
  1. Step01

    電話/LINE/メールにてお問い合わせください

    完全予約制となりますので、まずお問い合わせをお願いいたします。
    美術品の詳細や、来店希望店舗・来店希望日時をお知らせください。
    内容によっては、この時点でおおよその買取金額をお伝え出来ます。
    【電話問合せ先】0120-89-0007(通話料無料)
    【店舗所在地】
    東京店:東京都大田区大森北3-5-7ロイヤルビル1階 詳しくはこちら>>
    大阪店:大阪市中央区内平野町1-1-5 西大手前ビル103号 詳しくはこちら>>
    福岡店:福岡市博多区諸岡2-4-1大和ビル103 詳しくはこちら>>
  2. Step02

    店舗へ美術品をお持ち込みください

    ご予約日時に、売却を検討されている美術品を店舗へお持ちください。
    ※売却時には身分証明書が必要です
    現住所が記載されている運転免許証・マイナンバーカード・保険証・パスポート等をご持参ください
    ※駐車場のご用意はございません。恐れ入りますが、近隣のコインパーキングをご利用ください。
    なお、福岡店は専用駐車場がございますので、ご希望のお客様はご案内いたします。
  3. Step03

    査定価格をご提示

    美術品を拝見し、査定価格をお伝えします。
    当日に売却せず、一旦お持ち帰りいただくことも可能です。
    ※作品によっては査定価格のお伝えが後日となる場合もございます
  4. Step04

    買取成立 お支払い

    査定価格にご納得いただけましたら、その場で現金にてお支払いいたします。
    お振込みも対応可能です。
  1. Step01

    お申込み

    まずはお電話・メール査定・LINE査定からお問い合わせ下さい。
    作品画像や詳細を合わせてお送りいただけますとスムーズにやり取りできます。
    まったく分からなくても問題ございません。
  2. Step02

    簡易査定

    いただいた情報をもとに大まかな落札予想金額をご提案させていただきます。
    オークションという性質上、希望的観測ではなく相場通りの金額でご提案させていただきます。

    鑑定書の取得が必要な作品の場合は当社で代行も承っております

  3. Step03

    作品のお預かり

    簡易査定にご納得いただけましたら作品をお預かりさせていただきます。
    出張・お持ち込み・宅配にて対応しております。
    お住いのエリアや作品の内容によってご相談させていただきます。
  4. Step04

    代行契約

    現物を拝見させていただき作品コンディション等をチェックさせていただきます。
    その後、具体的な最低落札価格を設定させていただきます。
    最低落札価格に満たない場合はご返却させていただきます。
    ご納得いただけましたら契約書を交わさせていただきます。
  5. Step05

    業者間オークションへ出品

    契約書通り進めさせていただきます。

    オークションにより強みのジャンルが異なるため、作品によっては別日になるケースもございます



  6. Step06

    お支払い

    落札金額から手数料を差し引いた金額をお支払いさせていただきます。

    具体的な手数料は下記を参照ください


    お振込みの場合はオークション終了後3営業日以内にご入金させていただきます。

版画のよくある質問

  • 版画の価格はどのように決まるのですか?

    版画の価格は、作家の知名度、作品の希少性、市場での需要、そして状態の良さによって決まります。有名な作家の作品や、状態が良く、数が少ない作品は高価になりやすいです。

  • 版画を保存する際に重要なことは何ですか?

    直射日光や湿気を避けることが重要です。また、適切な温度と湿度を保ち、酸性のない材料で保管することも大切です。これらは版画の色あせや紙の劣化を防ぎます。

  • 版画が本物かどうかはどうやって見分けるのですか?

    版画が本物かどうかを見分けるには、作家の署名や版数、出版社のマークなどを確認します。また、専門家による判断を受けることも一つの方法です。

  • 版画の保管方法についてアドバイスをください。

    版画は、シートの場合は中性紙で包んで、平らな状態で保管することが大切です。また、湿度と温度が安定した暗い場所で保管すると良いです。額装されている場合は、UVカットのガラスを使うと良いでしょう。

  • 適正な価格を知るにはどうしたらいいですか?

    複数の買取業者に相談して見積もりを取るのが良い方法です。インターネットでの評判や口コミ、過去の買取実績も参考になります。また、同じ作家の他の作品の買取価格を調べることも役立ちます

  • 古い版画を持っていますが、状態が良くない場合でも買取は可能ですか?

    状態が良くなくても買取は可能ですが、通常の価格に比べて価値は下がります。作家の名声や作品の希少性によっては、状態が悪くても価値がある場合があります。一度ご相談ください。

  • 限定部数によって価値はかわりますか?

    基本的に変わりません。一部の作家においてはAPやHCなどの限定部数ですと評価が下がることもあります。

  • 版画の技法によって価値はかわりますか?

    技法よりも作家の評価です。例外的に技法によって評価が変わることもありますが、作家次第です。例えば、ミロの作品では銅版画の方がリトグラフよりも高い評価を受けることがあり、ピカソの場合はリノカットの方が銅版画よりも評価が高い傾向にあります。

版画の買取相場

作家名 モチーフ 買取相場
千住博 ウォーターフォール 30~100
東山魁夷 白馬 20~90
有元利夫 蒼い風 ~70
草間彌生 かぼちゃ 200~1000
藤田嗣治 猫十態より 50~300
棟方志功 大首 ~300
浜口陽三 パリの屋根 ~140
長谷川潔 蝶のいる静物 ~20
草間彌生 ~400
藤田嗣治 オペラ座の夢 ~70
ウォーホル マリリン・モンロー 1500~3000
ウォーホル ムーンウォーク 1000~1200
キース・へリング POP SHOP ~350
ビュッフェ 風景 ~30
シャガール ダフニスとクロエ 10~150
ピカソ 347シリーズ 15~40
ピカソ 貧しき食卓 ~800
ローランサン 女性 ~5
李禹煥 港より ~25
カシニョール 人物 1~30

版画を高く売るポイント

 

綺麗な保存状態を維持しておく

作品が色褪せたり、破れたりしていないかを常にチェックし、適切な環境(直射日光が当たらない、湿度が低い場所)で保管してください。一度シミができてしまうと、それが作品にさらなる損傷をもたらしやすくなるため、シミが生じないようにすることが、作品の価値を維持する上での鍵となります。

額縁やマット、ガラスの状態も重要

額縁がオリジナルである場合や、作品を保護するためのマットやガラスが損傷していないかも評価の対象となります。可能な限りオリジナルの状態を保ってください。

版画の名称

版画のダメージを説明するためには<版画の名称>を理解する必要があるので説明させていただきます。版画は基本的に紙に摺られるものと説明しましたが、この摺った部分を《イメージ》と呼びます。サインや限定部数はイメージ外の摺られていない部分に鉛筆などで書かれることが多いです。シートを額装するときはサインや限定部数も見せるようにします。その見えている余白部分を《マージン》と呼びます。一部の木版作品はサインなどが書かれているマージン部分を隠して、イメージしか見せない額装があります。
額縁の内側に布で装飾されたものがあります。これを《マット》と呼び、作品の一部ではなく額の一部になります。では、以上のことを踏まえてダメージの種類を紹介させていただきます。

版画作品で想定されるダメージは<シミ><カビ><退色><ワレ><破れ><波うち>です。

シミは薄い黄色の「普通のシミ」と黒い点状の「点シミ」に分かれ、濃度が評価額に影響します。修復可能ですが、シルクスクリーンでは修復は難しく、B級品扱いとして大幅に評価が下がる可能性があります。カビもシミと同様に扱われ、退色は基本的に修復不可であり、色の抜け具合で評価が大幅に下がります。ワレや破れは致命的な瑕疵となり、特にワレはシルクスクリーンにのみ見られます。波打ちは湿気によるもので、シミやカビのリスクが高まります。

直筆サインや限定版の番号の確認

作家の直筆サインや、限定版であることを示す番号(エディション番号)がある場合、これらは価値を大きく左右します。はっきりと読み取れる状態にしておくことが重要です。

限定部数(エディション)とは?

限定部数(エディション)は、版画作品の価値を左右する重要な要素です。エディションには「ナンバリングエディション」と「アルファベットエディション」の2種類があります。ナンバリングエディションはアラビア数字やローマ数字で表示され、制作枚数と管理番号が示されますが、番号の順番は作品の評価に大きな影響を与えません。一方、アルファベットエディションはEA、AP、HC、PPなどの記載があり、制作者用の保存版としての意味を持ちます。以前はアルファベットエディションの方が希少とされ、ナンバリングエディションより高く評価されることがありました。しかし、現在では一部の海外作家によるアルファベットエディションが贋作の温床とされることがあり、評価が低下し、オークションでの取り扱いが拒否されるケースも出てきました。今後、日本でも同様の傾向が進む可能性があります。

証明書や保証書の有無を確認する

作品の真作を証明する証明書や保証書がある場合、これらは買取価格を高める重要な要素です。購入時に付属していたものは大切に保管してください。

作家の評判や市場での需要

作家の評判や作品の市場での需要も価格に影響します。人気のある作家や、市場で希少性が高いとされる作品は高価買取の対象となりやすいです。

希少性と来歴を明確にする

作品の希少性や、その作品の歴史(どのような経路で現在の所有者の手に渡ったか)も評価されます。来歴が明確な作品は、その真正性が高く評価されます。

版画の今後の動向

2024年現在、版画専門家はその道で一定の人気を保っていますが、原画を元に版画を作る作家にとっては、原画の人気が直接版画の需要に影響します。原画に魅力がなければ、それに基づく版画も市場での評価が得られにくいです。また、版画は比較的簡単に多数制作できるため、供給量を適切に管理しないと作品の価値が下がるリスクもあります。したがって、供給量の調整はこの分野での大きな課題です。

 

版画とは?特徴・歴史をご紹介

 

定義

版画とは色や形に応じて作った版を、紙などに刷って作る作品のことです。
当たり前ですが油絵や日本画とは異なる制作工程です。基本的には色ごとに版を作り、それを重ねることにより一つの作品になります。一番の違いは再現性でしょう。油絵や日本画は直接キャンバスや紙に描きます。版画は版を作ってしまえば、同じ作品を大量に何度でも制作できますが、絵画は基本的には同じ作品を作り出す事は困難です。

特徴

版画は他の芸術形式とは異なる、特有の魅力を持つ芸術です。この魅力の一つは、その制作過程にあります。版画の制作には、特定の技術や多くの手間がかかりますが、その結果として生まれる作品は、単なる複製品を超えた独立した芸術作品になります。 シルクスクリーン、リトグラフ、銅版画、木版画は、それぞれ独自の特徴を持つ版画技法です。シルクスクリーンは友禅染にルーツを持ち、衣類プリントなどにも使われる技法ですが、色の割れがデメリットです。リトグラフは1798年に発明され、石灰石と脂肪クレヨンを使い、色の重ね塗りで奥行きのある表現が可能です。銅版画は、銅板に物理的処理を加えて作る技法で、線を中心にした繊細な作品に適しています。木版画は最も古典的で、木の板に彫刻刀で凸部を作り、インクを乗せて刷る方法です。木目の温かみや版の出方の違いが作品の味を出します。これらの技法はそれぞれ有名な作家によって愛され、様々な作品で使用されています。

歴史

版画の始まりは木版画と言われていますが、年代に関しては様々な記録がありハッキリとしていません。1300年代後半からキリスト教の教義を広める目的で、聖地巡礼の記念や護符などで作っていたのが始まりの一つに数えられています。 1400年から1430年頃になると多くの木版画が登場して、木版本が作られるようになりました。木版本は文字を木版で刷り、挿し絵は手描きのものや、木版に手彩をほどこしているものがあります。 ちなみに、現在の印刷技術の基礎を築いたのがドイツ出身のグーテンペルク(1398~1468)と言われており、この印刷技術はルネッサンス期の三大発明の一つとされています。 このように版画の歴史は古く現代までに様々な表現技法が編み出されました。

版画は作家が制作するの?

版画制作はチーム制で、多くは<絵><彫><摺(すり)>で分業化しています。作家がすべて行なっている場合も少なからずありますが、殆どの作家はこのように分業化しています。絵を描く作家に目がいきがちですが、彫師と摺師の存在もとても重要です。それぞれ特別な技能が必要で熟練された職人ではないと作家が思う作品を表現することが困難です。
長谷川潔は長年頼んでいた摺師が亡くなった際に版画制作自体を辞めてしまったというエピソードがあり、チームの重要さが分かります。

高価買取されやすい版画作家

  • 草間彌生

    草間彌生

    国内で最も有名な現代アーティストは草間彌生ではないでしょうか。水玉を散りばめた南瓜(かぼちゃ)のモチーフなど、唯一無二のセルフプロデュースで圧倒的な知名度を誇ります。2019年には【無限の網#4】という作品が、某オークションで796万ドルという金額で落札されたことも記憶に新しいです。
    草間彌生は芸術の中心地であるニューヨークで結果を残した現代アーティストです。『ハプニング』で一躍有名となりました。セントラルパークやブルックリン橋などで米国旗の焼却、全裸のモデルたちの体に水玉の模様を描きだす等、数多くのハプニングを残しました。草間彌生はハプニングを通じて「既成の性にまつわる道徳観」や「ベトナム戦争」に対していくつものメッセージを送ったと言われています。現在では草間が生み出した作品はグッズや有名アパレルブランドなどに採用され、アートに興味がない層にも浸透しています。また、2017年には東京都新宿区弁天町に「草間彌生美術館」が設立されました。オブジェや空間芸術などを中心に、草間彌生の真髄を見る事ができます。

  • 藤田嗣治(レオナール・フジタ)

    藤田嗣治(レオナール・フジタ)

    藤田嗣治といえば<裸婦><猫><少女><自画像>など様々なモチーフで作品を制作しました。1919年ころから独自な乳白色の下地に、繊細な描線で描いた作風が藤田嗣治の代名詞と言えるでしょう。藤田嗣治が生前に制作された版画作品は、人気のため多くの作品が後世に残されました。描き込み具合等により評価額が決まります。「猫十態」、「魅せられたる河」、「小さな職人たち」等のシリーズ作品も多いです。版画の中では「猫十態」のシリーズが高い評価を得ています。
    通常の版画作品は直筆サインと限定部数がセットで価値づけされているものが多いですが、藤田嗣治の作品はサインや限定部数が無くても高額な作品もありますので、一度ご相談ください。

  • 棟方志功

    棟方志功

    棟方志功といえば<女性>や<仏>をモチーフにした絵画作品ではないでしょうか。ときに縄文的とか、青森の祭ねぶたのエネルギーとかと評される奔放な作風と旺盛な制作意欲は変ることなく晩年まで続いたとされ、作品に力強さが表れています。牛乳瓶の底の様な分厚い眼鏡が特徴的で作家自身のキャラクターも強烈です。高価買取のポイントは<大首>でしょう。大首と呼ばれる女性図が最も評価が高い作品の一つです。棟方志功の板画作品は大枠だけ木版で黒く摺り、色は紙の裏から手彩色で入れていきます。版画作品でも1枚1枚棟方自身が色を入れているので原画作品と同じく1点モノ扱いになります。

  • パブロ・ピカソ

    パブロ・ピカソ

    ピカソは多作の作家としても有名です。ギネスにも最も作品を残した作家として記録され、生前に約15万点を残しました。どれだけ一流の作家でも作品を作りすぎると需要と供給のバランスが崩れて市場価値が下がることが殆どです。実際に市場の反応を読めずに作品を作りすぎてしまい、市場価値の暴落を招いた作家も存在します。しかしながら、ピカソは世界で最も多作な作品でありながら、世界で最も市場評価が高い作家のひとりでしょう。版画というくくりだけでも約10万枚制作されています。作品の種類は約2000枚ですが、版画という性質上枚数が摺られため、このような枚数になります。これだけの数があれば高い作品もあれば安い作品も出てきます。注意すべき点はピカソだから何でも高いという訳ではなく、制作年代・技法・作品のモチーフ等で大きく金額が異なります。

  • マルク・シャガール

    マルク・シャガール

    初期の作風は印象派的でしたが、徐々に神秘的な作風を確立させます。エコール・ド・パリの中心的な人物であり、キュビスムやシュルレアリスムなどの前衛的な手法を独自に解釈し、ロシア系ユダヤ文化としてのアイデンティティを融合させた作風で大きな評価を得ました。旧約聖書やユダヤ文化を独自の解釈で描き、20世紀で最も評価されたユダヤ人画家ではないでしょうか。ピカソと同じくらい日本国内では非常に有名な作家ではないでしょうか。国内の主要美術館に多くの作品が収蔵され、現在でもギャラリーやデパートで販売されています。バブル期に比べると落ち着てきた印象ですが、売買が活発な作家のひとりです。

版画のお役立ち情報

記事一覧

獏で買取できる商品一覧

版画買取は獏にご依頼ください

版画作品の買取価格は、その作家を取り巻く環境により大きく異なります。市場が安定している作家は買取時点の相場を参考に評価できますが、新人作家~中堅作家のように二次流通に作品が出回っていない作品は買取業者ごとに評価方法が分かれます。

当社では二次流通の相場だけではなく、幅広い情報を考慮して買取金額をご提案させていただきます。作品にダメージがあっても、修復を前提に買い取ることが可能です。是非、お気軽に美術品買取専門店『獏』へご相談ください。